今日の息子は、
ベストフレンドのJくんと、「ゆるしの秘跡」を受けてきました。
教会のこと、よく知らない方には、
「懺悔(ざんげ)」と言ったほうが分かるかもしれませんが・・・。
(頭から水をかぶったりしません。)
個室(写真奥)で自分の罪を悔い改めて、
神父様に告白し、
神様に赦して貰えるよう一緒にお祈りしてもらいます。
カトリックには7つの秘跡がありますが、
自分の意思で行う初めての秘跡です。
大勢の子供達が集まって、
息子はトップバッター。
最初の子がどんな表情で告解室から出てくるか、
他の保護者たちが固唾を呑んで見守っている中、
息子はニッコニコのルンルンで退室。
そんな姿見て、「大丈夫だ~。」と肩を撫で下ろす親達(苦笑)。
「やってよかった~。なんか心の中がす~っとする。
毎月したいくらい。」と息子。
どんな罪を告白したのかは、親も聞く事は出来ません。
(まあ、息子も言いたいなら言えばいいんですが。)
きっと、お母さんに口答えした・・・とか、
勉強、したくないな・・・と思うときがある・・・とか、
どうしても好きになれない、鬱陶しく感じる友達がいる・・・とか、
ゲームばかりしたいと思ってしまう・・・とか、
子供の懺悔はそんな内容で可愛いものです。
でも幼い頃から、
ちゃんとそれらの気持ちに対して罪悪感を持って、
反省出来ることと、
親以外の他の大人に、
自分の気持ちをちゃんと言葉にして告げられること。
この2点を養う為にも重要なんです。
「ゆるしの秘跡」を受ける前の保護者会が数ヶ月前にあったのですが、
息子を通して、随分私も救われました。
「『無知』であることは大きな『罪』です。」と言われ衝撃を受けていました。
これは哲学者ソクラテスの言葉だそうです。
これを、旦那が前に出て聖書朗読をした後に言われました。
なぜそんなに衝撃を受けたかというと、
「私は無知な頑固者がこの世で一番嫌い!一番厄介!」と、
長年旦那に、彼の両親のことをそう表現して言っていたから・・・(酷い嫁)。
「ignorant(無知)」はマイペースでものんびり屋でもない、無学でも学歴云々の話でもない。
異文化や異国の人種や食事、言語や医療保険、福祉制度など、
自分を取り巻く環境やマナーや礼儀を、
知ろうともしない、知ってみようともしないでおいて、
何もしないでいることを頑固に貫き、
何かあったら「そんなこと知らなかった。」で済まし、全て他人に尻拭いをさせる。
そういう人間がどうしても生理的に嫌なのですが、
私がなんと言おうと、
「親は歳だから」とか「英語が話せないから」など、
「無知」な人を「無知」なまま認めてあげるのが優しさだと言っていた旦那兄弟達にも、
不信感を持っていたからです。
義理母の治療や介護と共に、
ずっとイザコザが続いている中で(現在も進行中)、
この「無知であることは大きな罪です。」という言葉は、
これまでの私の主張を後押ししてくれるようなものでした。
続いて、
「人間は罪を犯します。人を傷つけたり、嘘を付いたり、他人を羨んだり、
でも、自分の言ったことやしたことを振り返って、
それが罪だと気付くかどうかが重要で、
気付かない人は無知なのです。
翌日、傷つけた相手に会ってニッコリ微笑んでくれたからと言って、
その人の罪は赦されたことにはなりませんし、
一緒に食事をしたから全て清算されるものでもありませんし、
なかったことにもなりません。
時が経ったからといって忘れられるものでもありません。
それは神様が裁いてくださいます。」
とも。
「無知な人は罪の意識も持ちませんが、感謝の気持ちも持ちません。
自分の言動に反省もしませんが、他人への思いやりもありません。
この世の目に見えることに生きますが、
目に見えないことは信じません。
無知ですから、興味も関心も湧かないのです。
心の目で、自分の気持ちに向き合うことが大切なのです。」
私にとってあまりにもタイムリーで、
家庭事情、どこかで聞きました?って、
目をパチパチさせながら聞き入っていましたが、
旦那は横で、どんな思いで話を聞いていたのかな?と感じていました。
でも、あまり自分の身において考えない人なのよね・・・(汗)。
第三者がズケッと言ってくれた感じ・・・(苦笑)。
そんなこんななを経ての息子の「ゆるしの秘跡」でした。
学校後の毎週の宗教教育。
正直、面倒に感じることもあったのですが、
今日は本当に、行っていて良かった~と思いました。
息子の嬉しそうな清々しい表情が、本当に羨ましくって、
私も絶対にしよう・・・と思わされました(苦笑)。
心の中にず~っと押し込んでいた見苦しい感情を、
すっかり告白し、懺悔して、綺麗さっぱり生まれ変わるくらいの気持ちで、
受けてきます。
自分の罪を探していたら、
書ききれないくらいあるんだけど・・・、
全部清算できるんでしょうか・・・?
なんだか楽しみ♪
私の心の中はもう雪解けして春を迎えようとしています。
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