じゃーん!アワビの酒蒸し。
フォークとナイクで食べやすくように切ってくれました。
さっきまで生きていたアワビ、火を通すととても柔らかくて美味しい。
ドックおじさん(父)もここに移す前までは日本海でアワビを山ほど採ってきたのを思い出します。
毎年夏になると、刺身、アワビのバターいため、ステーキなどアワビ三昧でした。
向こうにいた頃はタダで食べられたものなのに、本当は超高価な食材・・・。 ・煮物
海老新丈東寺巻
隠元 湿地 煮鮑 イクラ (漢字の読めないものが1つ)
えーっ!!これが煮物!!色々な材料が入っています。
真ん中の海老新丈東寺巻は本当に不思議な味。
まろやかさがお口に広がります。 ・箸休め
カシスシャーベット
デザートは食事終了の合図だが、こちらは「箸休め」なので食事中の休憩。
シャーベットというよりも、甘さ控えめなアイスクリームのようなお味がしました。
ドックおじさん(父)「カシスって何だべか?」
「カシスの名前聞いたことあるけど、見たことないな」
ネットで検索してみると、ブルーベリーに似たような小さな果実になっていました。
ビタミンCもとても豊富。
畳も青々しく広すぎる部屋に晩餐とは贅沢なひとときでした。
あれほど色々な献立があっても、テーブルに埋め尽くすほど配膳されるのではなく、1品ずつ出来立てのが運ばれてきます。
テーブルもすっきりしていました。 ・揚物
河豚唐揚
蕗薹(ふきのとう) タラの芽 抹茶塩
おおおーっ!千葉県なのに、フクが出ました!
(正しくは「フグ」だけど「不具」になってしまうので、本場下関では「福」にあやかり、「フク」と書きます)
ふきのとうは春を待たずに雪解けの最中に芽を出す春の使者と言われているので、これは春らしい揚げ物ですね。
ハン尚宮(母)いわく「ふきのとう、といえば、山口では3月頃芽を出すのですよ、ここは早い春だねぇ」と珍しがっていました。
アワビが「海の王様」いや・・・「海の王様」は真鯛でしたっけ。さきほど刺身を戴きました。
「磯の王様」に対し、タラの芽は「山菜の王様」。
タラの木は夏になると緑色の葉で生い茂るものですが、春先の新芽を天ぷらにしたもの。
比較的温暖な房総半島南部では、ひとさき早い春が訪れたようで、「春尽くし」の揚げ物でした。
「王」の晩餐はまだ続きあります・・・・。
韓国ドラマ「チャングムの誓い」に出ている水刺(スラ)=王の食事も朝鮮半島内の海のもの、山のもの、各地の特産物など今あるものを集めて宮廷内人が調理します。
そして、王は目の前に並ぶご膳で国の現況を知ったといわれています。
つまり、水刺(スラ)は国の報告書。
そちらのはまるで「千葉県の報告書」。