数ある花の中で紫陽花を最も愛する筆者の、ここ数年来の念願だった「南沢あじさい山」(あきる野市深沢)を歩いた。すぐ近くに住む南沢さんが40年ほど前から少しずつ植えて育てたというあじさい山は武蔵五日駅から行く。天を突き平行に林立する杉の根元を埋め尽くす色とりどりの紫陽花。山中の小道もまた紫陽花アヴェニュー。山、丘、谷、一帯が紫陽花で埋まっている。流行のアナベルも重たげに満開の花をぶら下げている。大竹に囲まれたログハウスで食事もし、幸せな半日だった。今回の五日市参りは30年来の友人のお見舞いが主目的だったが、その友人に運転もガイドもしていただいた。この友人も紫陽花大好きだったのだ。相撲も大好きで鶴竜や朝青龍の話題で盛り上がり、おまけにご自宅に招待され、以前大学教官だった旦那様の弁舌を拝聴し、猫ちゃんとも楽しいひと時。300坪のお庭に咲き乱れる、色、サイズ、形、さまざまな紫陽花のお土産までいただき、花束に微笑みかけながら帰宅した。今我が家は家中-玄関、客間、台所、トイレも-無数の紫陽花で溢れている。(彩の渦輪)
写真5:紫陽花山の持ち主、南沢さんの池 写真6:自悠人の肩に只乗り、猫の鶴(かく)ちゃん