今から3年ほど前のKの決意です。
「儂が倒産するのは、いたし方無い。ただし儂のこの自宅は
何とか守りたい。又4人の息子は保証人で無いから、各々に
無傷の会社と自宅を持たせてから、儂も万歳をしたいが。」
Kの家は、大正の時代からの機屋です。
其れをKはさらに大幅に伸ばしております。
この地方の老舗で、何処の銀行も1目置いている名家でした。
もう何年も銀行返済は金利と若干の元金です。
80歳になろうとするKは、自分が健康のうちに再起を図って、
長年自ら交渉もして来ました。悩み、苦しみ、体面を保ってきましたが、
ついに会社は守りきれないと観念したのです。
当初は、不動産と云う資産を過大視してい銀行も、この頃は冷たく、
しつっこく不動産の売却を薦めて居りました。
Kの第一の仕事は先ず自宅の保全です。
自宅は河川の土手際に盛り土をして、10年前に鉄筋4階を新築したばかりです。
この不動産はあれ此れ考えましたが、結果はあっけなく守れました。
「もう儂も80歳になろうとしている。このままではやがてローン代も
払えなくなるから今の内に息子4名に負担付の贈与をしておくべきだ。」
此れが理由で、負担付で息子4名に均等に贈与したのです。
息子達は全員がKの許で働いて居ります。
贈与税は払わないで済みました。
以後は、Kは息子達と使用貸借になりますが詐害行為も免れるでしょう。
簡単なこの結論も直ぐには出ませんでした。破産を主張する弁護士、
一時も早く自宅を売却を薦めるコンサルタント等の意見を聞き、最後に
Kが結論を出したのです。
お陰で1件、落着です。
同時に息子4名の自宅の心配です。上の2名は世帯を持って自宅も有ります。
会社からの借金も有りませんし、心配はありません。4男はまだ独身で、
「自分が家を持つ時は自分でやるから心配しないでよい。」と云うのです。
残るは3男だけです。彼は近くに結婚して、その時にKの担保に
入っている土地に新築の予定です。
担保は新妻が解くという事で、全て筋書きは作りました。
そうすればローンは幾らでも組めます。
お金の流れや理由など、此れも悩みましたが一旦やりだすと、
すらすら出来ました。
さあ、此処まで済むと、次は会社です。
4人の食べていく会社と、それに使う不動産や設備の保全です。
会社は休眠会社が幾つか有りますからそれを利用し、不動産は買戻しを
覚悟して居ります。このお金の調達が一番難しいです。
機械設備にはお金を出したく有りません。ましてや営業権などにお金を
出す積りは全然有りません。
結果から見れば此れも上手く云ったのです。
機屋の業務を移行する会社。もともとの関連会社で繊維をやって居る会社。
不動産関係の会社。それに繊維の加工下請けの会社。
兎に角今後の業務を行う4つの会社を立ち上がらせて、取引先等全部の
了解を得てから、銀行金利を全て止めました。
5行の取引銀行は途中からKのやって居る事に気がついて居たと思います。
Kが金利を止めても何も言いませんでした。
事務的に不動産は何時頃までに任売出来るか聞いて来たくらいです。
地方でも有力な企業が行き詰って、形を変え、4つの会社に分かれて、
再起をする様になったのです。
見た目には自宅はそのままですし、世間の評判にもなりました。
業態を変えルのには、弁護士やコンサルタントなどが、いろいろな案を
具申して居ました。
しかし、今の通りの案は誰からも出て居りません。
何が成功させたのでしょうか。
Kのひたむきな努力、此れだけと思います。
自分の代で事業を終わらしてならない。
家族を不幸にしてはならないと云う老いの一徹です。
そしてKは全て自分で考え、自分で実行しています。
事業を譲る子供すら何も代行させては居りません。
其れが複雑な問題も単純化させて、素人でも出来るようにして居ります。
ましてや、全てKが自らやった物ですから、周囲に対する説得力・牽引力の
他に、銀行なども、いちゃもんをつけにくかったことも有るでしょう。
まだ担保処分が残っていますから、銀行は不良債権にはしておりません。
此れが全部処分し終わると、今度はサービサーに債権譲渡され、
サービサーとの交渉が待っています。
保証人はKと妻だけです。
此れとの解決も上手く乗り切るのではないでしょうか。
Kの取り組み方を見てそう感じて居ります。
宜しければ、ホームページもご覧下さい。
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「儂が倒産するのは、いたし方無い。ただし儂のこの自宅は
何とか守りたい。又4人の息子は保証人で無いから、各々に
無傷の会社と自宅を持たせてから、儂も万歳をしたいが。」
Kの家は、大正の時代からの機屋です。
其れをKはさらに大幅に伸ばしております。
この地方の老舗で、何処の銀行も1目置いている名家でした。
もう何年も銀行返済は金利と若干の元金です。
80歳になろうとするKは、自分が健康のうちに再起を図って、
長年自ら交渉もして来ました。悩み、苦しみ、体面を保ってきましたが、
ついに会社は守りきれないと観念したのです。
当初は、不動産と云う資産を過大視してい銀行も、この頃は冷たく、
しつっこく不動産の売却を薦めて居りました。
Kの第一の仕事は先ず自宅の保全です。
自宅は河川の土手際に盛り土をして、10年前に鉄筋4階を新築したばかりです。
この不動産はあれ此れ考えましたが、結果はあっけなく守れました。
「もう儂も80歳になろうとしている。このままではやがてローン代も
払えなくなるから今の内に息子4名に負担付の贈与をしておくべきだ。」
此れが理由で、負担付で息子4名に均等に贈与したのです。
息子達は全員がKの許で働いて居ります。
贈与税は払わないで済みました。
以後は、Kは息子達と使用貸借になりますが詐害行為も免れるでしょう。
簡単なこの結論も直ぐには出ませんでした。破産を主張する弁護士、
一時も早く自宅を売却を薦めるコンサルタント等の意見を聞き、最後に
Kが結論を出したのです。
お陰で1件、落着です。
同時に息子4名の自宅の心配です。上の2名は世帯を持って自宅も有ります。
会社からの借金も有りませんし、心配はありません。4男はまだ独身で、
「自分が家を持つ時は自分でやるから心配しないでよい。」と云うのです。
残るは3男だけです。彼は近くに結婚して、その時にKの担保に
入っている土地に新築の予定です。
担保は新妻が解くという事で、全て筋書きは作りました。
そうすればローンは幾らでも組めます。
お金の流れや理由など、此れも悩みましたが一旦やりだすと、
すらすら出来ました。
さあ、此処まで済むと、次は会社です。
4人の食べていく会社と、それに使う不動産や設備の保全です。
会社は休眠会社が幾つか有りますからそれを利用し、不動産は買戻しを
覚悟して居ります。このお金の調達が一番難しいです。
機械設備にはお金を出したく有りません。ましてや営業権などにお金を
出す積りは全然有りません。
結果から見れば此れも上手く云ったのです。
機屋の業務を移行する会社。もともとの関連会社で繊維をやって居る会社。
不動産関係の会社。それに繊維の加工下請けの会社。
兎に角今後の業務を行う4つの会社を立ち上がらせて、取引先等全部の
了解を得てから、銀行金利を全て止めました。
5行の取引銀行は途中からKのやって居る事に気がついて居たと思います。
Kが金利を止めても何も言いませんでした。
事務的に不動産は何時頃までに任売出来るか聞いて来たくらいです。
地方でも有力な企業が行き詰って、形を変え、4つの会社に分かれて、
再起をする様になったのです。
見た目には自宅はそのままですし、世間の評判にもなりました。
業態を変えルのには、弁護士やコンサルタントなどが、いろいろな案を
具申して居ました。
しかし、今の通りの案は誰からも出て居りません。
何が成功させたのでしょうか。
Kのひたむきな努力、此れだけと思います。
自分の代で事業を終わらしてならない。
家族を不幸にしてはならないと云う老いの一徹です。
そしてKは全て自分で考え、自分で実行しています。
事業を譲る子供すら何も代行させては居りません。
其れが複雑な問題も単純化させて、素人でも出来るようにして居ります。
ましてや、全てKが自らやった物ですから、周囲に対する説得力・牽引力の
他に、銀行なども、いちゃもんをつけにくかったことも有るでしょう。
まだ担保処分が残っていますから、銀行は不良債権にはしておりません。
此れが全部処分し終わると、今度はサービサーに債権譲渡され、
サービサーとの交渉が待っています。
保証人はKと妻だけです。
此れとの解決も上手く乗り切るのではないでしょうか。
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