Pieces of My Life♪ ニューヨーク近郊の暮らし

子育て専業主婦から脱出!ニューヨークで医療従事者しながらコロンビア大学大学院在籍。ニューヨークのお弁当も頻繁に更新中。

今日から開始、家庭教師

2014-04-11 | NYの育児・教育事情

ずっと気にして探していた英語の家庭教師。こちらではTutor(チューター)っていうんだけども・・・。

息子、ReadingもWritingも、もっと自分が気持ち良く、満足いくくらい上達したいと思っているのがよくわかるのだけど、私も旦那もどうサポートしてよいのか分からない・・・。正直、軽やかに気持ち良く読めたことがないのね。だって、読めて理解できたら即レベルUPだから、またたどたどしくなる。やっとそれが読めるようになっても、またレベルUPで、また難しくなる・・・。ずっと「へったくそ」状態。


で、見つけたのね。20代後半の大学院生。で、2歳児のママ。で、大学でWritingの現役チューターさん。で、ご近所さん。

息子も「あのお姉さんにだったら教えてもらいたい!」と言っていた、ユダヤ系アメリカ人のシャロン。


優しい人柄が滲み出ている彼女だったので、きっと忍耐強いに違いない!2歳児のママさんだし、きっと子供の扱いも慣れているに違いない!と勝手に思わせていただいて、いよいよ今日から1時間ということで開始。

私からの提案として、やや難しい「挑戦」レベルの本を一章を読んでもらえると助かる。そしてストーリーの概要、または主人公の心情とその理由などをパラグラフにして書く。というもの。

シャロンもそれに同意してくれた。

「どの本が読みたい?」とシャロン。私が揃えておいたK,L,Mレベルの本の中から、格好つけて一番難しいMレベルの本を選んだ息子。「うわ~、この本懐かしい。私が幼い頃に読んでたわ~。」とシャロン。読んだことがあるかないか、主人公を知っているかいないか、こういう点でも、子供の共感度ってぐっと増すのがよく分かる。私も旦那も読んだことない本だから・・・。

Mレベルの本と言えば、一般では小学3年初期レベル。ほんまに読めるかいな?と聞き耳立てて聞いていると、やっぱり
一文目からたどたどしい。

単語が読めず、ちっとも流れるように読めない。突っかえ突っかえで、「も~う日が暮れるわっ!」といつものように突っ込みたくなるけど、我慢我慢。おまけに第一章目の長いこと長いこと。聞いてて苛々するので、「もうアカン、あんたにはまだ読めん!違う本に換え!」と横から言おうかと思ったけれど、我慢我慢。シャロンに任せよう・・・。

聞き耳立ててるだけでも居眠りしそうになるけれど、シャロンはちゃんと息子の横に座って、一生懸命、真剣に向き合ってくれている。やっぱり流石だわ。

シャロンのやり方は先ず読みたい本は子供に選ばせる。

読めない字があっても、子供に考えさせ、分からないときは読み方のポイントやヒントは教えるものの、単語そのものの発音も意味も教えない。辞書も使わない。単語の意味は、全体像から想像させる。

そんな忍耐力、ある?

まさに学校担任がこうやってサポートしてくれと言っていたそのものだけど理想論だと思ってた・・・。こんな(↑)勉強の仕方、日本の国語でも英語でもしたことがないから、さっぱり検討が付かなかったけど、なんかビビビッときた。

読めたり、意味が分かったら褒めて褒めて褒めちぎる。ポジティブな言葉掛けしかしない。

見開き1ページを読んだところで、「次のページに行く前に、今までのところ、どんな話の流れか分かる?」と聞くシャロン。

そんなもの、分かるかいなっ!と思いつつ聞き耳立てる私。娘も一緒に聞き耳立てて聞いてる(苦笑)。

ところがどっこい、これが意外と分かって説明できるのよね。毎回そうなんだけど、横で聞いてる私のほうはさっぱり意味が分かんないんだけどね・・・。これが息子の不思議な点。というか、アメリカで英語を学ぶと、読めなくても単語の意味が分からなくても、全体の意味が把握できるようになるのかな?毎回不思議に思ってるんだけどね。なので、たとえば文章を読んで選択問題に答えるような試験や宿題だと(今でもたまにある)、全問正解する。でも、文章に書けとなると、面倒臭くて出来ない・・・。喋って説明もできるんだけど、書こうと思ったら纏まらない。

でもシャロン、褒めちぎる。内容が理解出来ているのであれば、読みがたどたどしくても、このレベルを読ませて大丈夫と判断したんだと思う。

こんなことを繰り返しながら、なんと1時間ちょっとかけて、息子一人で読みきった。

昔の道具の名前や聞き慣れない単語について質問しても、日本育ちの私は馴染みがなく「なんかよ~わからんけど・・・、こんなのあるらしいわ・・・。」と辞書で調べたりして説明するのと違って(辞書で調べても知らなかったりすることもある)、生粋のアメリカ人は、やっぱり常識として知っているんだな。息子に分かりやすいように、絵に書いて説明してくれたりする。

最初は緊張していて借りてきた猫のようだった息子も、30分ほどしたら「この人は信頼できる!」と察したようで、ストーリーについてのお喋りが止まらなくなった。

ず~~~~~っと喋ってる。

何度も「あんた!喋り過ぎ!」と言いそうになりつつも我慢我慢(汗)。シャロンは「そうね~。」「その通りね~。」「凄い想像力ね~。」「よく知っているわね~。」などと言うから、息子、益々調子に乗ってる。

結局、ストーリーがどういう展開になるか予想したり、なぜ作者はこの人物にこういう行動を取らせたと思うかなど話したり、話して話してプラス1時間。無駄口叩いているわけではないんだけど。いつもだったら私がさっさと打ち切るところだけど、息子、目をキラキラさせて、頭に想像の花が咲いている感じだった。

しょっぱなから2時間!息子が喋り続けていた約1時間は料金はいいからとは言われたけれど、もちろん延長料金払う。だって時間費やしてくれてるんだもの。

英語って、こうやって教えるんだなぁって、私自身物凄く勉強になってはいるんだけど、でも絶対こんなこと出来ない。夕飯作りに忙しい時間帯に2時間も、息子のそばで、へったくそな本読みに付き合うのなんて、無理無理!たとえ夕飯をテイクアウトにしたとしても・・・、無理!

息子、シャロンのことをすっごく気に入った様子。本当ならきっと、もうあと2時間Readingしてもいいと思っているはず。でも今回は、息子が喋り過ぎてWritingにまで到達せず・・・。

シャロンが帰ったあと、「あんた、毎日シャロンに勉強見てもらいたいと思っとるじゃろ?お母さんみたいに急かしたり、怒ったりしないし、ダダみたいに即効居眠りしたり、怒ったりしないし、あんなに優しく、一緒に読んでくれて、説明してくれて、嬉しかったじゃろ?」と言うと、図星だったようで、照れ臭そうに「うん・・・」と言っていた。

「でも、Speaking上達のためのTutorじゃなくて、ReadingとWritingのためだから、お喋りはいい加減にしなさいよ!」と釘を刺しておいた。

そんなこんなで、息子の週1、英語Tutorが始まりました。

いいTutorと出会えてよかった。

上達するといいけどね~♪

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コメント
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