9月30日木曜日。台風16号が強い勢力を保ったまま1日の未明から伊豆諸島に接近します。関東でも次第に夕方から大雨になる見通しです。本日の「あおがしま丸」はもちろん東京待機中です。「たちばな丸」は三宅島折り返しになりました。
小和田駅に行きたいと考えていたのは去年の12月。四国の坪尻駅に寄って、小和田駅、岡谷に出て中央特急で帰京のプランを考えていましたが、事情により1泊のみ。もし、小和田に寄るとしたら、12月の16時台は日没の数分前。もちろん、駅から出るともう漆黒の暗闇。夜の小和田駅を見てみたい気持ちが少しありましたが、駅前を探索するなら、もちろん明るい時間帯。
冬の間だったら、もう薄暗くなるのであろう時間帯の16時。駅名票の左にあるものは「恋成就駅小和田」。1993(平成5)年、天皇陛下の御結婚に肖ったものです。
ここは政令都市の静岡県浜松市天竜区なんですが、長野県下伊那郡天龍村、川の向こうは愛知県北設楽郡豊根村の3つの県に跨がった境でもあります。
昔は2線2面のホームだったんですけど、現在は向かいのホームは使われず。なぜか線路の上にバラストが積み上げられていました。自動車で来訪できる道路はなく、どうやって持ち込まれたのか。電車が運行しない深夜時間帯に貨物列車がやってきて、バラストをおろしたのではないかと思われる。
小和田駅が出来たのは1936(昭和11)年。駅舎も開業当時からそのままなので、築85年。
開業当時は小和田集落として、栄えていたところだったそうです。ダム建設と同時に周りの集落は水没し、駅前の製茶工場や数軒の民家は廃屋に・・・。
レトロっぽい駅舎だけど、小和田駅を使う人といえば、私のような秘境駅マニア。
左側はきっぷ売り場の窓口、こちらは小荷物受付窓口かも。公衆電話のステッカーがありますが、電話機本体はすでに撤去されているので、ありません。スマホを確認したところ、ドコモの電波は来ています。小和田駅をじっくりと観察したので、もしかしたら、長期連載になりそうです。