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JR四国は最初に東京の地下鉄や首都圏民鉄で駅ナンバリングを導入されたものを参考し、四国内全線全駅にナンバーが割り当てられています。現地に不慣れな外国人が目的地に導くのに番号さえ覚えていれば、容易にたどり着けるメリットもあります。
つぼじりの下にD19。Dは土讃(どさん)線のD、19は・・・
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起点となる高松駅はY00でスタートし、土讃線に分岐する多度津駅はY12とD12。坪尻は高松駅から19番目の駅。秘境駅だというのに、JR四国に準じた立派な路線案内図付き。
すると、友人が「小幌駅もあったような?ナンバー覚えている?」
「小幌駅ですねー、室蘭本線のMに、さんじゅう・・なんばんだったっけ?よく覚えていないな」
「小幌駅マニアだから、そこまで記憶しているかと思った」
「ははっ、確かに・・・」(苦笑い)
正確は・・・
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これでした!H45。室蘭本線なのに、なんでHに45番ですかねっ!?調べてみたら・・・四国の法則と異なり、特急運行系統を参考し、割り当てていることが判明。室蘭本線とはいえ、札幌~函館間は特急がメイン。函館の頭文字「H」から取り、札幌駅から45番目。
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坪尻駅ファンサービスとして、駅スタンプ設置。はがきを用意して、近くのポストに投函すればいいですが・・・郵便ポストはありませんっ!!
変哲のないデザインのスタンプですが・・・過去に1度盗難に遭い、おおぞら会が落胆しながら地元の徳島県三好警察署に被害届提出。駅ノートでスタンプがなくなっているという記述により、盗難は2010(平成22)年1月から2月の間。坪尻から1300キロ離れた辺境の青森県津軽線の中沢駅を管理する蟹田駅員さんが4月22日に見つけた。坪尻駅と刻印されていることから、青森の警察に取得物として届出。盗難の被害届が出されているのに一致し、おおぞら会に「蟹田駅員さんが坪尻と刻印されたスタンプを発見した」と連絡しても、「蟹田駅?それはどこなんだ!?」とぴんと来なかったというエピソードもあるそうです。どうやって、四国から青森まで旅したか、犯人はどのような意図で青森の無人駅、中沢駅に置いていったのか謎だらけです。
はるばる青森から本来の場所に戻ってきました。それも、およそ2ヶ月かけて・・・。2010年の話なので、あっと言う間に5年の歳月が流れました。
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改札口の上にあった看板。「おはようございます」。
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「おはようございます」の反対側は「おつかれさまでした」。
かつての坪尻駅は有人駅。駅員さんが立ち、通学や通勤客に「おはようございます」と定期券拝見、夕方の帰りに「おつかれさまでした」とねぎらっていたに違いない。無人駅になっても、その習慣をいつまでも残せるように当時の駅員さんが残していったかも知れません・・・。
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秘境駅にフルムーンの宣伝ポスター。キングオブ秘境の小幌駅は掲示物1つもないのに、7位の坪尻はなぜか賑やか。
まだまだあります。坪尻のハナシ・・・。