新幹線「さくら」を下車して向かったのは・・・広島県福山市の神勝寺。
いつだったか、「日曜美術館」で紹介されていて、行ってみたいな、と思っていて。夏休みのおさんぽで行ってきました。
1965年(昭和41年)に開基した新しいお寺ですが、総門はかつて京都御所内にあった旧賀陽宮邸のもの。総檜です。
そして、門を入ってすぐ出迎えてくれる寺務所である松堂(しょうどう)は、建築家・藤餅照信氏が「松」をテーマに設計。 これは・・・2、3年ぐらい前にできたのかな?
建物のてっぺんに、松が植えてあるんですよ!アニメにでてきそうな、カワイイ寺務所。 拝観料(¥1200)の納めや御朱印もこちらでいただきます。
中には、大きな柱が1本。これって大黒柱?
お向かいの含空院では、お食事やお茶ができます。
湯豆腐(¥1500)、いただきました!
お豆腐は、四角、三角、丸のカタチをしてて・・・それぞれ、四角楚面の姿、修業中の姿、悟りをひらいた姿をイメージしているとか。なるほど!
ゆでたまご、しいたけ、おつけもの、そして、永平寺の揚げ麩。
デザートには、水羊羹。
手造りですね。
建物は、滋賀県の永源寺から移築したものだそう。
お寺にはかなり長時間滞在したのですが、ひととおり、境内を歩いた後、再び、かき氷(¥800)を食べに寄ってしまった♪
なんと、たまご味!
近くの農園でとれる新鮮卵を使用。氷にたまごシロップがまざりあっていて・・・ふんわり、だけどとろみがあって独特の食感です。お好みで、たまごシロップを追加して。たまご味のイメージがつかないワタシに、スタッフの方はミルクセーキを例えにしてたけど、長崎のミルクセーキ、食べたことがないからなぁ。
かき氷は夏だけの期間限定、抹茶とたまごの2種類です。
含空院の目の前には、なんとお風呂もありまして(貸しタオル付¥800)
お寺にお風呂!? 意外すぎてびっくり。
もともと、ここに温泉があって、民間の施設があったそうです。
桧風呂と岩風呂が1日交替。この日は女性が岩風呂でした。
だれもいなくて貸切♪ 気持ちよかったー。
敷地内には、白隠コレクションを展示する荘厳堂やお茶室、道場などもあって、とくにかく広い!
荘厳堂前からの眺め。階段の上・・・いちばん高いところにあります。
青い空と緑の木々から漏れ聞こえるのは、風の音、鳥や虫の声・・・。
日々の気ぜわしさ、もやもやしたモノ、固くなっていたモノがほぐれていくよう。こういう感覚、久しぶり。ココロ、リセット。 ・・・夏旅の最初をココにして、よかった
そして、最後に行ったのが、洸庭(こうてい)。 ココが、日曜美術館で紹介されていました。
なんだか大きな宇宙船みたい?
地面から浮いてるような不思議な建物は、若手建築家・名和晃平氏によるパビリオン。
木材でできていますよ。
中には、ココから入ります。
「瞑想」をイメージし、中は暗闇と静寂の世界。
プールのように大きな水が目の前に張られていて、感覚をとぎすまし、かすかな光と音を感じとるというもの。入れ替え制です。
洸庭限定販売の、ピエール・エルメ「ケークデベールユズ」(¥350)。
抹茶味・・・に、さらにゆずの香り! 口の中だけじゃなくて、体中に香りがひろがるよう。ゆずってこんなに香りが豊かだったのね。印象的な抹茶スイーツです
元造船会社社長が開いたお寺であるためか、普通のお寺とちょっと違ってておもしろかったです。
由緒ある門や建物がある一方で、現代建築家たちの個性的な建物があったり。美術館もあるし、複数ある休憩所ではごはんやお茶ができるし、お風呂まで入れちゃう!まるでお寺パークみたい!?
お寺や仏像に興味がない方も楽しめるし、都会で疲れたココロをリフレッシュするにはぴったりです。
秋の紅葉シーズンは、おすすめだそうですよ。 ・・・今、まさにシーズンですね