かっ飛ばせ借金 打ち勝て倒産

 
 ‐オグチ経営研究所‐

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システム金融の泣き所

2016-03-02 | 事例
先日、システム金融のことで電話を受けました。
「システム金融って、まだあるのですか。」と聞いたのですが、まだまだ健在らしいです。

10年以上前は闇金融の筆頭でした。保証人も担保もない人が簡単に借りられる方法です。
小切手を切って、書留速達で相手に送ります。そのコピーをFAXします。するとその日のうちに現金が振り込まれます。
調査もなく、担保や保証もありません。
「返さない場合はこの小切手が不渡りになります。」それだけです。

そのため、借り手は多かったです。が、返済も厳しかったのです。
借りた金額に2割から3割多い金額を3分割して7日置きに返します。そのまま1年続ければ
何倍になるでしょうか。目の球が飛び出る高利です。

ですから3分割の最初は無理して返しても2回目から返せません。それでまた追加をお願いします。
こうして2-3か月の間に、みるみる増えていきます。
貸す方もその様なところは必ず倒産とわかっています。だから2-3回貸すと仲間に盥回しです。
半年まともに付き合えば倒産必至です。

十何年か前、そんな借り手から抜け出す相談を受けました。見当もつきません。
「高利だ。暴力団か。怖い。」それが第一印象でした。
考えました。
「彼らの担保は不渡りにすることだ。逆手にとって不渡り平気と言う作戦を取ればどうだろうか。
おそらく。彼らの泣き所だ。それにアジトも2-3か月ごと変えているという事は何より警察が怖い。
 長期間の取り立てはあり得ないし、万一乗り込んで来れば110番ですぐに解決する
 ではないか。
 それにこうした不法の小切手だから不渡りにしない方法もあるかもしれない。」

直ぐに実行させます。
「いいか。不渡りの事前に強く言いなさい。
 どうしても払えない。不渡りにするならばしてください。それですべてが終わりです。
 もし、不渡りのしなければ、あるいは生き延びるかもしれません。その時はお返し
 することも出来る可能性はあります。と、付け加えなさい。」

信金の支店長は言いました。
「違法でもなんでも銀行は決済の義務はあります。この場合次に回ってくる1回分だけでも
 供託できませんか。相手は争わないと思います。供託金は戻りますよ。」

最初の時は実にうまくいきました。
全く読み通りでした。
不渡りにもならず、押しかけも来ず済んだのです。
銀行に行ったのは少し早まり過ぎでしたが、支店長の言は勉強になりました。

以後のシステム金融の処理は同じ方法で言って居ます。
1回だけ乗り込んできたことが有ります。
「帰れ」と言っても帰らないためにすぐに110番に電話しました。
直ぐに駆け付けてきました。ちょうど県警でも不法融資の取り締まりの力を入れて
居たらしいです。それも幸いしました。
どうなったか知りませんが相手がひどい目に会ったことだけは事実です。

先日の電話。
「払うな。」とアドバイス。
「今日明日の分は払わないといけないですよね。」人の良いことを言って居ます。
「甘いことを言って居る場合ですか。
 やりましょう。結果だけは教えてください。」

無料相談で約束しても後日結果報告をしてくれた人はいません。
ある相談者に同じ事を云った事が有ります。「成功報酬が必要ですか。」と、言われた事が有ります。
無料相談をする人は絶えず報酬の話が出ないかとひやひやしているらしいです。

この場合も、その報告の電話はありません。
もし、話が中途半端になると、再質問が有りますが、それもないから
上手くいって居るだろうと推測しています。

この対応策は、相手が最も此方の弱点と思っていることを脱ぎ捨てる方法です。
そうすれば此方は強くなる、そのよい例と思っています。









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