かっ飛ばせ借金 打ち勝て倒産

 
 ‐オグチ経営研究所‐

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会社が不良債権になった時、個人の住宅ローンは?

2013-03-18 | 事例
バブルは弾け、50億と云われた個人資産はどんどん目減りして居ます。
この時に全てを相続しました。放棄なんて考えもして居ません。
でもこの頃から銀行の攻勢はすざましく、落ち着いてみると、保証債務12億、だけが彼に残された財産でした。

でも一寸変なことが有ります。
この時にあらゆる公私の不動産は取られました。が、彼が内緒で買った個人マンションだけは何処も手をつけないのです。
メイン銀行の住宅ローンです。会社の債務は一番多い銀行です。
しかも頭金を多くした為無剰余とは言い切れません。
そのため、銀行の取立てが始まった頃、彼は現金を動かし義兄の担保をつけて、完全な無剰余にして居ます。

彼はもう10年以上前に結婚して、自宅は会社所有のマンションの1室でした。
之も競売になりました。直ぐに離婚しました。
名ばかりの仲でした。
そのため彼は別の女性と仲良くなり、其の女性を住まわして居るのがこのマンションです。

彼はマンションの所在を知られたく無いため、競売以後、月25000円のアパートを借り、其処を現住所として居ます。
このマンションを知られ、取られることは防がないとなりません。
しかし、他所の銀行はこの解からないとしても、メイン銀行だけは毎月の支払いもあり、
知らない道理は有りません。

そのメイン銀行も、保証債務に関しては、彼の襤褸アパートに請求や連絡が有りましたが
このマンションについては、連絡が有った事は1度もありません。
そのくせ、会社の負債は預金や売掛金など散々な目に有って居ます。
今は、彼は第2会社を成功させて保証債務に関しては全て和解しました。
今後何か起こる事は無いでしょう。

こうして他の例も振り返って見ますと、住宅ローンは他の一般債権とは別な考えで仕組ま
れ手居るのでは無いでしょうか。
ほかの債務がトラブッテも、住宅ローンだけはきちんと返済して居ると銀行も其れだけを
別扱いにするのです。

破産の時も次の様な事がありました。
破産時に、担保余裕があれば管財人は黙っていません。破産の資産に全てを取られます。
完全な無剰余でしたら、当人が破産債務と申告しない限り大丈夫でしょうが、普通は
ローン銀行が破産までしていれば今後は返済できないと判断して破産に組み入れます。
どっち道破産のときは自宅を守ることは難しいです。

所が、引っ越してもローンより家賃の方が高くなる場合が有ります。
そこで、奥さんは自分に名義を変更して、実家の援助を受けつつ、ローンを自分に肩代わりしようとしました。

この時は次のように決まりました。
「たとい奥さんでも、ローンの支払者の変更は出来ません。
 ただし、この場合、奥さんに所有権の変更は良いですが、
 奥さんは其の代わり連帯保証人になって下さい。
 返済はご主人の名前で、実質奥さんが成される事は、当行も其処まで関与いたしません。」
破産だから絶対に取られると思って居た自宅はとられずに済みました。

しかし反面、次の例も有ります。
母と共有の自宅が有りました。
母は資産家で子供の事業とは無関係です。
その子供が破産をしました。
ローン中の自宅は母が買い取る予定ですが、母も資金的に買い取るまで半年位
時間が必要です。

銀行は破産と同時に債権を保証会社に譲渡し、保証会社は其の日から16%の遅延損害金を
頂きますと通告して来ました。損害金は月に120万です。
そこで銀行に行って母が買い取る旨を伝え、それまで金利だけを母が払いますから
遅延損害金をつける事は待って欲しい旨、申し入れました。

銀行はNOです。
それどころか、この不動産は管財人の許可が有るまで売れません。
売却はその後になります。尚、遅延損害金は頂くようになります。
そのためには今のローン物件だけでは不足ですからと云って、保証人の母の不動産を仮差してきたのです。

取りはぐれが無い、遅延損害金稼ぎでしょう。
幾ら頼んでも柳に風邪です。

最も関心のある自宅。
まだいろいろ実例が多く、ただし決まって折らず、マニアル的のものは出来て居りません。実例より可能性を知るくらいの物です。
一般債権と違って居る事は確かで有るが、この運営は銀行によって相当に違ってくると思います。

之と思ったらなんでも交渉してみるのが一番かと思います。


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