かっ飛ばせ借金 打ち勝て倒産

 
 ‐オグチ経営研究所‐

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借りた金を返さない報い

2011-08-07 | 事例
「親父、駄目だったよ。」
「何故?」
「3年前の決算書に親父の名前が載って居たからだって。」

息子の会社も震災の影響で1時的に売上が落ちました。今迄借金はした事が有りませんが、
今回始めて借りることにしました。話が決まり、提出したのは3期分の決算書です。
これが原因で、ほぼ決まっていた融資がオジャンになったのです。
3期前の決算書にAの名前が有ったのが原因らしいです。

Aはこの辺りでは手広く事業をしていました。
8年前、経営が行き詰った時、不渡りも出さず、法的・私的整理もせず、銀行の返済だけを止めたのです。
支払手形も有りましたが、銀行が決済をしないために自分で買い戻しに歩いて不渡りを防いで居ります。
業者には迷惑をかけていませんが、銀行は5行で30億有りました。

この前後Aは子会社を幾つも造り代表を兼任しておりましたが、息子の会社だけは当初から息子が代表で
Aは取締りだったのです。
しかし3年前には、事業に関係のあるものは全てAの名前を完全に消して居ります。
Aの倒産が他に迷惑をかけるのを防いだのです。

今回借りようとした銀行は、Aも何の迷惑をかけて居りません。
又、息子の会社はAは確かに最初の創設者ですが代表になったことは1度もありません。
たまたま役員として給料を貰っていたのが載って居ただけです。
この話は保証協会つきかどうかAも息子から聞いていません。
どちらにせよ、8年経って、しかも借りていなかった銀行でも差別がつくのでしょうか。

ある県の話です。
親父は倒産しました。保証協会が大きく8000万でした。銀行のプロパーは有りません。
息子は親父の後を継いで第2会社を造り、事業をそのまま受け継ぎました。
しかし資金が有りません。
親父には関係有りませんから大丈夫と思って銀行に借入を申し込みました。
結果はNOです。
「どう見ても今の会社は親父の会社のコピーです。したがって融資は出来ません。」
素っ気無い返事です。

4年ほどたって又申し込みました。
「親父は居ません。この会社は親父とは何の関係も有りません。」。
結果は同じです。
「息子さんだから貸さないと言う事では有りません。代位弁済をされた本人の会社と
 同然の会社ですからお貸しできないのです。代位弁済を処理して頂ければ検討いたします。」
こんな事を言われる様では永久に駄目です。

しかし息子も粘ります。
10年を過ぎた頃、又申し込みました。
この時は息子の母親も同行したのです。
「親父はどうやっても返せません。しかし、息子とは違います。何とか息子を助けて下さい。」
援護射撃を考えたのです。

話は飛んでもない事になりました。
保証協会は何年経とうが、代弁済が残っている間は、
その人がやった事業全てに関して保証は出来ません。
と以前と同じです。
それどころか、今回は代表者の奥さんもやってきた。
多分代表者は元気で事業を切り盛りしているのでは
なかろうかと逆に疑って、息子の会社まで来たのです。
不味いことに其処に働いている代表者の奥さんが居りました。
これが原因で家庭不和がたかまり、奥さんが自殺して居ります。
県議会で問題になって例です。

保証協会は取立てや回収と徒関係なく、代位弁済者が関係した事業には
何年経とうが代位弁済の終わるまでは融資をしない態度です。
もうこれだけでも、借りたお金を返さない人の今後は読めるのです。
しかも、自行の発生でなくても代位弁済者は直ぐにわかります。

今は中小企業は保証協会付でないと融資は先ず不可能です。
稀にあるプロパー融資も、自行が引っ掛かったところには何年経とうが取引はしないのです。

不渡り発生もそうです。
不渡り手形を発行すれば、2年間は手形を発行できませんが、
2年を過ぎると発行できるとなって居ます。
しかしこれほど有名無実の言葉は有りません。
一旦不渡りを出した人に対して、銀行は先ず当座を組んでくれません。
当然手形帳は渡しません。手形商売は不可能です。
しかし銀行が融資をしないとなれば手形無しでは商売も難しくなります。

これが「借りたお金を返さなかった時の報い」です。
任意整理であろうが、破産で有ろうが返さなければ同じです。
破産は、旧債の取り立てが無いというだけで、将来のコースは閉ざされたママです。

一旦借りたお金を返さないと将来は資金の道は閉ざされます。
しかしそれでもやっていかねばなりません。
道は探せば有ると思います。
一人ひとり違った道ですが。
そんな道を探すのが私たちの仕事でしょう。


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8月6日(土)のつぶやき

2011-08-07 | ツイッター
16:24 from web
第2会社を造りもう7年以上。弟が社長で自分は影の人になって居るが
うまく行かない。弟の希望もあり、又社長に復帰したい。
解決済みだが当時迷惑をかけた銀行はもう全てを水に流してくれるだろうか。
16:39 from web
代位弁済で返せなかった人、何年保証協会から保証を受けれないか知らないが、
10年まで経験が有るから、これ以上は間違いない。
下手をすると一生だ。完全に事業家生命をうばう。
これ以上の罰則はない。保証協会は事業家の失敗を許さない怖い処だ。
19:40 from web
海水浴も今一歩らしい。7月始め恵みのん夏になると期待していた海辺の
ホテルが大変の事になる。電気が問題かも知れないが八月一杯、暑の夏で
あって欲しい。
by oguchi_keiei on Twitter


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