和解で約束した期限がもう直ぐ来ます。
「5年経ったらもう1度話し合いしましょう。
決してお宅の悪いようにはしませんから。」
其の言葉を信じて、会長が反対するのを
押しのけて社長は和解をしたのです。
元は何年か前に、会長が信託銀行の管理する物件を
信託銀行の言葉を信じて、そこからの融資で投資をしたのです。
率の良い配当がある筈でした。が、バブルの破綻で銀行の
言葉は単にセールストークになってしまったのです。
会長は物件の値引きを要求し、其の為に返済をストップしました。
すると銀行は、自宅と会長名義の会社建物を仮差ししてきたのです。
当然直ちに争いとなりました。でも結果は、会長の全面敗訴でした。
仮差物件は差押に変わり、競売になると覚悟しましたが、銀行は
此処で返済条件を見直すからと、和解を申し入れてきたのです。
平成15年のことでした。
自宅と会社建物を担保に入れる。
1時金で800万を返済する。
以後毎月20万づつ5年間支払う。
5年後にこの案は見直す。
本支払いについては社長も保証人となる。
此れが呑めない時は、担保は処分して、その後の債務は
サービサーに譲渡すると 云って居ました。
この時の債務は、元金が9000万、それに14.5%が
5-6年続いたためでしょうか延滞金が5000万ありました。
其れが和解での返済額は2000万だけです。
それで終わるとは云わないが、そんな雰囲気です。
勿論払っているうちは競売などありません。
5年後の話し合いが曲者です。この時に債務が
どうなるかが問題ですが、担当者ははっきり言いません。
そこで全てを水に流すとも云わないし、
全額払って貰うとも言いません。ようは此方の状態次第で
決めましょうと訳の解からない説明をするだけです。
結局若い社長の「大銀行だから悪い様にはしないでしょう。
其れを信じましょうや。5年後に半分でもなれば大儲けですよ。」
の一言で和解案を承諾しました。
銀行が和解をもちかけてきた真意、其れは仮差しの
不動産の時価にあったのです。社長も会長も身贔屓のためか、
両方とも相当な価値を見込んでいます。しかし銀行の見方は
両方合わせても、1500万が良いところではないかと見ていたのです。
会社建物の底地は借地です。30年以上過ぎた2階建てで、
且つ、2階は建設当時から音楽教室に貸しています。
家賃も上げる事は出来ず、今となっては破格の賃料です。
売るとなっても買い手が付くとは思いません。
自宅も会社まで1時間半の隣県に有ります。
40坪の広さですが、地目が何故か畑のままです。
時価は宅地であっても、1000万一寸と思います。
此れを処分し、最終の債権をサービサーに譲渡しても、
幾らにもなりません。しかしこの和解通りの処理をすれば、
5年の歳月はかかりますが、2000万は入り、しかも担保は
そのまま、其の上社長と云う保証人まで付きます。
真意はわかりませんが、此れが銀行が和解を持ち出した
第1理由ではなかったでしょうか。
其の5年が見えてきました。
息子の社長は当然担保はすんなり返していただいて、
いくらかのお金を払い全てを終わるつもりです。
「多くても1000万とは云わないだろう。」と期待と覚悟をして居ます。
銀行は当時の関係者は誰も居りません。
担当者の言葉はひとしお冷たく感じました。
「銀行と云う処は、貸したお金を安くする事は
出来ない処です。最低でも元金の返済をお願いします。
其の返済期間も、金融庁の監査で余り長くも出来ません。
長くても後10年が背一杯でしょう。其れが出来ない時は、
先ず担保を処分させて頂きます。任売で売れなければ競売
になります。残債務はサービサーに譲渡する事になるでしょう。」
何のことはない、5年前の和解をする前と同じ言葉です。
考えてみれば、この和解は単に問題の先送りだけで
何一つ自分のためにはなって居なかったのです。
ただ信託銀行は何も嘘は云っていません。
此方が勝手に解釈しただけです。
しかし何か騙された様な気分です。
最近サービサーの和解もこうした言い方の和解が有ります。
どんな細かいことでもきちんと決めておくべきでしょう。
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「5年経ったらもう1度話し合いしましょう。
決してお宅の悪いようにはしませんから。」
其の言葉を信じて、会長が反対するのを
押しのけて社長は和解をしたのです。
元は何年か前に、会長が信託銀行の管理する物件を
信託銀行の言葉を信じて、そこからの融資で投資をしたのです。
率の良い配当がある筈でした。が、バブルの破綻で銀行の
言葉は単にセールストークになってしまったのです。
会長は物件の値引きを要求し、其の為に返済をストップしました。
すると銀行は、自宅と会長名義の会社建物を仮差ししてきたのです。
当然直ちに争いとなりました。でも結果は、会長の全面敗訴でした。
仮差物件は差押に変わり、競売になると覚悟しましたが、銀行は
此処で返済条件を見直すからと、和解を申し入れてきたのです。
平成15年のことでした。
自宅と会社建物を担保に入れる。
1時金で800万を返済する。
以後毎月20万づつ5年間支払う。
5年後にこの案は見直す。
本支払いについては社長も保証人となる。
此れが呑めない時は、担保は処分して、その後の債務は
サービサーに譲渡すると 云って居ました。
この時の債務は、元金が9000万、それに14.5%が
5-6年続いたためでしょうか延滞金が5000万ありました。
其れが和解での返済額は2000万だけです。
それで終わるとは云わないが、そんな雰囲気です。
勿論払っているうちは競売などありません。
5年後の話し合いが曲者です。この時に債務が
どうなるかが問題ですが、担当者ははっきり言いません。
そこで全てを水に流すとも云わないし、
全額払って貰うとも言いません。ようは此方の状態次第で
決めましょうと訳の解からない説明をするだけです。
結局若い社長の「大銀行だから悪い様にはしないでしょう。
其れを信じましょうや。5年後に半分でもなれば大儲けですよ。」
の一言で和解案を承諾しました。
銀行が和解をもちかけてきた真意、其れは仮差しの
不動産の時価にあったのです。社長も会長も身贔屓のためか、
両方とも相当な価値を見込んでいます。しかし銀行の見方は
両方合わせても、1500万が良いところではないかと見ていたのです。
会社建物の底地は借地です。30年以上過ぎた2階建てで、
且つ、2階は建設当時から音楽教室に貸しています。
家賃も上げる事は出来ず、今となっては破格の賃料です。
売るとなっても買い手が付くとは思いません。
自宅も会社まで1時間半の隣県に有ります。
40坪の広さですが、地目が何故か畑のままです。
時価は宅地であっても、1000万一寸と思います。
此れを処分し、最終の債権をサービサーに譲渡しても、
幾らにもなりません。しかしこの和解通りの処理をすれば、
5年の歳月はかかりますが、2000万は入り、しかも担保は
そのまま、其の上社長と云う保証人まで付きます。
真意はわかりませんが、此れが銀行が和解を持ち出した
第1理由ではなかったでしょうか。
其の5年が見えてきました。
息子の社長は当然担保はすんなり返していただいて、
いくらかのお金を払い全てを終わるつもりです。
「多くても1000万とは云わないだろう。」と期待と覚悟をして居ます。
銀行は当時の関係者は誰も居りません。
担当者の言葉はひとしお冷たく感じました。
「銀行と云う処は、貸したお金を安くする事は
出来ない処です。最低でも元金の返済をお願いします。
其の返済期間も、金融庁の監査で余り長くも出来ません。
長くても後10年が背一杯でしょう。其れが出来ない時は、
先ず担保を処分させて頂きます。任売で売れなければ競売
になります。残債務はサービサーに譲渡する事になるでしょう。」
何のことはない、5年前の和解をする前と同じ言葉です。
考えてみれば、この和解は単に問題の先送りだけで
何一つ自分のためにはなって居なかったのです。
ただ信託銀行は何も嘘は云っていません。
此方が勝手に解釈しただけです。
しかし何か騙された様な気分です。
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