今回の倉敷訪問のお目当ては・・・有隣荘です!
倉敷を代表する実業家、大原孫三郎が妻のために建てた別邸(1928年(昭和3年)築)で、倉敷の迎賓館的な役割も担っていたとか。美しい緑の瓦屋根から緑御殿とも呼ばれています(とても高価な瓦だそうで、1枚なんと3万円!)。設計は、大原美術館を担当した薬師寺主計と伊東忠太。建築費用は当時の価格で20万円、大原美術館5棟分の費用だったそうですよ。
中は和洋折衷様式で、洋間にはエジプトの石碑をあしらった暖炉や美しい寄木細工の床。和室には檜や屋久杉を贅沢に。孫三郎が辰年生まれであることから、欄間や襖の引き手にも龍がデザインされています。
小川治兵衛が手掛けた庭園には、岡山城や高松城の石垣の石も使われていて。・・・迎賓館の名にふさわしい風格の邸宅です。家具も美しかった 華美でなく、質のよい材質と品のよいデザインで、居心地のよい落ち着く場所。こういうおうちに住みたいなぁ。
普段は非公開ですが、春秋の年2回、公開されています。残念ながら中の写真はNGなので入り口だけ
お隣は本邸の大原家住宅。
1795年から建築が始まり、明治中期に現在の形に。国の重要文化財です。少し前までは住居として利用されていたそうですが、2018年春から公開が始まったそうで。知らなかった!
入ってすぐの土間には、大原家の先代たちの言葉がこんな風に紹介されていて。
重みがありますね。
倉は展示室になっていて、クラボウの歴史や先代たちのゆかりの品々が展示されていました!
一角は、ブックカフェに。
コーヒー(¥500)とパウンドケーキ(¥300)で一息。グラスも倉敷ガラス?すてき
19世紀のウィンザーチェアでくつろぎながらいただきました
大原家の蔵書がずらりと。
柳宗悦の書なども。昔の本は装丁がすてきですよね。
大原孫三郎の長男、大原總一郎の書。棟方志功の装丁です。貴重ですね。
奥の離れ座敷。
釘隠しが小鳥ちゃん。
4,5種類あったかな?
ぷっくりしててかわいかったです!
(2018.11)
有隣荘(くらしき観光.com)