学舎の国語教材の一つに「あい・キャン」というものがあります。その、小学4年生向けの文章の中に、「和」と「洋」の違い、それぞれの良さが紹介されているものがありました。
その中で、「洋」は使う目的がはっきりしているので、その目的にあった家具を置いて使っている。それに対して、「和」は、一つの間を多目的に使う。昼は居間に、夜は寝室に、などにである。というようなことがうたわれていたように思います。
「森の学舎」の各部屋の利用方法も、このとおりで、「教室」は“勉強するため”の机が並べられ、ホワイトボードが設置されています。いわゆる、目的が決まった「洋」として使っています。
和室のガラスは割れないように透明のシールをバッテン状にはってあります。
このおかげで、大きなバランスボールなどの衝撃にも耐えています。↑
一方、8畳間はどうかというと、小学生の放課後は、野球場になったり、お化け屋敷(おとといの「知的Gameの日」に変身しました。)、卓球場、レスリング部屋、等々いろいろなものに変身して使われています。学舎のイベントも主にここで行われます。
ふすまは、強化のしようがないので穴だらけです。↑
そんな和室が、今年になってもう一つ新しい使われ方をするようになりました。それは、中学3年生たちの「自習室」というものです。小学生が帰った後、台所のテーブルを持ち込んだり、あるいは、小さな組み立て式机を幾つか並べたりして勉強しています。クーラーなどもなく決して居心地が良いとは思えませんが、家にいるより、しっかり学習モードになれるのだそうです。
2名の生徒が自習をして帰りました。↑
とにかく、「和」のよさを最大限に生かして、いろいろな形で、大いに利用してもらいたいなと考えています。