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家族モドキ

久々に観劇(本当に「劇」だ!)。
登場人物はたった4人というコンパクトなお芝居。
前回の「オトコ・フタリ」の流れ・・・


やまぐちさんの役は、日本史の大学教授、専門は勝海舟で著書もある。
仕事に忙しく家族を顧みないので、妻には浮気をされ(本気?)、その後病で失う。一人娘は家出。
全体的に「昭和の親父」。

が、突然ムスメが戻ってきて、しかも身重で、その同級生の男性が現れ、その男性の奥さんも転がり込んでくるという話。

娘はまあ、いいとして、その同級生(娘の彼でもない)やその奥さんまで同居を始めるという流れで、初めて見たときにはすごく嫌悪感が走った。
たぶん、実家に弟夫婦が転がり込んできて、すぐさま子どもを産んで・・というブラック歴史と被ったからだと思う。
これ、やられる方にしてみればほんとうに笑えない話なんだけど。

タイトルが「家族モドキ」というだけに、最終的には血の繋がりとか、法的な繋がりとかは関係なく、
繋がっていたい人と家族のように?暮らしていく、という話なので、最後まで観ればまあ、「そういう考えもあるよね」とも思う。
お互いの考えが一致していて、理解しあっていることが何より大事。

でも、やまぐちさんの中の人を想像するに、昭和の父、なんて像は全くないのではなかろうか。
どこまで本当かわからないけど、漏れ聞く生い立ちや、FCの便りなどから察するに、一般的な家庭環境とはかけ離れた生活をされてきたと思う。
ので、ラストの収まりは良いけれど、この作品に出演するにあたって、なんかいろいろ考えちゃったんじゃないかな、なんて心配もした。
やまぐちさんの生い立ちを作品にした方が、よっぽどフィクションっぽい・・・

実際のところ、今の日本であのラスト・・・既に認知症を発症している人の、血縁でもなく、籍も入っていない人を一般の人が介護できるのか?
なんて問題があるけど、どうなんでしょう???

しかし
やまぐちさんの歌う子守歌、永久保存できませんかね・・・。
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