かっ飛ばせ借金 打ち勝て倒産

 
 ‐オグチ経営研究所‐

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相続放棄後に分かった遺産

2016-03-27 | 事例
一昨年の11月他界している親父。その親父に手紙が舞い込んだ。
親父は殆ど付き合いの無い人だった。
死んだことを知らない送り人だ。この辺りでは有名なレジャークラブからだった。
「当会は、お預かりした保証金は期限が来た人に。希望により返済をして居ます。
返済希望 者が多い場合は抽選により順位を決めております。」
要は、120万の保証金が期限がきた。返済を希望するか。問い合わせがった。
返済の場合は、本人の署名と届け印が必要だった。

どう仕様もない親父だった。他界と同時に細かい借金が遺族を襲った。資産は何もない。
母と姉弟の相続人。3人ともそれを逃れるためにも家庭裁判所に正式に相続放棄をしていた。
半年もすると、そうした問い合わせや請求は見事に治まった。
尚自宅は弟が借金で作ったもの。相続には何も関係ない。

姉は近くに住んでいて、母の面倒を見ると言って、通院がちの母の通帳を預かって居た。
ところが父の死後、母がこの通帳の確認を求めた。少なくともまだ200万はあるだろうと
思って居た通帳は空になって居た。
母娘は大喧嘩となった。母は通帳を取り上げ、息子に変えた。
その通帳に振り込まれる母の年金を狙って居た娘は、自分の悪いことを棚に上げて、大怒り。
娘対母息子は口も利かない間になって居た。

そんな一家、誰もがお金は無い。
120万が近く戻ってくるのは大歓迎だ。ましてや娘は全然知らない。わける人間は少ない方がよい。

会に届ける書類は父の直筆で届け印も必要。サインも出来ないし、どんな印か解らない。
会に電話した。
父の他界を知らなかった会は、正式な遺産分割協議書か、放棄をした人が居れば
相続放棄の原本。(コピーでは不可)いずれもない人は、全員の相続人証明の書類を
送ってきた。
それらで、相続に関して正しい相続が済んでいれば、返済しますと丁寧に教えて呉れた。

問題は相続放棄をしたものがその様な財産を受けとる事ができるか。という事だ。
調べたが解らない。また受け取らない場合は、会は正直に国庫に入れるとも考えられない。
自分の営業外利益にするだろう。要は我々が貰っても解るわけがない。
だったら、我々二人が、相続人になって貰おうと割り切った。

もう一つの問題は相続人の証明だ。普通だったら悩むことはない。が、この家では確執があまりにも大きかった。
相手に頭を下げるくらいならば。120万はいらない。と普通の家庭では考えられない事が続く。
また仮に頭を下げても、無条件では娘から相続放棄の原本の書類か、または署名捺印と印鑑証明など貰えないだろう。
第一この財産があるとわかれば、あの娘、何を企むか解らない。

娘の放棄の書類を直接再発行出来ないか。
家庭裁判所に電話した。「再発行は簡単です。ただしその申請は本人が出す事と、書類は
本人の自宅に直送します。」と言う答え。これも駄目だ。

母と息子は今、毎日悩んでいる。
会から。5月一杯には書類を出してくれと言われている。

3人で山分けの意志は全然ない。
後2か月、どうなるだろうか。





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