イーナはシンシナティで長く下宿屋をやり、日本人とモーリタニアの学生を好んで受け入れてきた。我々は年に2度はシンシナティに戻り、イーナの家に泊まり、下宿中のモーリタニア人留学生と長い間友情を深めて来た。モーリタニアはアフリカにあるイスラム国、イーナが若き日旅をした国で、それ以来彼女はこの国の留学生は無料で置いてきた。今回イーナに世話になった留学生たちがお礼にやってきた。大学教官もいた。筆者はかつて全米で学ぶ日本人留学生の研究をしたが、18年前のその時アンケートでお世話になった大学教授も居た。地球上の人の縁!日本から持参した招福小判というお菓子をあげ、「今度はモーリタニアか日本でお会いしましょう。イーナと一緒にね。クスクス(北アフリカの名物料理)を作ってお待ちします!」と言ったらニコニコ、別れるときはお目々ウルウル。日本人、アメリカ人、モーリタニア人の心が1つに溶け合った。(彩の渦輪)