かっ飛ばせ借金 打ち勝て倒産

 
 ‐オグチ経営研究所‐

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請求額が少なくなった訴状

2014-04-06 | 事例
結局は又会って説明する事に成りました。
初めての人で、説明を受けていても此の郵便物の内容が直ちにわかる人は先ず居ません。
裁判所からの手紙と云うだけで、頭が熱くなっていますから、普段の冷静さが何処かに素飛んで居るでしょう。

銀行から貸金を払えという訴状です。
決まりきった簡単の形式ですが迷います。
中に訴状と、其れに対して此方が書く答弁書、それらの説明と3種類の書類が入っています。
開封して書類をごっちゃにして、その区別が付かなくなります。初めての人は此処から迷います。
裁判所も此の書類ヲ3通りの色分けをして、素人でもすぐに解かる様にしてくれれば有り難いですが、そうならないでしょうか。

「此の銀行やサービサーからの訴状の時は、予め心得ておくべきことが二つあります。
 一つはどう争っても、借りて、返して居ませんから、必ず此方が負けます。
 ですから答弁書は出しませんし、口頭弁論も出席しません。すると欠席裁判で必ず負けます。
 そうするしか有りません。もう一つは、いくらっだら払えるとか、支払方法をこうして
 頂きたいと云うような和解を持ち出さない事です。どんな条件を提出しようが必ず相手は拒否をします。
 此方の可能の返済が解かりますから、債務名義を背景に責めればもっと回収出来るという
 思惑からです。
 ですから何にもしないで、判決後の交渉だけを考えれば良いでしょう」

喋りながら請求の趣旨に目を通したときにはっとしました。
「請求額が150万になっていますね。
 此の件は元金だけでも残は4500万、遅延損害金損害金が其れに+されるではなかったですが。」
「え? 150万? 見当付きません。残は4500万です。」
請求額が大幅に減額されています。

「そうですか。良く有る事の一つですね。
 これは150万だけを払うと、後の残額は事実上は放棄をするという事です。
 どうせ4500万と云っても回収出来るわけではなく、サービサーは大幅な切捨てが普通ですから、
 その最低線を訴状にしたのでしょう。」

彼は最初は良く飲み込めなかったが次第に解かってきました。
「150万でよいですか。仮に差押をされても150万が限度になりますね。」
「其の通りです。之がそのまま判決となればそう成ります。」
「そんな裁判ならば会ったほうが良いですね。」
今までの緊張が急に解けて来た様な雰囲気弐変っています。

今までは全然払わないという雰囲気でしたが、何とか払えるかもと云う雰囲気に一気に変わったのが感じられます。

「有り難い話だけれど、今は150万は愚か10万もないですものね。親戚から借りても30万が
 限度です。」
「相手が怒っても思い切って毎月1万づつで10年返済でお願いしますといったらどうなるで 
 しょうか。」
払えない事は変り有りませんが、先ほどまでは全然払わないという気持ちが、何とかケリを
付けたい気持ちの変っています。

此の様な例、詰り、実残高より少ない訴訟が結構有ります。
先ず、多額の譲渡を受けてサービサーが債務者と交渉する時、債務名義を背景にしたい時が
有ります。そんな時は大雑把な金額で訴状を起こします。
4億から5億の間と云うような時は3億くらいで訴訟を起します。Nサービサーの常用手段でした。
又保証協会が時効中断を目的に訴訟する場合も、此の減額が良く見られます。
当初はびっくりしたものでした。

もうひとつが、今回の例です。サービサーは何回も交渉して、とても取れないと思った時、
今回の様な訴訟も有ります。ただしサービサーは限られて居るみたいです。

正直のところ、極端に減額してもらっても、それでも払えないところが殆どです。
ただし今までと程度が違います。
なんとは手が届くかも知れません。
サービサーと1度話し合おうと云う気持ちに成るだけで大違いです。
今後、さも回収手段として効した手口の応用を期待します。

一旦、減額してでも、裁判で決定すれば、同じ請求事件は2度と追加の訴訟は出来ません
しかい今の様な脅しの訴訟はなくなって、事件の解決は早まるでしょう。

そんな実現性のある訴訟、そうしたものに切り替わる事に期待します。


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