「お宅は息子さんも勤めていらっしゃるでしょう。
勤務先は解かって居ます。このままでしたら息子さんの給料を差押えるようにもなりますよ。」
3年ぶりの電話です。平穏な彼の家庭はこの一言でしっちゃかめっちゃかになりました。
夫婦と一人っ子の長男と3人でで仕出し屋をやっていました。
倒産して5年になります。
借金は第2地銀1行です。保証協会が2000とプロパーが1300万に分かれて居ります。
担保の自宅兼作業場は3年前に任売の形で義兄に買い戻して貰って居ります。
以後保証協会に15000円、プロパーは保証協会に内緒で2万円を返済して居ります。
勿論義兄にも毎月返済をして居ります
「Iさん。貴方この2万をずうっと返済して頂だければ、当行はこれ以上の要求はしませんよ。
勿論サービサーなどに譲渡しません。」
初老のおとなしそうな銀行の担当者の言葉を覚えて居ます。
「息子さんも遊んでいるわけには行かないでしょう。私の担当の運送店が募集して
居たから行ってみては如何ですか。」
こんな事も言ってくれたのです。
こんな地方にそう働き口は無く、結局は長男は運送店にドライバーとして雇用されたのです。
「長男は保証人ですね。絶対に今後の勤め先を銀行に教えてはいけません。
最悪の場合は給料の際押さえが有ります。」
こう教えて貰ってたのですが、彼の場合は勤める前から債権者は知ってた事になります。
でも月に2万を返済している限り大丈夫、銀行は何にもしないのだ。そう信じて今まで来ています。
返済をはじめから3年経ちました。
息子の給料は手取り20万になっていません。家に入れるのは7万だけです。
年金は二人合わせても20万有りません。
しかし、たまに仕出しの仕事が舞い込んで来ます。
このために何とか義兄にも返済しても食べていかれます。
しかし震災以後、極端に減りました。
返済金を1万円でも少なくしたいです。
「あなたは真面目に払っているから、先に電話したらどう?
必ずOKしますよ。」
アドバイスした人も居りますが、気弱な彼には電話など出来ません。
彼は思い切って、けれど、黙って2万の返済を1万にして振り込んだのです。
振込みから5日程過ぎた時、銀行から電話です。初めての人です。
振込額については何にも言いません。
長らく連絡も有りませんがと、話しかけてきましたが、彼は1万の返済の件で、
文句を言われると思って居ますからろくに耳に入りません。
最後の「息子の給料差し押さえ」と云う言葉だけが耳に焼きつきました。
「息子の給料を差押えるだって。」
半狂乱になったのです。
何時もの相談者は落ち着いたものです。次のようなアドバイスを呉れました。
「大丈夫ですよ。息子さんの給料も20万以下でしょう。
差押なんてしないですよ。それに貴方の勘違いも有るんじゃあないかな。
初対面の電話で差押なんていう銀行はないですよ。
其れより、折角相手が来るというのだから良いチャンスと思って、
思い切って今後1万にする様に御願いしたらどうですか。
駄目だったら又2万に戻せばよいだけでしょう。又はね。
親戚から借り手払うから、30万で全部をチャラにして貰うと言う話も良いですよ。」
恐れてちゃ駄目だ。自分の希望を先ず相手に伝えなさい。
駄目の時は2万に戻すか、最悪でも3万にすればよいだろう。
と云うのが趣旨です。
数日後、新しい担当が来たのです。
「以前の担当は辞めました。御社のことは引き継ぎらしいらしい引継ぎもなかったものですから
失礼な電話をして済みません。
このままですとサービサーに譲渡しますよ。するとサービサーは息子さんの給料を差押します。
なんて脅しみたいな言い方をしましたが、私の間違いでした。
あの後、前任者に会う機会が有って、お宅のことも詳しく聞いたのです。
大変ですよね。」
想像して居たのと態度が全然違います。
恐る恐る切り出した。返済の1万の減額もあっけなく了承したのです。
こんな事が機になって小心者の彼も対等に銀行と口を利けるようになればと思って居ます。
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電話・FAXでのお問い合わせは、
042-483-3604(10時~17時)
※電話番号は、お間違いの無いようおかけ下さい。
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勤務先は解かって居ます。このままでしたら息子さんの給料を差押えるようにもなりますよ。」
3年ぶりの電話です。平穏な彼の家庭はこの一言でしっちゃかめっちゃかになりました。
夫婦と一人っ子の長男と3人でで仕出し屋をやっていました。
倒産して5年になります。
借金は第2地銀1行です。保証協会が2000とプロパーが1300万に分かれて居ります。
担保の自宅兼作業場は3年前に任売の形で義兄に買い戻して貰って居ります。
以後保証協会に15000円、プロパーは保証協会に内緒で2万円を返済して居ります。
勿論義兄にも毎月返済をして居ります
「Iさん。貴方この2万をずうっと返済して頂だければ、当行はこれ以上の要求はしませんよ。
勿論サービサーなどに譲渡しません。」
初老のおとなしそうな銀行の担当者の言葉を覚えて居ます。
「息子さんも遊んでいるわけには行かないでしょう。私の担当の運送店が募集して
居たから行ってみては如何ですか。」
こんな事も言ってくれたのです。
こんな地方にそう働き口は無く、結局は長男は運送店にドライバーとして雇用されたのです。
「長男は保証人ですね。絶対に今後の勤め先を銀行に教えてはいけません。
最悪の場合は給料の際押さえが有ります。」
こう教えて貰ってたのですが、彼の場合は勤める前から債権者は知ってた事になります。
でも月に2万を返済している限り大丈夫、銀行は何にもしないのだ。そう信じて今まで来ています。
返済をはじめから3年経ちました。
息子の給料は手取り20万になっていません。家に入れるのは7万だけです。
年金は二人合わせても20万有りません。
しかし、たまに仕出しの仕事が舞い込んで来ます。
このために何とか義兄にも返済しても食べていかれます。
しかし震災以後、極端に減りました。
返済金を1万円でも少なくしたいです。
「あなたは真面目に払っているから、先に電話したらどう?
必ずOKしますよ。」
アドバイスした人も居りますが、気弱な彼には電話など出来ません。
彼は思い切って、けれど、黙って2万の返済を1万にして振り込んだのです。
振込みから5日程過ぎた時、銀行から電話です。初めての人です。
振込額については何にも言いません。
長らく連絡も有りませんがと、話しかけてきましたが、彼は1万の返済の件で、
文句を言われると思って居ますからろくに耳に入りません。
最後の「息子の給料差し押さえ」と云う言葉だけが耳に焼きつきました。
「息子の給料を差押えるだって。」
半狂乱になったのです。
何時もの相談者は落ち着いたものです。次のようなアドバイスを呉れました。
「大丈夫ですよ。息子さんの給料も20万以下でしょう。
差押なんてしないですよ。それに貴方の勘違いも有るんじゃあないかな。
初対面の電話で差押なんていう銀行はないですよ。
其れより、折角相手が来るというのだから良いチャンスと思って、
思い切って今後1万にする様に御願いしたらどうですか。
駄目だったら又2万に戻せばよいだけでしょう。又はね。
親戚から借り手払うから、30万で全部をチャラにして貰うと言う話も良いですよ。」
恐れてちゃ駄目だ。自分の希望を先ず相手に伝えなさい。
駄目の時は2万に戻すか、最悪でも3万にすればよいだろう。
と云うのが趣旨です。
数日後、新しい担当が来たのです。
「以前の担当は辞めました。御社のことは引き継ぎらしいらしい引継ぎもなかったものですから
失礼な電話をして済みません。
このままですとサービサーに譲渡しますよ。するとサービサーは息子さんの給料を差押します。
なんて脅しみたいな言い方をしましたが、私の間違いでした。
あの後、前任者に会う機会が有って、お宅のことも詳しく聞いたのです。
大変ですよね。」
想像して居たのと態度が全然違います。
恐る恐る切り出した。返済の1万の減額もあっけなく了承したのです。
こんな事が機になって小心者の彼も対等に銀行と口を利けるようになればと思って居ます。
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