かっ飛ばせ借金 打ち勝て倒産

 
 ‐オグチ経営研究所‐

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2015-09-22 | 雑感
「今の調子なら何とか回っていく自信は付きました。でも保証協会が何時まで続くかです 
 ね。」
こんな事を云う中小企業が私の周りには結構ある。

無理に代弁弁済をさせたところだ。ほとんどが代位弁済を恐れていた。なれば直ちに担保処分があると思っていた。
ホテルが不動産を取られれば経営以前の話になる。商店がお店を取られると再起は不可能だ。
「そうはならないから。」と口説いて代位弁済にさせた。

担保は処分しない。何もかも今まで通り使用して良い。返済額は今までの金利の何分の1だ。
これで立ち直らない筈が無い。しかも再生の心得はコンサルから徹底的に押し込まれている。

あの怖いと思っていた保証協会がなんでこう面倒見がよいか。もっと早く代位弁済にすれば良かった。と思うくらい。
今では自分で改善をしなければと、心から考えるようになって居る。そして何とか現状で進めば生き残る自信は付いた。

保証協会は他人毎ながら堪った物ではない。1億以上の元金で毎月2万の回収だ。
別計算の遅延損害金が全体の残高を大きく増やしている。

最初1年は其れで様子をみて、暫時状況に合わせて増やしていく方針だ。
最初の1年は我慢して、2年目以降値上げを持ちかける。
借り手も、今では保証協会の面倒見のために自分の企業は存続している事を御承知だから
値上げに承知しなければならないと思っている。
でもその範囲は知れている。多くても5万から10万の間だ。
ケチではない。まだこんな程度しか会社の力が無いことも自覚している。

そんな阿吽の呼吸で何とか済ましているが、最近、ある会社に、保証協会の意向を聞かない
時は、担保処分も有り得るという言葉がちらっと出たらしい。

伝家の宝刀だ。此方が負けるに決まっている。

しかし確かに今に返済ならば生存中は返せないことは判り切っている。

その時は保証協会はどうする。

後継者に今の条件を引き継ぐことはしないだろう。
その時にみんなを相続放棄させて担保処分を謀るのだろうか。
または或る時間が過ぎるか、或る時期から、処分が始まるだろうか。
前例も、これについての方針の発表もないから皆目わからない。

借り手が一番知りたい事だ。
これをネタに、ちらちら見せられながら交渉は絶対にやりたくない。
それより大筋が判って居てその中で今後の交渉もしたい。

保証協会もそうならないだろうか。