「スターキング・デリシャス」
■スターキング デリシャスとは?
●アメリカ生まれの品種
スターキングデリシャスは、1921(大正10)年に米国ニュージャージー州モンロービルで、「デリシャス」の枝変わりとして発見され、大手の種苗会社スターク商会によって1924年(大正13)に命名紹介され、1930年(昭和5)年にアメリカで品種登録されています。その後このスターク商会によって世界中に広められ各地で栽培されるようになりました。
日本には1929(昭和4)年に導入されましたが、当時は人気が出ず栽培が進まなかったようです。ところが、その後1960(昭和35)年頃に千疋屋がこのリンゴの美味しさを見良いだし販売に力を入れた事などから一気に火が付き、国内の果物店でこのリンゴを売っていないところは無いくらいにまで広く一般に親しまれるまでになりました。今中高年の方には懐かしいリンゴではないでしょうか。
●スターキング デリシャスの特徴
大きさは300g前後で、全体に赤く色付き、やや尻すぼみの縦長で、右の写真のようにお尻にコブがあるのが特徴です。
香りが華やかで強く、果肉はさくさくとやわらかいリンゴで、味も甘く、酸味もあって果汁も豊かです。ただ、加熱すると煮崩れしやすいため、生食やジュース、ピューレに向いています。
スターキングデリシャスは収穫してすぐだととても美味しいのですが、常温での保存性が低くすぐに果肉が軟らかくなってしまい味が落ちてしまうため、長く店頭に置いておけない事や、次々と貯蔵性に優れ、なおかつ美味しい品種がデビューし、そういった品種に切り替えられていったようです。
■スターキング デリシャスの主な産地と旬
●主な産地
かつては国内でもリンゴの代名詞的な存在にまで広まっていたこともありますが、現在ではほとんど見かけなくなってしまいました。
現在の主な産地は青森県で、かつて国内のスターキングデリシャス発祥の地とされる弘前市などで作られています。
●スターキング デリシャスの収穫時期と旬
青森県での収穫時期は10月中旬から末までの約半月間ほどで、収穫後低温貯蔵されるものと、すぐに市場に流通する分があります。
*https://foodslink.jp/syokuzaihyakka/syun/fruit/apple-Starking.htm より