和服で新年会、なんて誘われたのがきっかけで何十年ぶり?に、お正月に和服。
折角なら、雪駄に巾着くらいなきゃと思い、昨日は松江で唯一の履物店で雪駄を。
今日は巾着、信玄袋というらしいのですが、それを求めて最初にネットで観た古着屋さん。着物と縁のない人間には呉服屋さんって、敷居高いですものね。
生憎なかったので、釣りを通して知り合いのかげやま呉服屋さんへ。へえ、結構するんだ。
信玄袋の蘊蓄ではなく・・・
信玄袋の蘊蓄なんて語れないのですが、トイレを借りてびっくり。トイレから店に帰る時、たまたま目に入った柱の足元、何と立派な来待石が礎石として使われているんでしょう(@@
そう思って店の中を眺めると、なんとも不思議な造り。鉄筋の建物のような感じなんですね。柱と柱の間が長く、壁がない。いわゆるラーメン構造のように見えるんですが、それと来待石の礎石がクロスしない?
で、社長に聞いてみたんですね。いや、疑問に思ったことは聞いてみるもんです。木造土蔵造りというのだそうです。へえ!しかも、相当に由緒ある建物。
市役所からは文化財指定をと言ってきているらしいのですが、断り続けているんだとか。そりゃそうだ。制約がド~ンと増えるけど、メリットはほぼないんですから。
文化財、十二分ですね
この建物は、明治5年に公布された国立銀行条例によって、四つの国立銀行が設立されたうちの第三国立銀行松江支店として建てられた。 国立銀行と言っても、実質民間商業銀行だったとか。
変遷の後、かげやま呉服店さんが購入。この外観の作りは、この建物特有のものではなく、国立銀行共通の建て方だったとか。外の雨戸も鉄製で重く、防犯上の理由もあったようだと。へえ!
なるほど!外から眺めるとすごい!重厚そのものです。何度もお邪魔していたのに、全く気が付きませんでした。いや本当、文化財としての価値は十二分にありそうです。
江戸末期か明治初め
この後、facebookの投稿で食べたくなったフナの刺身、味噌汁もついでにと刺身とアラを頼み、取りに寄ってみると、これまた、、、なんとも年輪のありそうな佇まい。
大将に、さっき見たかげやま呉服の話をしながら水を向けてびっくり!この建物は江戸末期か明治の初めの建物だとか。来歴を調べなきゃとも。
フナの刺身を頼んでおいたら、できていたのは糸作り!これだけでも凄い!って思ったんですが、この建物を連綿と守り続ける大将の心意気に一服。
絶対にフナです
今夜は、フナの味噌汁と糸作りで一献(*^^*) 刺身もですが、こんな話題でお酒が進みそう。
蛇足ですが、僕は、絶対にコイよりフナなんですよね。漢字はコイのほうが好きなんですが(^^;;