本当にここは沖縄?と思わせるような風景です。
このあたりの地名、「ヤンバル」を漢字にすると、「山原」。
この字ごとく「山」に囲まれています。
九州では「原」を「バル」と読む地名が多いようです。
JR九州の駅名も例えば日豊本線の「新田原」は「しんでんばる」、香椎線と篠栗線の「長者原」も「ちょうじゃばる」。
本州最西端の漁村で暮らしていた頃は九州北部も生活エリアに含まれていた。
現在は「九州工大前駅」に改名されていますが、当時は「新中原(しんなかばる)駅」。
「原」を「ばる」と読んでも違和感がしないのは、幼い頃から駅名のひらがなを見て覚えていったせいかも・・??
宿泊施設からの眺め。
常夏の沖縄でさえ、山の色は秋の気配。
琉球伝統住宅といっても、レプリカですが、内部の様子。
キッチンもついていました。
琉球料理が得意なシェフさんがいてくれれば、ここで作れたかも知れませんね。 朝ごはん。
ウチナーグチ(沖縄言葉)の「食はヌチグスイ」(食は命の薬)の言葉があるとおり、いろんな調味料を使わずに味付けはシンプル。
味が薄く、ちょっと物足りないような気がするのですが、「チャングムの誓い」のハン尚宮みたいに「食」を研究している立場からみれば、「味付けを濃くしないのは長寿の秘密」だそうです。 「奥郵便局」の裏にあった、日本郵便の「名護支店奥集配センター」。
ポストに投函すると「名護」の消印、郵便局窓口は「沖縄・奥」。
こんな秘境からでも、東京宛の葉書は翌日に届いたようです。
はるばる沖縄からでも翌日とは飛行機の恩恵があるからでしょうか。
激戦だった、沖縄戦争も免れ、戦前からの民家も現役で使われているので、世界遺産に登録してもおかしくないかも・・・?
何もない田舎の「奥」だけでも連載!?
そりゃ・・・好きな場所なので、なんぼでも話したくなるでしょうか。
ここは沖縄県最北端の郵便局、「奥郵便局」。
郵便番号は 905-1501
郵便番号の900番台は、東北地方(宮城、山形、福島)、北陸地方(新潟、富山、福井、石川)も含む。
「田舎に泊まろう」の番組で900番台の郵便番号が出ると、沖縄?かと思ったら、風景はどうも沖縄とは違う・・・と思ったこと何度か・・・。
昔は郵便物輸送手段は鉄道だったので、東京を起点に各方面に番号を割り当てられていたそうです。
大雑把に書くと、関東甲信越(100~400)→東海(400)→関西(500~600)→中国(700)→四国(700)→九州(800)→沖縄(900)→北陸(900)→東北(900~000)→北海道(000)。
沖縄は日本返還を前提に900~907をキープしていたらしい。 奥郵便局の風景印デザインは・・・・
古い民家かと思いましたが、なんと!!辺戸岬付近の「金剛山」とお茶摘みになっていました。
沖縄の風景印といえば、ほとんど「海」をモチーフにしていますが、「山」はおそらく、ここだけでしょうか。 奥共同売店の目立つ場所に緑茶の「奥みどり」が売られていました。
沖縄のお茶といえば、「さんぴん茶」のはずなのに、このあたりは「奥」ブランドの緑茶かと思ったら、風景印が語るとおり名産になっているようです。
さて、沖縄生まれの緑茶のお味は・・・・?
南国の太陽に育てられたお茶は静岡茶ブランドとはちょっと異なるような味がしました。
熱いお湯を入れ、2~3分待ったほうが味が出て美味しくなります。
首都圏で最後まで残っていた、房総の国鉄王国が2年後の2011年に消滅。
民営化20年以上経っても、古めかしい電車ばかりでしたが、これもそろそろ見おさめになりそうです。
こういう言い方をしては語弊があるかも知れませんが、「ボロ房線」と揶揄されていました。
4人掛けボックスなので、通勤ラッシュアワーだとうまくさばききれずぎゅうぎゅう詰めになるのはしゅっちゅうなので、京浜東北線から転属されたこの電車は4扉、ロングシートなので、混雑緩和に期待されそうです。
新紙幣が出ると真っ先に両替、2007年の郵政民営化初日に新しい切手購入など新しいものは何でも1番乗り!!なので、乗りに出かけてみました。
ところが・・・なかなか遭遇しません。
時刻表では新型のはずなのに、古いのがやってきました。
「4扉車が運転することがございます」と書かれているので、時刻表通りとは限らないそうです。今日は空振りでしたが、しばらくすれば全車両置き換えられ、房総各線の「顔」になるでしょう。
古い電車ばかりなので、3年前の高崎線から転属直後は新型のように見えました。
(実際の車両年齢は民営化直後なので、20年以上)
房総半島をイメージする「黄色(菜の花)」と「青色(海)」の帯に付け替えたばかりなのに、これも淘汰する予定。
房総半島での任務はおよそ3年、今度はどこに行くのやら・・・?
沖縄に訪ねたことのある方なら1度は見かけたことはあるかと思います。
写真を拡大し、真ん中あたりに注目してください。
「石敢當」(イシガントウ)の文字が見えます。
ここは奥集落で撮ったものですが、那覇市の路地でもよく見かけます。 元は中国から伝わってきたようで、おもにT字路や三叉路などに設置されています。
沖縄の魔物は道を曲がるのが苦手で、ひたすら突進し、家の中まで強行突破すると信じられているらしい。
それを石敢當でバシッと阻止するか、石の持つ霊的パワーによって当たって砕ける・・・のどちらか。
「敢當」の字は「敢えて当たる」、「向かうところに敵なし」という意味があるそうです。 今度は民家の屋根に注目。
民家の入り口や門柱、屋根の上に必ずといっていいほど飾られているシーサーの置物。
鬼門の方角になる北東を向いているのが一般的。
牙をむき、恐ろしげな表情で魔物を威圧しているかように見えますが、厳密に言うと、口の開いた右側のシーサーは福を招き入れ、口を閉じた左側は災いを受け入れないということです。
お土産ショップによく見かける可愛い飾りのシーサーだって、右は口が開き、左は閉じています。
初めての沖縄でシーサーを見たときは、口が開いているのは雄で閉じているほうは雌じゃないかなと思いましたが、それは違っていました。
今の季節、5時になると暗くなってしまいますが、5時半になってもまだ昼間のようで明るいです。
辺戸岬まであと5キロ、奥集落まではおよそ12キロ、国道58号線の終点でもあります。
「奥」という集落にナイチャー(内地の人)が来ると珍しいと言われているみたいです。
宿泊施設に停めている車のナンバーを見ると、ほとんどレンタカーの「わ」以外でした。
私みたい奇抜な人でも心地よく受け入れて下さった、管理者さん、ありがとう。 まだ明るいうちに奥集落の様子を撮っておこうとカメラを構えていたら、「あの・・・お店はどこにありますか?」と聞かれました。
観光客はめったに来ないというのに、観光客かな?
今来たばかりだし、土地も把握していないから、オバァに聞いてくださいよ~と指さしながら案内。
オバァも「それならあっちよ~」と指の先を見ると、なるほど「奥共同売店」の建物でした。
日曜日のため、お休みでした。
奥郵便局。
2年前に来たとき、あの宿泊施設に泊ってみたいと思っていたのが、ようやく実現に・・・。
私たちの泊るところ。
中はキッチン、和室、トイレ、シャワー室、バーベキュー用のコンロが備え付けてあります。
備品は冷蔵庫、電子レンジ、オープン、調理器具、食器、扇風機、テレビ、エアコン(コイン式で1時間100円)、洗濯機、バーベキュー道具、ふとん一式。
ドックおじさん(父)が浴室を見たとたん、「湯船がねぇんだぞ」。
本土ではどうしても湯船に入らないと「お風呂に入った気分にならない」だけど、沖縄は違っていました。シャワーだけで十分のようです。
道路沿いでもよく見かけた、ハイビスカス。
18時30分頃、やっと暗くなりました。
7月下旬、母島に行ったときの日没時間とほぼ同じです。 食事つきで予約したので、夕食はここでした。
宿泊施設の利用者はほとんど食材を持ち込み、自炊かバーベキューで済ませているようです。
夕食はとんかつ弁当。刺身もついていました。 さっそく・・・ハプニング。
ハン尚宮(母)がシャワーを浴びようとしたけど、備え付けのタオルがない。
それに代わるものを探してみたけど、なかなか見つからず。
ハンドタオルは小さすぎたし・・・・。
さすがにテーゲー(注:沖縄言葉で「適当」)主義でも、タオルがないとやはり不便。
「あの・・・タオルがついていないのに知らないまま来てしまいました。タオルをお借りすることはできますか?」とレストランの人にお願いしてみた。
すると、携帯電話で管理人に連絡を入れたらしく、待つこと20分。
クルマで片道20分のところからタオルを持ってきてくださいました。
「伝達ミスでした。ごめんなさい。これは新品ではないのですが、よろしければ・・・」
「いえ、ありがとうございます。とても助かりました」
ホームページをよく見ると、「タオル、洗面道具はご持参ください」と書かれていました。
それを見落としてしまいました
1日目の昼食。
前福田首相も食事にいらしたことのある、空港近くの有名なお店でした。
琉球料理の店 「いじゅの花」
食器はすべて沖縄の焼き物、「うちなー」にこだわっています。 今度は高速に乗り、伊芸サービスエリアで休憩。
我が家と同じピンクのハイビスカスが咲き乱れています。
我が家ではもう見納めかなと思いましたが、10月だというのに沖縄と同じく「つぼみ」、これからも咲き続けるつもりらしい。
高速の終点、許田ICを出た直後。
年中常夏でも、木は正直。葉が一部秋色に染まっているところも見られます。
どこにも寄らずに「国頭村・奥」へまっしぐらだと、到着時間が3時半から4時の間になってしまうので、途中の「ナゴパインナップルパーク」に寄ってみました。
観光地なので、勝手に記念撮影を撮影させられ、出来上がった写真を買わされる。
1枚あたり1500円。バカ高いけど、その収入をパイン食べ放題に回しているみたい。
写真を買うか買わないか、個人の自由だけど、商売上手だなあ・・・(笑)
ナゴパインナップルパークへ初めて行ったときは、お土産の数もそんなに多くはなかったのに、今は大規模のお土産ショップに変貌。
パインナップルよりもそっちのほうがメインのよう。
こんなにカラフルな植物でもホンモノでした。
今までの沖縄行きは奄美から沖縄本島にかけて島々が見える左側の座席を指定していましたが、今回は右側にしてみました。
羽田空港を発つと、太平洋を横切るかと思っていたのに、な、な、なんと!富士山上空付近でした。 しばらくすると、富士山から遠ざかり、眼下に駿河湾が見えます。
ここからは太平洋を横切るということになりますね。
羽田からおよそ2時間半。
左側の窓に沖縄の南国情緒の漂う風景が続き、那覇空港到着。
緯度は2ヶ月前の小笠原とほぼ同じですが、那覇はもう少し南に位置する。
東京~小笠原 1000キロ 25時間半
東京~那覇 1500キロ 2時間半。 このギャップは大きい。 那覇空港内郵便局。
自宅から持ち込んだ郵便物に「風景印お願いします」と窓口へ。
沖縄のオリジナル切手売られているかな~と思いましたが、ほとんど内地の切手なので断念。
ここまではエアコンが効いていて、気付かなかったのですが、空港玄関を出ると、もわっと蒸し暑さが・・・。東京では秋になっているのに、ここはまだ夏だった。
オキナワから帰りました・・・。
ひいきしているANAのマイレージを使おうと、全国の就航地一覧を表示させ、なぜか「沖縄」を選択。
国内全線と韓国・仁川(インチョン)&金浦(キンポ)行き15000マイル均一は昔のシステム。
国内全線均一なら最も遠いところの沖縄に何度か行きました。
ところが・・・距離の従量制と、シーズンごとに必要なマイルが変動し、18000マイルになってしまいました。
必要なマイル数に達しない分は航空券を購入。
去年の稚内は15000マイル以内に収まったのですが、やはり沖縄は遠かった。
向こうはとても暑く、Tシャツとハーフパンツで過ごせたのに、ここに戻ってきたとたん、長袖。
うちなー旅行珍中紀は少しずつアップしていきたいと思います。
(※うちなー ・・・沖縄方言で「沖縄」を指します)