いいもの見ぃ~つけた!

「いいもの」は探せばいっぱいあります。独断と偏見による個人的「いいもの」情報発信所です。

<東京五輪> 開幕まであと14日

2021-07-09 09:28:18 | 東京五輪

 開幕まであと14日。

 昨晩決定された諸々について。

 まずは「観客動員」。

 やはり「1都3県」においては「無観客」に。

 ただ、「宮城県-サッカー」「福島県-野球・ソフトボール」「静岡県-自転車」については「収容人数の50%か1万人の少ない方」、「茨城県-サッカー」は「学校連携の児童・生徒らのみ入場可」に。「北海道-サッカー・マラソン・競歩」については継続審議に。

 

 マスコミの論調が少しずつ変わってきたと思われた「先週土曜日」。

 特に「テレビ」は「スポンサーがらみ」で板挟みに。

 でも「開催決定」しているのだから、「否定的論調」から「肯定的論調」へ、そして「協力開催」へ向けて舵を切ってはいかがなものか?

 「反対意見」の方が「賛成意見」よりパワーを持ち前へ出るのが常。

 「反対を煽る」より、「盛り上げる」ことが寛容かと。

 なにせ「テレビ」でしか観戦できないのだから、スポンサーと一致協力して「視聴率」をあげる努力も必要かと。

 

 どっちにしろ「開催」して「金メダル」や「日本人選手の活躍」が目立てば、みんな一斉に「五輪ムード」を盛り上げることだからw

 

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今年の祭りはどうなる?-北海ソーラン祭り

2021-07-09 09:06:37 | 祭り

 「第53回北海ソーラン祭り」、「第63回花火大会」の中止決定について

 「第53回北海ソーラン祭り」は、令和3年7月3日(土)、4日(日)の2日間、「第63回花火大会」は令和3年7月4日(日)の開催に向けて検討・準備を進めてまいりましたが、未だ全国的に拡大している新型コロナウイルス感染症の状況に鑑み、来場者や関係者の皆様の健康と安全を第一に考え、やむを得ず開催を中止とすることに決定いたしました。

 お祭り自体は中止となりますが、ソーラン節の伝承やPRの実施、来年の開催に備える取り組み等については随時検討してまいります。

 お祭りを楽しみにしていただいていた皆様には大変ご迷惑をおかけしますが、何卒ご理解のほどお願い申し上げます。       北海ソーラン祭り実行委員会

 

 

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<苺> 雪うさぎ

2021-07-09 08:55:17 | 食品

 「雪うさぎ」

 白いいちご「雪うさぎ」

 幻の白いイチゴ。5年の歳月をかけ独自で品種改良を行い、ようやく満足のいく最高の白いイチゴに巡り会うことができました。「雪うさぎ」は収穫時期が早く、平均果重は35gで桃のような香りのする、酸味控えめな、ほんのり甘いいちご。果実は比較的硬めです。

 白い実に赤いつぶつぶがあることから「雪うさぎ」と名付けられた希少な白いいちごです。

*https://www.osumihanto-yokadoichi.com/white_strawberry/yukiusagi/ より

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<言 葉> 夏の言葉 虎が雨

2021-07-09 08:47:16 | 言葉

 「虎が雨」

 陰暦の五月二十八日に降る雨のこと。曾我兄弟の兄、十郎が新田忠常に切り殺されことを、愛人の虎御前が悲しみ、その涙が雨になったという言伝えに由来する。

 子季語には、虎が涙/虎が涙雨/曾我の雨がある。

*https://kigosai.sub.jp/001/archives/8816 より

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<日本酒> 長崎 福鶴・長崎美人/福田酒造

2021-07-09 08:29:21 | 日本酒

 【平成30酒造年度全国新酒鑑評会 金賞銘柄一覧(福岡国税局)】
 〈長崎〉 福鶴・長崎美人/福田酒造

 日本酒 『福鶴』
 美味き酒を醸す自然の恵み 歴史が育んだ美味い酒

 「近代文明の故郷・長崎(平戸)において、平戸藩の御用酒として、一時は三箇所(旧平戸・津吉・志自岐)にて、創業者福田長治兵衛門が『酒造りは、心で造り、風が酒を育てる』と語り伝え営々十三代三百有余年、味一筋に工夫に工夫を重ねた天然手造り醸造酒が『福鶴』でございます。

 日本の四季のうちで、酒造りに一番最適の冬(極寒)の頃、天然広葉樹原生林の中から湧き出る泉と、自家精米にて、種もみからチェックし、酒造好適米「山田錦」を契約栽培(大吟醸・純米吟醸・純米酒は山田錦100%です)し、冬から春になる、梅の花が咲きかける温度にて、一定の温度で貯蔵されております。(夏場でさえも15℃以下)長い歳月を重ね、受け継がれ、守り続けられた、奥の深い知恵と技と伝統を、心を込めて、お届けいたします。

 清酒『福鶴』は大吟醸精米歩合35%を最高に普通酒精米歩合を65%まで酒造好適米を高度に精米し、おいしいお酒をお届けいたします。なぜここまで白く精米するかといいますと、米の外側の脂肪やタンパク質がお酒特有のイヤな匂いを除くためで『福鶴』は洗米、麹造り、発酵の工程は、ほとんど手造業で、仕込みに際しても杜氏は最新の注意を払い低温でじっくりと仕込みます。出来上がった新酒は低温冷蔵でゆっくり熟成させ瓶詰めいたします。

 不眠不休の酒造りの姿勢をご理解いただきご愛顧のほどよろしくお願い申し上げます。

 福田酒造株式会社 長崎県平戸市志々伎町1475番地

 ラインナップ

 「長崎美人」大吟醸

 「福田屋」大吟醸

 「福鶴」純米吟醸酒・純米酒 など

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<伝統野菜> 秋田 仙北丸なす

2021-07-09 08:26:45 | 伝統野菜

 「仙北丸なす」

 【生産地】大仙市

 【特徴】秋田のなすを代表する鮮やかな紺色をした丸ナス。

 【食味】果肉、果皮とも身もしっかりしており、塩蔵しても果肉が水分を含みにくく、長期保存用の漬物に利用される。ナスのふかし漬けといわれる玄米と麹で漬ける漬物に使われる。

 【来歴】仙北地方で栽培が続けられてきた丸なすの総称。

 【時期】7月~10月

*https://tradveggie.or.jp/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%81%AE%E4%BC%9D%E7%B5%B1%E9%87%8E%E8%8F%9C%E3%83%BC%E7%A7%8B%E7%94%B0/#i-32 より

 

 

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<漢字検定> 1級 四字熟語 43.回答 44.出題

2021-07-09 08:24:22 | 漢字検定

 前回の回答

 

 次の四字熟語の読み方を答えてください。
 ※読み方が複数あるものには代表的な読みを答えとして表示しています。

 

 問1 顔厚忸怩  -がんこうじくじ-非常に恥じ入ることの謙称。顔にもありありと恥じ入る色が出る意。また、恥知らずな者の顔にも、なお恥じる色があらわれる意。▽「顔厚」は顔色が変わる意とも、面の皮が厚い者の意とも解される。「忸怩」は心に恥ずかしく思うこと。恥じて身をちぢめること。もと自分の恥じ入ることを謙譲して言ったものが、転じて文字通り、恥知らずのあつかましい者でさえ恥じ入ることの意に用いられることもある。

 

 問2 斟酌折衷  -しんしゃくせっちゅう-それぞれの事情や心情を汲み取って、その中間を取ること。
「斟酌」は事情や心情を汲み取ること。
「折衷」は複数の中間を選び取ること。
「斟酌折中」とも書く。

 

 問3 洗垢索瘢  -せんこうさくはん-他人の失敗や欠点をしつこく見つけ出そうとすること。
「索」は探すこと。
「瘢」は傷跡。
人の垢を洗い流すようなことをしても、傷跡を探そうとするという意味から。
「垢を洗いて瘢を索む」とも読む。

 

 問4 雕文刻鏤  -ちょうぶんこくる-器などに細工をして飾ること。転じて、文章の細部を工夫し飾ること。▽「雕文」は模様を彫刻すること。「刻鏤」は彫りつけること。「刻」は木に彫りつける、「鏤」は金属に彫りつける意。「雕」は「彫」とも書く。

 

 問5 旁時掣肘 -ぼうじせいちゅう-他人の横から口を出して邪魔をすること。
「旁」はそば、近い場所という意味。
「掣肘」は肘を引っ張るという意味から、仕事の邪魔をすること。
「旁らより時に掣肘す」とも読む。

 

 今回の出題

 

 次の四字熟語の読み方を答えてください。
 ※読み方が複数あるものには代表的な読みを答えとして表示しています。

 

 問1 金甌無欠  

 

 問2 曲突徙薪  

 

 問3 付贅懸疣  

 

 問4 浮家泛宅  

 

 問5 渟膏湛碧

 

 

 *漢字検定Web問題集 HP より

 *goo辞書・四字熟語辞典オンライン より

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<経産大臣指定伝統的工芸品> 奈良 奈良墨

2021-07-09 08:08:15 | 経済産業大臣指定伝統的工芸品

 「奈良墨」

 Description / 特徴・産地

 奈良墨とは?
 奈良墨(ならすみ)とは、奈良県奈良市で生産されている墨です。三重県の鈴鹿墨に続き、墨としては2番目に伝統工芸品に指定されました。
 墨には松脂を燃やしてつくる「松煙墨(しょうえんぼく)」と、菜種や胡麻、桐の油を燃やしてつくる「油煙墨(ゆえんぼく)」とがあり、奈良墨は油煙墨に分類されます。
 奈良墨の制作工程には墨職人の繊細な技術が必要なため機械化できる作業がなく、今もなお手作業で行われています。
 成型には「手にぎり成型」や木型やヘチマの皮等を使った「型入れ成型」といった方法が用いられ、奈良墨ならではの美しい形を生み出しています。

 History / 歴史
 奈良墨 - 歴史

 日本書記巻第二十二にある記述から、610年には、墨が中国や朝鮮から日本へ伝わったと考えられています。
 中でも奈良墨は、大同元年(806年)に遣唐使として唐へ行った空海が筆とともにその製法を持ち帰り、興福寺二諦坊(にたいぼう)で作ったのが始まりとされます。平安時代、日本各地で行われていた墨作りは、時代の変遷とともに次第に途絶えていく一方、奈良では継続して寺社を中心に作り続けられました。
 特に藤原氏の氏寺として建立された興福寺では、写経や経典の記述に使う墨の生産を一手に担っていました。興福寺ニ諦坊に造墨手を数多く抱え、かなりの量を作っていたと考えられています。
 その後、奈良墨がさらに名を馳せたのは、織田信長、豊臣秀吉の時代からではないかと言われています。もともとは寺社の依頼を受けてから職人が墨を作って納品するという流れだった墨作りですが、織田信長のの天下統一とともに寺社の力が弱まり、また、楽市・楽座政策によって墨工が墨屋として店舗を構えて商売をするかたちに移行したため、事情が一変。天正年間(1573~93年)には奈良の製墨業「古梅園」の初代松井道珍が事業として確立させ、江戸時代中期には奈良町付近に40軒近くの墨屋が立ち並ぶまでに発展していったのです。
 墨を取り巻く事情も時代ごとに変わっていき、産業が衰退する時期もありましたが、今日も質の高い墨づくりは継承され、全国シェア約90%を誇っています。

*https://kogeijapan.com/locale/ja_JP/narasumi/ より

 奈良墨とは
 「極上の漆黒」の歴史と現在の姿に迫る
 

 奈良墨の基本情報
 主な産地 奈良県奈良市

 習字の授業などで一度は手にしたことがある墨。その約95%が、実は奈良で作られているのをご存知でしょうか?今回はきっと誰もがお世話になっている「奈良墨」の歴史と現在を紹介します。

 奈良墨とは?
 奈良墨とは奈良県奈良市で生産されている墨。日本国内における固形墨のほとんどが奈良墨とされ、国内シェアは95%にのぼる。その製法は1400年に渡って職人の手によって受け継がれ、書の歴史と共に歩みを進めてきた。奈良墨によって書かれる文字は正に漆黒であり、書に起こすと極上の艶やかさと濃さが表れる。古代の伝統を受け継いできた職人によって生み出される逸品である。

 特徴と使われ方
 奈良墨の制作工程には墨職人の繊細な技術が必要なため機械化できる作業がなく、その製造方法は140年前から変わっていない。奈良墨が作り出される鮮やかな職人の作業は見る人を圧倒し、魅了する。

 墨の成形
 奈良墨には不純混合物はほとんど見られず、成分の粒子は細かく均一である。そのため墨色の変化もなく、深みとつやを含んだ墨色が出るのが特徴である。

 また墨を磨る際の硯あたりも滑めらかで、磨った後の墨のすり口には強い光沢が照り映える。

 奈良墨は実用的な側面の他、美術工芸品としての一面も併せ持っている。

 株式会社古梅園の極上油煙墨(金巻)
 株式会社古梅園の極上油煙墨(金巻)(http://kobaien.jp/gokujyousumi.html)
 「身が詰まった墨ほど木型の木目が移っている」と言われるように墨の形を決める墨型は奈良墨を製造するに際して重要な工程であり、墨型彫刻師という墨型を制作する専門の職人が木型に微細で寸分の狂いもない模様を墨型に刻み込む。

 墨型
 「千文字」と呼ばれる、型の中に千文字を刻み込む墨型も制作されるほど専門性と知識を必要とする高度な分野で、現在日本で墨型彫刻を専業で行なう職人は、奈良の中村雅峯 (なかむら・がほう)のみであり、黄綬褒章を受章している。

 奈良墨のお手入れ方法
 固形墨に使用期限はないが、液体墨は目安として2~3年で使い切るのが理想とされている。墨を磨る際には力を入れず、ゆっくりと磨ることで奈良墨本来の美しさ、濃さが表れる。

 硯
 ・手入れ方法

 墨を使用した後は、磨墨面を半紙でふき取る。ヒビ、割れの原因となるので、急激な乾燥は避ける。

 ・保管方法

 墨は直射日光や湿気の多い場所を避け、桐箱など湿度の安定した環境で保管するのが望ましい。

 「奈良墨」の歴史。国内シェア95%の一大産地のあゆみ
 日本の墨づくりの歴史は非常に古く、そのルーツは飛鳥時代にまで遡る。

 ・国内の墨の製造が始まった飛鳥時代

 仏教文化が浸透した推古天皇の時代、墨は中国から輸入されていたものの、国内で写経が盛んに行われるにつれ、需要が追いつかず、国内でも墨の製造が始まる。『大宝律令』(701年) には墨を生産する4人の造墨手が存在していたことが記されている。この時代、国内では松脂を含む松の木を燃やして採取した松煙を材料にした松煙墨が主流であった。

 ・平安時代〜新たな墨との遭遇

 仏教文化において写経は切っても切り離せない修行の一つであると同時に、役人達の書記業務にとって墨は必要不可欠なものであり、奈良の墨は寺社を中心に製造が続けられていた。特に藤原氏の時代を迎えた頃、財力の大きくなった興福寺の二諦坊 (にたいぼう) ※1では大量の墨の生産が行われていた。

 平安後期、日宋貿易が盛んになると、中国からは植物油 (胡麻油など) を燃やして墨を製造する油煙墨 (ゆえんぼく) が国内に入ってくる。松煙墨と比べると墨の品質、濃さは圧倒的に油煙墨の方が高く、貴重な墨とされた。

 ※1二諦坊 (にたいぼう) ・・・興福寺に建てられた僧侶の住む建物のこと

 ・室町時代〜油煙墨の誕生

 室町時代初期、興福寺二諦坊の燈明の煤を集めて作られた国内初の油煙墨が誕生した。それまで主流であった松煙墨と比較すると作り方も容易く、結果的に墨の主流は油煙墨に切り替わり、奈良でつくられる油煙墨は当時の奈良の別称である南都に基づいて「南都油煙」と呼ばれて墨の代名詞となった。これが奈良墨の誕生である。

 ・安土桃山時代〜奈良墨が全国へ

 これまで寺社の指図で墨師が原料を寺社からもらい受け、墨を作って納めるといった職人仕事だったものが、織田信長の天下統一が進むにつれて、寺社の力が次第に衰え、さらに楽市楽座によって墨師が店舗を構えて商売をするようになる。中でもこの時代、松井道珍 (まつい・どうちん) は現在でも奈良市椿井町に店を構える「古梅園」を創業したことで知られている。

 豊臣秀吉が天下を治める時代になると、日明貿易によって菜種油が伝来する。従来、油煙墨を製造する際に使用されていた胡麻油よりも菜種油は価格も安く、製造もさらに容易で、より多くの油煙墨が作られた。現在でも油煙墨の原料は菜種油が主流となっている。これを機に奈良の名産品として奈良墨の知名度は大きく飛躍することとなった。

 古梅園墨談

 ・江戸時代〜奈良墨ブランドの確立

 江戸時代、奈良は幕府の直轄地となる。幕府指導の元に奈良町が形成され、商工業の中心地となり、1670年には奈良町に約30軒の墨屋が存在していたとされる。この時代、古梅園6代目の松井元泰 (まつい・げんたい) は長崎に赴いて生産技術を研究し、奈良墨の改良に務めた。元泰はその成果として、「古梅園墨談」で現在に続く奈良墨の製法を記し、続く7代目の松井元彙は墨の代名詞となるほど普及した「紅花墨」を完成させ、奈良墨というブランドを確立させた。

 ・明治時代〜教育による墨の需要拡大

 幕末に入ると墨屋は11軒にまで減るものの、小学校で書き方が必修科目になると再び墨の需要は高まり、37軒まで回復。明治維新によって学校数が増えると需要はさらに高まった。

 ・昭和時代〜墨の暗黒期

 昭和に入ると若手職人や製墨業者の後継ぎが徴兵され、職人不足に陥ったことで生産が減少するが、文房具として墨の需要は高く、戦時統制品として生産を停止されることはなかった。昭和30年代には習字教育が復活し書道教室が増加したことから、再び墨の生産・需要が再び増加したが、液体墨の登場によって、固形墨の需要は大きく落ち込むことになる。

 ・平成〜伝統的工芸品の認定

 現代では多種多様な文房具の発達によって、墨ばなれが進み、その需要は激減しているものの、2016年に墨型彫刻師である中村雅峯 (なかむら・がほう) が黄綬褒章を受章し、2018年に奈良墨は伝統的工芸品として経済産業省から指定を受ける。奈良墨の美しさや歴史を認知してもらうため、墨屋では様々な取り組みを行なっている。

 現在の奈良墨
 2016年時点で奈良墨を生産する墨屋は全国に14店舗存在する。墨づくりの体験などを行なっている工房も多い。例えば古梅園で開催している「にぎり墨体験」は、職人が練った生の墨を握って自分だけの墨を作るというもの。実際に奈良墨を製作している現場も見学できる。

 墨が作られている様子
 他にも墨屋ごとに、香りを楽しめる奈良墨を販売しているところや100種類以上の墨を試墨できる体験など、奈良墨を身近なものとして感じられるような取り組みが産地全体で行われている。

 さらに「奈良墨」を知る
 <参考資料>
 ・奈良製墨組合 編『奈良墨の継承と和膠生産の再興』奈良製墨組合(2013)
 ・日本アート・センター 編『日本の伝統工芸8 近畿』ぎょうせい社(1985)
 ・奈良市ホームページ
 http://www.city.nara.lg.jp/www/contents/1147921135878/index.html
 ・奈良製墨組合(2016)「奈良製墨組合」
 http://www.sumi-nara.or.jp
 ・錦谷雅之「墨の文化史 概説」(奈良保育学院研究紀要)
 http://gakuin.shirafuji.ac.jp/gakuin/school/vol16/NarahoikuBulletin16-1_Watatani.pdf
 ・立命館大学アートリサーチセンター
 https://artsandculture.google.com/exhibit/%E5%A5%88%E8%89%AF%E5%A2%A8/fAJypN9NWAVvIw?hl=ja

 (以上サイトアクセス日:2020年2月25日)

 <協力>
 株式会社古梅園
 http://kobaien.jp/topics.html

*https://story.nakagawa-masashichi.jp/craft_post/114129 より

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