あけぼの

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三百六十五歩のマーチとMemories of Johnさんat XU

2018-01-05 11:21:07 | 講演・アート・音楽・スピーチ

   暫く前だがラジオ深夜便、「日本の歌心の歌」で水前寺清子さんが三百六十五歩のマーチを歌っていた。不眠症の筆者、この時間にはよく目覚めており、懐かしい歌を聞いて1人微笑んだり一緒に口ずさんだりするが、この夜はXU(Xavier University)の1学生を思いだし、心が温まり、今どうしているかと気になった。筆者は1991年から9年ほどOhio州CincinnatiのXUで日本語、日本文化を教えていたが、あるクラスのJohn Pendryさんは優秀だった。お母さんは日本人、お父さんはアメリカ人でお顔はGood Looking、授業は完全マスター、テストはいつも満点だった。だが、面白いことに日本人の特徴そのままに大変Shyで自分からは挙手しない。指名されたら答える。正確に、だ。さて、三百六十五歩のマーチについてだが、歌詞の「1日1歩 3日で3歩 3歩進んで 2歩さがる」が言語学習にピッタリなのでいろんなクラスで歌って教えた。「ワン・ツー・パンチ」ではパンチするアクションも大袈裟につけるので学生たちはとても喜んだ。あるときJohnさんに、「三百六十五歩のマーチ歌える?」と聞いたら、「恥ずかしくて歌えないけど板書出来る」という。「どうぞ!」と言うと、彼はノートも持たずに前に出て黒板に正確に書いたのだった。漢字をまじえて、実に正確に。……

      人生は ワン・ツー・パンチ 汗かき べそかき 歩こうよ
  あなたのつけた 足あとにゃ きれいな花が 咲くでしょう
  腕を振って 足をあげて   ワン・ツー ワン・ツー
  休まないで 歩け ソレ ワン・ツー ワン・ツー  ワン・ツー ワン・ツー   

星野哲朗作詞、米山正夫作曲のこの歌を。嬉しそうに席に戻ったが、家でよほど復習しなければ大学でちょっと習っただけの歌を文で書けるほど暗記は出来ないでしょう。お母さんが日本人なので日本語や日本文化を学びたいMotivation は充分だったろうけれど、それにしても幸せいっぱいの表情で授業を受けてくれていた姿が忘れられない。XUはキリスト教系、上流家庭の学生が多い私立の大学、学長は当時Father Hoff、JohnさんはCovington Kentuckyから通ってきていた。Kentuckyからオハイオ川を渡ればCincinnatiだ。今どこにどうしていますか、Johnさん、もう一度会いたいJohnさん。「三百六十五歩のマーチ」はきっと覚えているでしょうね。自悠人の足の骨折はまだ治らず、歩けませんが、皆さま、今年も、ワン・ツー・パンチで腕を振って、休まないで歩きましょう!(彩の渦輪)

写真1.2.XU正門とフランシスコ・ザヴィエルさんの像 3.教えていたSchott Hall (Johnさんの写真が見つからないので短期留学した裕希君が正門前に)