ソメイヨシノの大阪の開花宣言は、昨日(26日)になって、やっと出された。
でも、中津近辺のソメイヨシノは、24日にはもう開花していた。
24日は、西宮のお医者さんに行った。
阪急中津駅への道の途中にある幼稚園、その庭から伸びた枝に、文旦みたいな大きな実が1個、空をバックにして
ぶら下がっていた。
なかなかの存在感だ。
阪急西宮駅を降りると、街路樹の枝の向こうに、青空が広がっている。
道路脇に置かれた植木鉢や花壇では、春の花が鮮やかだ。
阪急電車の神戸線沿線には、桜並木が続いている。
西宮の手前の「武庫之荘駅」で、ホーム沿いの桜の蕾が開いていているのが、電車の中からも見えた。
私は電車から降りて、わずかに花を開いた桜を、カメラにおさめた。
「武庫之荘」は、50歳の若さで逝かれたTさんのお家があった所。
武庫之荘駅の桜は、Tさんにとって、自慢の種だった。
「私なんか、わざわざお花見に行く必要はないのよ。朝夕、駅の桜並木を楽しめるんだから。」
桜の季節になると、彼女はよくそう言われていた。
その彼女が亡くなってしまい、その2年後、まるで彼女の後を追うように、お父様が同じ病気で亡くなられた。
一人がんばっておられたお母様も、去年のお正月早々に、突然亡くなられてしまった。
Tさんの生前はもちろん、彼女の死後も、私は彼女の家を訪ねるべく、よく武庫之荘駅に降り立った。
TさんとTさんのご両親が亡くなられてしまい、私にとって武庫之荘駅は、何だか主を失った駅のように思える。
なんだか、淋しい。
桜の写真を撮りながら、私は心の中でつぶやいた。
「Tさん、今年も桜が咲いたよ‥。」と。
中津に戻った私は、中津の桜は果たしてどのくらい開いているのだろうと、駅から直接中津公園へ向かった。
公園に向かう途中の富島神社で、桜の幹から直接出ている枝に付いた蕾が、割とたくさん開いていた。
中津公園でも、花をかなり咲かせている木もあった。
これだけ咲けば、桜の開花宣言が出されてもよさそうだけど、大阪の標準木は、大阪城の桜。
標準木の桜が5~6輪咲かなければ、開花宣言は出されない。
テレビによると、標準木の桜はまだ1~2輪咲いているだけとのこと。
したがって、大阪の桜の開花宣言は、この日はお預けとなったのでした。
桜の木は折れやくて雪の北海道では育ちにくいと言われています。 1.2本見かけることはあっても、多くの桜を見られる場所は少ないようです。
函館五稜郭の桜は有名ですが・・・
北海道に桜が少ないのは、やはり気温のせいでしょうね…。桜好きのまあちゃんには、ちょっと寂しいかもしれませんが。