突然死なさった土屋良樹さん(Cincinnatiの住民でPh.D.保持者だった)に株をいただいた芍薬がきれいに咲いた。土屋さんはワインが好きでつまみもなしに飲む人だった。医学の知識もあり診療所も開いていた人。ある朝突然「ウ~」とうめいて救急車で運ばれ、そのまま帰らぬ人となられた。享年68歳。芍薬が咲くと思いだす。咲かなくてもよく思い出すとても人柄のよいお方だった。写真右が土屋さん。左側のおどけた目つきの人はフルブライト留学教授としては初めてアメリカに来た益川さん。八十ウン歳の今も現役の医者だ。おどけものでいつも若々しく可愛いとさえいいたい紳士。土屋さん、増川さんと夫三人がよく一緒にワインやビールを楽しんでいたが、芍薬がまた彼を思い出させてくれた。(彩の渦輪)