「ゴールデンデリシャス」
基礎データ DATA
親の組み合わせ:「グリムス・ゴールデン」の自然交雑実生
生い立ち:アメリカ生まれ
国内の栽培面積:約2,429ヘクタール(2017年)
おもな産地:青森県(約81%)、岩手県(約16%)、福島県(約1%)
ゴールデンデリシャスの特徴
果皮が黄色い「ゴールデンデリシャス」は、アメリカで誕生したりんごです。1890年(明治23年)にウェストバージニア州の農園で発見された偶発実生で、「グリムス・ゴールデン」という品種の自然交雑実生と考えられています。
日本へは1923年(大正12年)に青森県りんご試験場が導入。アメリカやヨーロッパでは現在でも多く生産されていますが、日本ではさびが発生しやすいなど、生産性がよくないためあまり作られていません。
果実のサイズは250~300gくらいで、果皮は黄色。表面の一部が少し赤くなることもあります。緻密な果肉は少しやわらかめでジューシー。甘みと酸味が調和していて食味も良好です。ただ、貯蔵性があまりよくないため、日が経つとやわらかくなりやすいという一面もあります。
またゴールデン・デリシャスは親品種としても活躍していて、「つがる」や「王林」「ジョナゴールド」「陸奥」「シナノゴールド」「陽光」「金星」「世界一」など、多くの優良品種を生み出しています。
ゴールデンデリシャスの選び方(見分け方)
ゴールデンデリシャスは熟すと黄色くなる品種なので、黄緑色のものより黄色いものがおすすめです。日本ではあまり出回っていませんが、もし見かけることがあれば果皮に張りがあり、重みの感じるものを選びましょう。
無袋栽培のものは果点(薄茶色の点々)が目立ったり、表面が少しざらついたものもありますが、味に影響はありません。
ゴールデンデリシャスの保存方法
ゴールデンデリシャスはあまり日持ちしないので、購入したら早く食べることをおすすめします。新聞紙などで包んでポリ袋に入れ、冷蔵庫の野菜室で保存しましょう。鮮度が低下するとやわらかくなってシャキシャキ感がなくなってしまいます。
ゴールデンデリシャスの食べ方
生食するときは、なるべく皮ごと食べるのがおすすめです。黄色いりんごも皮の部分にポリフェノールや食物繊維などの栄養が含まれています。
果肉がやわらかくなってしまったものは、スムージーやジャムなどに利用するとよいでしょう。ジャムにすると保存期間も長くなります。
ゴールデンデリシャスの旬(出回り時期)
ゴールデン・デリシャスの収穫時期は10月頃です。
ゴールデンデリシャスの主な産地
おもな産地と栽培面積(2017年)
順位 都道府県 栽培面積 割合(シェア)
1 位 青森県 1,963ヘクタール 80.81 %
2 位 岩手県 385ヘクタール 15.83 %
3 位 福島県 19.2ヘクタール 0.79 %
4 位 山形県 15.5ヘクタール 0.64 %
5 位 長野県 11.8ヘクタール 0.49 %
出典:農林水産省統計
ゴールデンデリシャスの作付面積のトップは青森県です。作付面積は約1,963ヘクタールで、80%以上の割合を占めています。2位は約385ヘクタールの岩手県。3位は約19.2ヘクタールの福島県です。
*https://www.kudamononavi.com/zukan/apple/goldendelicious より