今年の夏休み、家族4人の日程を調整して、「草津温泉」まで、鈍行列車とレンタカーとをセットで行って来ました。
その際、吾妻線の隣を走る車の車窓から、あちこちに巨大な橋や道路などの建築物を目にしました。その時はまだ、これが「八つ場ダム建設」に絡む工事だとは気づいていませんでした。
2日目わけあって、息子と私だけ「吾妻線」に乗って少し移動しました。(かみさんと娘は、娘の運転で先回りしていました。)その際、列車の車窓から撮ったのが、下の写真です。そして、このとき息子と話をしている際に、これが「八つ場ダム建設」に絡む工事だということに気づきました。
その後、しばらくは忘れていたのですが、民主党が政権をとったことで、この工事が中止になる可能性があるというニュースをテレビで見て、再び現地で、巨大な建物を見たときの気持ちを思い出しました。
「何でこんなに無駄に大きな工事をしているんだろう?」と、最初に見たとき、その工事の目的も知らぬまま、そう思ったことを憶えています。
また、「吾妻線」の列車の中で、これが「八つ場ダム建設」絡みだという目的を知った後も、気が滅入っていました。確か、そのダム建設の目的の一つであった、首都圏の水の確保という目的が、現在首都圏の多くの県から支持されていなかったと記憶していたからです。
そして、それにもかかわらず、ほとんどの国民が知らぬ間に、現在進行中で大規模な工事が進んでいるのを知ったからです。
最近のテレビのニュースを見ていると、このダム建設には、長い年月が費やされていて、地元の方々には、いろいろな思いが錯綜しているようです。ですので、一概に工事の中止、見直しを進めるわけには行きませんが、目先のことだけでなく、50年先、100年先に目を向けて、その上で作るのが良いのか、それとも見直したらよいのかを、考えていってもらいたいなと、思いました。
とりあえず、私はいまのところ中止論に賛成です。一度損ねた自然は、その現状回復はほとんど無理です。ダム建設の目的の一つが揺らいでいる以上、強行するのを止めて欲しいと思います。「長良川河口堰」や「諫早湾干拓工事」などの愚を繰り返さないで欲しいと思います。