いいもの見ぃ~つけた!

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今年の祭りはどうなる?-花笠まつり

2021-07-19 13:28:13 | 祭り

 「第59回山形花笠まつり」は会場および内容を変更して開催いたします。 2021.04.28

 新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止のため、今年は内容を変更して開催いたします。
 また、新型コロナウイルス感染症の状況によっては、中止の判断をさせていただく場合もございます。
 なお、観客および踊り手を山形県内在住の方に限定させていただく場合もございます。
 <花笠まつりパレード>
 日 時 令和3年8月5日(木)・6日(金)午後6時パレードスタート
 場 所 山形市総合スポーツセンター 内 きらやかスタジアム(山形市落合町1番地)
 <ステージイベント>
 日 時 令和3年8月7日(土)
 場 所 山形市民会館(山形市香澄町2丁目9-45)

 ※入場方法等の詳細は6月中旬頃公表予定
 ※まつりの詳細(具体的な内容)は決定次第随時更新

 

 令和3年度 第59回山形花笠まつり 
 開催概要 
 県内での感染確認から1年以上経過した現在も、新たに変異株への感染が拡大するなどにより感染収束が見通せない状況となっている。こうした中で山形花笠まつりの開催を実現するためには、国や県などのガイドラインを遵守し、踊り手や観客、地域住民の新型感染症への感染防止対策を厳重に行うことが必須となる。
 従来の一般公道でパレードを実施する場合は来場者の管理が困難となり、観覧スペースなどで密な場面が発生することが想定される。踊り手や観客等の感染リスク低減と、地域住民等にとって不安を感じる環境を作り出さないため、来場者の管理が比較的行いやすい、区切られた場所での祭り開催が望ましいと考えられる。なお、感染状況によってはパレードを中止し、代替事業を検討する。
 1.開催期日 令和3年8月5日(木)・6日(金)・7日(土)
 2.会 場 案 山形市総合スポーツセンター(5日・6日)/山形市民会館(7日)
 3.開催内容
 (1)花笠音頭パレード
 ・期 日 8月5日(木)・6日(金) 17:30~20:00頃
 ・場 所 きらやかスタジアム内
 (2)昼も楽しく花笠まつり
 ・日 時 8月5日(木)・6日(金) 13:30~14:30
 ・場 所 きらやかスタジアム屋内練習場
 (3)ステージイベント
 ・日 時 8月7日(土) 17:30~18:30
 ・場 所 山形市民会館

 

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<桃> 白鳳

2021-07-19 13:14:37 | 食品

 「白鳳-はくほう」

 平成27年産特産果樹生産動態等調査 第二位だったのが「白鳳」。

 

 白鳳の特徴
 「白鳳(はくほう)」は日本の桃の代表的な品種の1つです。1925年(大正14年)に神奈川県の農事試験場で「白桃」と「橘早生」を交雑して育成され、1933年(昭和8年)に白鳳と命名され発表されました。

 果実はやや大きく重さは250~300gほど。果皮は地色が白く、日光に当たる部分が紅色に染まります。果肉はやわらかく、ほどよい甘味があり酸味は控えめ。果汁を豊富に含んでいて、とろけるような口当たりが特徴です。日持ちは比較的よいほうで、7月中旬から8月上旬頃に旬を迎えます。

 ちなみに、白鳳と名が付く「日川白鳳」や「長沢白鳳」「八幡白鳳」は、白鳳の枝変わりとして発見された品種です。

 白鳳の選び方(見分け方)
 全体に産毛が生えていて、手に取ったときずっしりと重みを感じるものがよいでしょう。また縦に伸びる縫合線の割れ目が深くなく、線に対して果実の形が左右対称になっていて、紅色の濃いものがおすすめです。

 なお、桃はとてもデリケートで傷つきやすい果物なので、店頭では直接さわったり指で押したりせず、優しく扱いましょう。

 白鳳の保存方法
 かたいものは室温で2~3日置いておくとやわらかくなってきます。保存する際は、キッチンペーパーや新聞紙などで包み、冷風や直射日光が当たらないよう注意してください。

 やわらかくなったら冷蔵庫の野菜室で2~3時間ほど冷やして食べましょう。購入時にすでにやわらかいものは、冷蔵保存して早めに食べ切ります。

 白鳳の食べ方
 食べる少し前に冷やすとよいでしょう。やわらかい桃はナイフではなく、手でむいたほうがきれいにむけることがあります。手でうまくむけない時は、少し切れ目を入れてから沸騰したお湯にさっと浸し、すぐに冷水にさらすとむきやすくなります。

 新鮮なものは水で洗って産毛を落とし、皮ごと食べるのもおすすめです。また、桃はお尻のほうが甘味があるので、縦にくし形にカットして食べると甘味をまんべんなく味わえます。

 ヨーグルトをかけたりケーキのトッピングにしたり、ジャムにしてもよいでしょう。かためのものはシロップ漬けやサラダにしてもおいしく食べられます。

 白鳳の旬(出回り時期)
 白鳳が出荷されるのは7月上旬から8月上旬頃です。

*https://www.kudamononavi.com/zukan/peach/hakuhou より

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<言 葉> 夏の言葉 晒鯨

2021-07-19 13:08:17 | 言葉

 「晒鯨-さらしくじら/さらしくぢら」

 薄く削いだ鯨の脂肪部分に熱湯をかけ、冷水に晒したものをいう。酢味噌などで食べるとこりこりしておいしい。夏料理の具材である。

 子季語には、皮鯨/塩鯨がある。

*https://kigosai.sub.jp/001/archives/16290 より

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<日本酒> 廣戸川 特別純米

2021-07-19 13:04:29 | 日本酒

 SAKE COMPETITION 2019

 【純米酒部門】GOLD 第7位 廣戸川 特別純米

 松崎酒造について

 天に栄える村の水、米、
 そして人。

 それらに感謝しながら
 丁寧に積み重ねる。
 大事なのは、
 飲み手に寄り添う酒を醸すこと。

 

 廣戸川は「これから」の酒蔵です
 現在、廣戸川を醸す6代目杜氏・松崎祐行の船出は、前途多難なものでした。
 2011年3月11日に発生した東日本大震災、松崎酒造株式会社も大きな打撃を受けることになりました。蔵など建物に損害はあったものの商品などは概ね無事でしたが、長年松崎家とともに蔵を守ってきた杜氏が病に倒れ、造りに参加出来ない事態に。震災前に蔵に戻り造りの勉強を始めた矢先に、酒造りの重責を担うことになったのです。


 そんな中で、福島県の清酒アカデミーで酒造技術を学び同世代の造り手達と切磋琢磨しながら、酒だけではなく人と人との関わりを手さぐりで学んできました。歩み始めた酒造りの道は酒造業界だけでなく、蔵の従業員、そして廣戸川を楽しんでくれる人、今まで意識していなかった周囲の温かな支えでスタートが切れたのだと感じています。
 支えてくれた人たちを醸した酒で喜ばせたい
 それぞれの人生に寄り添える酒に成長してもらいたい
 今は自分が色を付けるのではなく、持てる力を尽くし失敗に学び成長していく「これから」の蔵でありたいと思っています。

 

 「廣戸川特別純米」
 使用米福島県産「夢の香」100%
 精米歩合55%
 

 松崎酒造株式会社 福島県岩瀬郡天栄村大字下松本字要谷47‐1

 松崎酒造のラインナップ

 「廣戸川」純米大吟醸・純米吟醸・純米吟醸無濾過生原酒・純米にごり生酒 など

 

 「夢の香」について

 酒造好適米品種「夢の香(福島酒2号)」の育成
 [要約]
 水稲「夢の香」は、耐倒伏性、耐冷性などの栽培特性や醸造適性が従来の「五百万石」 より優れる、心白の発現が良好な良質の酒造好適米品種である。2000年度から福島県 の水稲奨励品種に採用する。
 福島県農業試験場育種班、福島農試相馬支場
 [背景・ねらい]
 福島県の酒造好適米の主要品種である「五百万石」は耐倒伏性や耐冷性が弱い品種 である。また、最近の高級酒ブームは酒造好適米の供給不足を招き、本県の酒造 業界では原料米需要のおよそ30%を他県からの移入によって補完している。 このため、酒造業界から「五百万石」並、またはこれに替わりうる本県独自の酒造 好適米品種を強く要望されている。
 [成果の内容・特徴]
 1.「夢の香」は福島県農業試験場において、「五百万石」に替わる良質な酒造好適米品種 を育成する目的で、1991年、「八反錦1号」を母、「山形酒49号」(のちの「出羽燦々」)を 父として人工交配し、育成された系統である。
 2.出穂、成熟期は「五百万石」よりやや遅い"中生の早"に属し、稈長、穂長は 「五百万石」より短く、穂数は並からやや多い。草型は"穂重型"である。
 3.いもち病真性抵抗性遺伝子はPi-a と推定され、圃場抵抗性が葉いもち、 穂いもちとも"中"である。
 4.耐冷性は「五百万石」よりやや優る"中"、耐倒伏性は"やや強"である。
 5.玄米は千粒重が「五百万石」並の大粒で、心白の発現が良好で外見上の品質は 「五百万石」より優る。
 6.醸造適性は「五百万石」より吸水性が早い、砕米が少ないなど、原料処理がしやすい。 また、製成酒は味、香味とも良好で、総合的に「五 百万石」を上回る酒質である 。
 [成果の活用面・留意点]
 1.「五百万石」に比べ、強稈であるが穂発芽しやすいので、倒伏を招くような極端な 多肥栽培は避ける。
 2.いもち病の抵抗性は強くないので、適期防除に努める。
 3.耐冷性を考慮し、出穂が過度に早まる可能性のある平坦部(県北、いわき)および 高冷地での作付けは控える。

*https://www.naro.affrc.go.jp/org/tarc/seika/jyouhou/H11/tnaes99007.html より

 

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<伝統野菜> 山形 最上赤にんにく

2021-07-19 10:46:35 | 伝統野菜

 「最上赤にんにく」

 【産地】最上地域>真室川町、最上町、戸沢村岩清水

 【特徴】普通のにんにくより大粒で、1片15g、1球100g前後。側球数は6個前後。鱗片の皮が赤紫に着色する。貯蔵性に優れ芽が出にくい。

 【食味】生では辛味が強いが、焼くとほくほくとした食感になり甘味が出るのが特徴。味は濃厚で、貯蔵に優れ3月頃まで貯蔵しても萌芽はあまりしない。にんにくごんぼ(すりおろして味噌と合え、ごぼうをつけたもの)、揚げ物などに使われる。

 【来歴】最上地域各地に古くから栽培される。外皮が赤紫色のためこの名がついた。

 【時期】6月下旬~7月上旬

*https://tradveggie.or.jp/%e6%97%a5%e6%9c%ac%e3%81%ae%e4%bc%9d%e7%b5%b1%e9%87%8e%e8%8f%9c%e2%80%9506-%e5%b1%b1%e5%bd%a2/#i-16 より

 

 料理の味付け、香り付けやスタミナ、パワーの源として身近な「にんにく」。山形県最上地域には、古くから自家採種により栽培され続けている伝統野菜(在来作物)、「最上赤にんにく」があります。

 最上赤にんにく作り
 その名のとおり、外皮が赤紫色のにんにくで、一般的なにんにくより大粒です。貯蔵性に優れていて、萌芽しにくい。香りが強く、生で食べると辛みが強いが、火を通すと甘味が増すというのが特徴です。

 

 最上町の生産者 大場他二男さんご夫妻。

 最上赤にんにくは、最上地域の最上町、真室川町、戸沢村で主に栽培されています。最上町の生産者である大場他二男(たにお)さんにお話を伺いました。

 大場さんの最上赤にんにく栽培は、大場家に奥様とにんにくが一緒に嫁いできて始まったそうです。それから50年以上、さまざまな工夫をしながら栽培を続けてきました。

 にんにくの粒の大きさは、栽培方法に影響していると大場さんは言います。「うちにきた時のにんにくは、粒が特別大きいわけじゃなかった。その頃の妻の実家では、昔っからの栽培方法をずっと変えずに引き継いでいたんだと思います。私が栽培を始めてからは、たい肥量や土のPH値などの土づくり、植える時期など、いろいろ試して、今の粒の大きい赤にんにくになってきたんですよ」。

 最上赤にんにくは、雪の降る前に植え付け、冬を越し、7月上旬に収穫期を迎えます。

 

 7月、収穫した赤にんにくは、その日のうちに風通しの良いところに吊るし乾燥させる。

 

 畑のうねづくりから種植え、収穫まで手作業で行う大場さん。なかなかの重労働。

 「植え付けの時期が早いと、雪の降る前に芽が育ってしまい、そこに雪が降ると雪の重さで芽が潰れてしまう。植え付けの深さも、浅いと土が凍ってしまい、にんにくもダメになる。だいたい5~6cmぐらいの深さに植えて、その上に堆肥をかけて、土を保温するようにもしています」と、大場さんは、栽培するうえで、特に植え付け時期、植え付ける土の深さに気を使います。

 大場さんは、最上赤にんにくの栽培方法を試す中で、他の品種を最上赤にんにくと同じ方法で栽培してみたそうです。その結果、収穫できた量、粒の大きさ、香り・味が良いと感じたのは、最上赤にんにくだったそうで、長い歳月、この地域で栽培され続けてきたのも、気候風土にあった作物だからだろうと実感したと言います。

 

 栽培方法を研究して大きくなった赤にんにく。

 半世紀以上もの長い年月にわたって積み重ねてきた最上赤にんにくの栽培。大場さんは、ほかの生産者に種となるにんにくを提供したり、土づくりのノウハウを伝え、生産者の栽培技術、にんにくの質の向上にも力を注いでいます。「このにんにくから様々なことを教えられた」と話す大場さんの言葉には、自然と向き合い、地域の人との繋がりを深めることにもなった赤にんにくへの愛情と感謝の気持ちが込められているようでした。

 家庭で食べる最上赤にんにく料理
 最上赤にんにくは、栽培している地域や家庭によっても食べ方が様々です。大場さんのお宅での食べ方をご紹介いただきました。生のにんにくを使った食べ方が2つ。スライスしたにんにくに自家製みそをつけたり、すりおろしたにんにくをみそに混ぜて食べるそうで、最上赤にんにくの持つ香りと辛味をダイレクトに味わえます。
他には、スライスしたにんにく、ひき肉を炒め、くるみ、かつおぶし、ごまを和えたものは、ご飯にのせたり、お酒のおつまみにと重宝する一品です。冬になると、アルミホイルで包んだ丸ごとのにんにくを焼いて食べたりもするそうです。「毎日にんにくを食べているからか、風邪をひいたことないってぐらい元気だね」と、ご夫婦は笑いながら話します。

 

 また、栽培地域のひとつ真室川町では、きのこの一種「ぶなかのか(ブナハリタケ)」とにんにく、みそを合わせた「ぶなかのかのにんにくつき」が食べられています。地域や家庭の中で大切に受け継がれ、次の世代にも伝えていきたいものとして、真室川町の郷土食を季節ごとにまとめた料理本「あがらしゃれ真室川」にも掲載されています。

 伝統野菜を新しいメニューで
 ニューグランドホテル新庄では、コースやランチで伝統野菜を使ったメニューを提供しています。「伝統野菜は、栽培地域や生産量が限られていることもあり、その存在を知らなかったり、あることは知っていても食べ方を知らないという人が多いです。料理で使い、お客様にだす際に伝えることで、伝統野菜があることを、そして新しいメニューを考え提供していくことで、食べ方を知っていただきたいですね。伝統野菜の料理教室もあって、店だけでなく、地域の中に入って直接食べ方の提案もしています」と、総料理長の丹野嘉彦さん。

 

 最上赤にんにくを使ったパスタ。

 最上赤にんにくは、フレンチではソースなどの隠れた素材として、イタリアンのように素材そのものが活かされる料理にも使われています。この日ご用意いただいたのは、最上赤にんにくを使ったパスタ。最上地域特産のきのこをたっぷり使ったトマト風味のパスタです。最上赤にんにくは、パスタに絡めたソースと、パスタの周りにかけたバーニャカウダソースに使われています。どちらのソースも、最上赤にんにくの深みのある香りと甘みを引き出しています。
 「最上赤にんにくを使った時に最初に感じたのは、香りが違う、炒める火の加減によっても甘味もぜんぜん違ってきます。これからも最上赤にんにくを使い、従来の料理だけでなく、新しい料理を考案して、お客様に感動していただけるものを提供していきたい」と、最上赤にんにくなどの伝統野菜にかける思いを話してくださいました。

 お問合わせ・取材協力
 ニューグランドホテル新庄
 あがらしゃれ真室川 
 山形県アンテナショップ「おいしい山形プラザ」
 最上総合支庁「最上伝承野菜」

*https://www.pref.yamagata.jp/020026/kensei/joho/koho/mailmag/vegetable/mogami2.html より

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<慣用句・諺> 間に立つ など

2021-07-19 10:42:45 | 慣用句・諺

 「間に立つ」

 当事者の間に入って、交渉や話し合いが成立するようとりまとめる。仲介する。間を取り持つ。

 

 「相槌を打つ」

 相手の話に調子を合わせて、受け答えをする。

 

 「相手変われど主変わらず」

 相手が変わっても、こちらは相変わらず同じことを繰り返している。

 

 「相手のさする功名」

 自分の力によるのではなくて、相手の弱さや失策などのために思いがけなく立てる手柄。

 

 「相手のない喧嘩は出来ぬ」

 喧嘩は相手がなくてはできない。喧嘩を売られても相手になるなという戒め。相手なければ訴訟 (そしょう) なし。

 

*goo辞書 より

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<経産大臣指定伝統的工芸品> 岡山 勝山竹細工

2021-07-19 10:27:24 | 経済産業大臣指定伝統的工芸品

 「勝山竹細工」

 Description / 特徴・産地

 勝山竹細工とは?
 勝山竹細工(かつやまたけざいく)は、岡山県真庭市周辺で作られている竹細工の製品です。竹細工は全国各地で生産されており、その材料には孟宗竹(もうそうちく)や淡竹(はちく)などが使われますが、勝山竹細工の原材料には真庭市の周辺に生えている真竹(まだけ)が使用されています。元々は「そうけ」と呼ばれる日常生活や農作業で使う「ざる」が主な製品でした。穀物を入れる「大ぞうげ」、野菜などの作物を運ぶための「みぞうけ」、水切りのために研いだ米を入れる「米あげぞうけ」、軒下に吊るしご飯が痛むのを防ぐ「飯ぞうけ」の4種類が代表的な勝山竹細工として知られています。現在はパンかごや手提げかご、花器など時代に合った製品も盛んに生産されています。
 勝山竹細工の特徴は、加工を最低限しか行わない青竹を使用し、丈夫さと使いやすさを実現していることです。真竹を使用する他の竹細工には火であぶったものや煮沸したものを使うこともありますが、勝山竹細工では素材を活かした青竹のまま製品を作る製法を伝統的に行ってきました。
 素朴で力強い竹細工は、青竹が持つ自然な美しさが最大限に活かされ、年月を経ると飴色に変化していきます。

 History / 歴史
 勝山竹細工の製造技術は、1860年頃に確立したと考えられています。しかし、この時期の製品は日常的に使用される道具であったことから、当時の製品で現存するものがほとんどありません。そのため、正確な起源の時期は不明確です。
 ただし、1860年(万延元年)に書かれたとされる山谷家の古文書や、1877年(明治10年)の酒屋免許嘆願書の中に、勝山竹細工の製品である竹かごの「張そうき」や、穀物を入れたり運搬したりするのに利用された「亀そふけ」の記述を確認することができます。このことから、遅くとも江戸時代の末期には、勝山竹細工は製品として広く流通していたと考えられます。当時は、竹細工職人を自宅に招き数日間泊まり込みで作業をしてもらい、一年分の製品を作ってもらう家もあったとも伝えられており、竹細工が人々の日常生活や農作業に欠かせないものであったことが伺えます。
 中国地方で行商販売され実用性の高さから生活必需品として重宝されていましたが、時代を経るにつれ全国へと広まっていきました。1979年(昭和54年)には、国の伝統的工芸品に指定されました。

*https://kogeijapan.com/locale/ja_JP/katsuyamatakezaiku/ より

 真竹の美と技、勝山竹細工
 どこの農家にもある「そうけ」。昔からずっと変わらないそのフォルムは、お百姓さんたちの使い勝手がよいからこそ。この素朴で実用性の高い工芸品を、匠たちの技で自然芸術の域にまで高めたのが、勝山竹細工だ。

 
 長い伝統のある竹細工の村、勝山
 岡山市内から車でおよそ2時間、岡山県の北部に位置する勝山町。こののどかな山村で勝山竹細工は作られる。いったいこの地に、どこの誰が竹細工の技術を伝えたのかは定かではない。しかし、もうすでに160~170年もの間、この技が職人からまた職人へと伝えられていったと言われる。江戸末期には竹細工の村として生活が成り立っていたことが、文献にも残っている。


 生活シーンに合ったさまざまな竹細工製品
 農家の庭先でよく見かける「みぞうけ」「大ぞうけ」「米揚籠」、そして「飯籠」。これが伝統工芸品に指定されている4品目である。これらはお米などの穀物はもちろんのこと、野菜入れとして、また土砂を運ぶ際の土木作業用としても重宝されている。その他にも民芸品の「末広」や「どじょう籠」「びく」、実用的な「くず籠」「パン籠」「盛り籠」、そして茶室によく似合う「花器」など、さまざまなデザインのものが時代の潮流に合わせて作られている。およその竹細工なら注文によって、作ってくれる。これらを中国五県に広く行商販売し、その使い勝手のよさと耐久性で人気となり、勝山竹細工は名声を博していった。


 勝山ですくすくと育った真竹
 勝山竹細工の魅力は、熟練職人のすばらしい技とともに、地元の竹林からとれた真竹と葛籠(つづら)を使う点である。作業所のすぐ裏手には竹林があり、りっぱな青々とした竹がそびえたっている。この竹のうち、3年から5年たったものを切る。そのくらいの竹が一番、弾力や粘り、つやなどにおいてすぐれているためだ。製品の良・不良は、やはり素材によるところが大きい。粘りと光沢があり、節と節との間隔が長くて、竹の根元が太く、素直にまっすぐ生育し、なおかつ竹の質のよいもの・・・これらすべての条件をみたすのが真竹である。また生育場所によってもその品質に影響するが、勝山の恵まれた自然のなか、竹細工に適した真竹が育つのだ。次に大切なのが、竹を切る時期。時期の悪いときに切ると、品質の低下や虫害の恐れがある。毎年11月から12月にかけて、材料となる竹を切る。このときに切った竹を風通しのよい日陰に保存し、1年中使う。「良い竹を見て、良い時期に竹を切る」というのが、職人さんたちの合言葉だそう。


 しなやかな青竹と熟練の技の出会い
 作業所に一歩足を踏み入れると、青竹のすがすがしい香りがなんとも言えず鼻に心地よい。川元さんは、この道50年という大ベテラン。父も祖父も竹細工職人だったことから、自然と自分もこの道に進んだと言われる。おおよその仕事が一人できちんとできるようになるのに約5年、誰が見てもいい仕事ができるようになるには、さらに5年を要するという。なるほど、彼の手元をみつめるとその無骨な手からは想像できないほど、繊細に竹をあやつっていく。熟練の技とは、こういうことを言うのであろう。
 「うれしいのは、自分の気に入ったものができたとき。また遠方から愛用しているお客さんが見えられて、ほめていただけたときは格別だった。」竹を割っている作業中の真剣な表情とはうってかわって、笑顔で話す川元さん。逆につらいのは「真冬の寒い時期に、竹を洗う作業。冷たいではなく、痛い。実際、手が切れることもある。」ということだ。しかしそういうつらい作業を超えて、自分の納得のいくものができたときの喜びは、どんなに大きいことだろう。美しいカーブを描く、できあがった竹細工の数々。川元さんの手にかかると、竹は自在にあやつられているよう。しかし少しさわれば分かることだが、それは弾力も強く、ちょっとやそっとでは言うことをきかないがんこもの。この弾力の強い竹と、熟練した匠の技との幸せな出会い。これが勝山竹細工であろう。


 年月とともに艶の出る竹の魅力
 竹割りの作業では、4種類のなたや竹用のこなどの刃物を使う。またスケールなどの物差しは使わず、昔ながらの竹にしるしをつけたオリジナルなものを使用している。これは、勝山竹細工の仕事は寸法方式ではなく、肌で体得し、肌で教え伝える作業ということを端的に示すエピソードでもあり、興味深い。
 青々とした新品の竹細工製品も、その香りともども魅力であるが、年月がたち、茶色く色づいて、つやが出てくるとまた一層、愛着もわいてくる。これは厳選された良質の真竹ならでは。そこに職人の技と、使う人の愛情が加わり、勝山竹細工はさらにつややかさを帯びるのであろう。


 職人プロフィール

 川元武十

 この道50年のベテラン。竹細工の職人であり、勝山竹工協同組合の営業部長も兼任。

 こぼれ話

 暮らしに生かす竹の効用

 松竹梅と言われ、おめでたいものの代表でもある竹。それは冬の寒さに強く、雪にも折れることなく、常に青々として、3年ほどで成長する力強い生命力にあやかりたいと願う人々の心からきたものでしょう。そんな竹ですが、最近は竹のみならず、竹炭のパワーにまであやかっている人が急増中!竹炭とは、竹を900度以上で焼いて炭にしたもの。その様子を顕微鏡で見ると、縦横に細かい穴がびっしりあいているのがよくわかります。この穴の数はなんと、備長炭の2.5倍と言われています。お部屋の消臭・除湿に、ご飯を炊くときに入れればふっくらとミネラルたっぷりのおいしいご飯に。

*https://kougeihin.jp/craft/0628/ より

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