定期検査のため女子医大へ。空間的距離はちょっとあるが先生との心理的距離は近い。右腎臓の摘出手術をして頂いてから8か月目だ。大抵の人は手術後3か月に一回の検査、そのうち6か月に一回というように、検査が間遠になっていくそうだが、筆者は2か月ごとに諸検査をしていただく。2か月前はエコーで、「左腎臓への転移無し」とのご託宣。「やれやれでした」。今回は血液検査と尿検査だけだったが「左の腎機能良好」で問題は中性脂肪が多いことだけ。「まずまずでした」。主治医は患者の話をよく聞いてくださる仁術先生だ。筆者は手術後の8か月間に9回バックパックの旅をし、アメリカ永住権の更新も含めて10回渡航してきたが、今回はカリブ海に面した2つの国の話を聞いて頂き病気の話はちょっとだけ。「貴女はほんとに良く動くねえ。動きが激し過ぎて病気が居座れないよ!」。放射線も薬も全く無く、免疫力を高めることだけが筆者の治療法。「旅が薬」に賛成、奨励していただいてます。「楽しい日でした!」(彩の渦輪)
今冬もまた教員免許状更新講習の講師を務めさせていただいた。日本津々浦々から今回は83人の先生方がご参加、筆者の担当は「異文化理解と共生の教育」、「グローバル教育者に変身!」だった。後者、2日目のクラスでは半分の時間をグループ・ディスカッションにあて、いろんな担当教科の先生が混ざる10人ぐらいの小グループで熱心な討議が行われた。テーマは今回は「魅力ある教育者、人間像とは?」「意見表明の重要性とその難しさ、発言の効力について」や「日本におけるグローバル教育のありかた」よりグループ別に選択して頂いた。真剣な討議の結果をまとめて発表されたが、どのグループの発表も他のグループの先生たちに、(勿論筆者にも)参考になった。真面目で純情、魅力的な先生方の心情を吐露する論文も読ませていただき、ディスカッションではパワーを感じた。講義の間中、「この問題を生徒たちにどう考えさせ、講習をどうクラスに生かそうか」、と常に考えている先生、「共生の教育」という観点から教室での子どもの遊びにも注意を払っている先生、発言が苦手な日本人の問題点を分析し、子どもに自信を持たせ、発言できる子どもを育てるにはどうするか、を真剣に話し合う先生たち、等々、全ての参加者の熱意が伝わってきて楽しい2日間だった。(彩の渦輪)
つい先ごろ、ピアノ発表会「おとなの晴れ舞台」があった。その前から健康状態が怪しかったので友人には声をかけなかったが、一人だけ「見に」来てくださった(残念ながら「聞きに」ではありません。曲目はマンドリンの曲「スパニッシュ・ワイゼン」、左手はギター伴奏を「ジャララン!」とピアノ用にアレンジして。ごまかす術だけは身についているので途中で立ち往生することはなかった。娘に借りたフラメンコの衣装、教わったフラメンコの振り付けでかっこよくご挨拶、する「つもり」だったが貧血でよろけた。これが大うけ。ポーズの失敗でこけたと思われ大爆笑だった。「お母さん、大受けだったね!」、と娘。娘が演奏を録音してくれていたが、演奏直前に大爆笑が入っていた。良い記念だ。(彩の渦輪)
昨日の朝食:酵母パンにジャムとアボガド乗せ、キャベツ、トマトは通常はもっと多い、ピーナツバタ-は無添加、青森の蜂蜜、和歌山のみかポン、2,3日前に採取したブルーベリー、バナナは毎朝、 常にフルーツ4種以上を心がける。朝食が一番大事と自覚している。
若い頃は連日インスタント・ラーメンに頼ったりし、食生活に注意を払わなかったが、近年は健康への意識が高まり、最近は肉類は極力減らしている。血液が汚れる気がするのだ。昨年購入して読んでいる「今あるガンが消えて行く食事」という本には随分啓蒙された。新鮮な野菜やフルーツのジュースは抗がん剤の代わりになるほど有力な飲料のようだ。ガン細胞の活動を抑制するK(カリューム)をふんだんに含むからだ。一方「味のしっかりした(塩味が利いた)」食べ物は夫の好みであり、夫はお醤油をドバッとかけるか、お皿がお醤油のプールになるほどだ。塩分、Naclさんが泳いでいる血管や臓器がガン君お好みの環境らしいのだ。対策として減塩醤油なるものを初めて買った。また、お酢に昆布を入れた昆布酢が我が家ではどんな料理にも入る。夫は白いご飯が好きだが発芽玄米を少し混ぜる。朝はお皿山盛りの野菜と数種のフルーツを食べるようにしている。キャベツ、人参、きのこ、玉葱、レモン、大豆、豆腐、ヨーグルト…身体にいいと思う食品がやたら食卓に登場する。トロピカルなフルーツ―バナナ、パイナップル、アボガド、マンゴー、それにグレープフルーツ、Etc.は免疫力を高めるというので、彩りよく刻んだフルーツの上にヨーグルトをかけ、黄粉を乗せたものを出し続けてきたら、夫が「もうヨーグルトは絶対要らん!」と拒絶し出した。「絶対」なんて言葉使うことないのにな。「妻の心夫知らず」だ。こんなに注意しているのに夫婦揃って脂肪肝とは?妻の私は貧血でフラフラ。バランステストに行ったら脳腫瘍のせいです、とは!一体私のやってること効果あるのかな?(彩の渦輪)
写真①招待家、立山夫妻の愛犬、マロン嬢と②ホースパークにて③ご存知時計台④北海道庁の隣の蓮池の連 北海道といえば湖と温泉と食文化が思い浮かぶ。広大な原野に無数の温泉、牧畜、暖寒の合流に集まる魚類、など、その価値が認識されているためか誰もが一度は北海道を目指す。千歳空港のお土産店は大変熱気がある。訪問したことを友人知人に知らせたいのだろう。不景気になったといっても団体で、個人でやって来る。土産をどっさり携えた人たちは幸せそうだ。千歳空港で尋ねたら名古屋、岐阜、群馬、千葉、神奈川と、日本全国から、そして最近は韓国からの直行便も多い。年輩の人たちが競争で買う土産は歩んできた人生のご褒美に思える。筆者にとっての北海道も食べ物。大自然の環境がそうさせるのか密度の高い根菜類が多い。魚類は最高の味覚に出会えるので生で頂くのが一番。「とき鮭」の寿司とアスパラが印象に残った。筆者の訪問は今回は苫小牧周辺と札幌と限られた範囲だったが、北海道の雰囲気と魅力は十分に感じとった心算である。苫小牧と言えば天下に聞こえた王子製紙だ。だが今は不景気のあおりを喰って事業規模も1/2に縮小、出光の製油所やトヨタ系列の部品会社に支えられているとのこと。時期が6月末と観光シーズンには少し早く、美しい支笏湖も人出は少なかった。水深360mのカルデラ湖、緑に囲まれた湖畔のドライブは最高に美しかった。 大滝村を経由し、目指す白老、招待してくれた友人の温泉付き別荘へ。優雅に温泉に浸かり、ログハウスで憩う時間は現代人には大切なひと時だ。北海道の大地で白老牛を囲んでのバーベキューも乙なもの。ここは友人の別荘だ。 アメリカはシンシナティでつい先ごろまで、緑の枝が覆い被さるバルコニーで肉を焼き、食事を楽しんだ過去が思い出された。秋には紅葉がひらひらとワイングラスに舞い落ちた。あれは毎日が別荘生活だった。狭い日本ではたまにしか実行出来ないのでバーベキューは価値があるのだろう。白老にはアイヌと仙台藩伊達家の陣屋がある。アイヌは現在では多くの人々が村を出て行き文化の伝承が難しそうだが、歌や踊りはショウとして残されている。ショウを披露する人たちも混血のように見受けられた。
札幌は30年振り、札幌駅も道庁も時計台も記憶になかったが札幌農学校で学んだ多くの人々に改めて感動。 北海道は北米的または大陸的と言おうか、雰囲気が大らかだ。駅から南に伸びた地下大道路は雪と酷寒を回避した秀逸な設計だ。東西に走っている大通り公園を地下鉄で円山公園まで行った。杉に囲まれた静寂の中、参道を進むと大きなお社、北海道神宮がある。荘厳にして霊感を抱かせるたたずまいに「神道ここにあり」と威儀を正され、参拝に意義を感じた。(自悠人)