「Satsuma」
英語の Satsuma は「さつまいも」じゃなかった!2019-06-06
古くは「スシ」「ゲイシャ」「ニンジャ」。最近では「スードク」。海を渡って世界で使われていると言われる日本語がありますが、最近ではどの国でどんな単語が用いられているのでしょうか。世界90カ国以上の現地在住日本人ライターやカメラマンの集団「海外書き人クラブ」がリレー形式で担当する連載「世界のニホンゴ調査団」。第13回は、アメリカ在住の賀茂美則がリポートします。
英語の Satsuma は日本の何という食べ物?
「Satsuma」は、アメリカ南部の住民なら日本文化や和食に全然興味がなくてもみんな知ってる食べ物です。一体何でしょう?
正解は「温州みかん」 です。Satsuma はアメリカ南部全域にあり、日本で食べられるものとほとんど同じです。11月ごろになると私の家の近所では、自宅の壁沿いに「ご自由にお取りください」と書いた張り紙と共に並べてあったり、「家で採れた」と勤務 先に 持ってくる 同僚 がいたりします。八百屋でも安い値段で大量に売られています。
ただ、多くのアメリカ人はぶどうやリンゴ、場合によっては梨や桃やバナナまでも皮をむくのが面倒、とばかりに皮ごと食べます(あ、バナナはうそですけど、他は本当です)。みかんもちょっと小さ過ぎて、薄い外側の皮をむくのが苦手なよう。「ご自由にどうぞ」とあっても持っていく人はそれほどいません。私が大量にもらって、知り合いの日本人にあげると喜ばれます。
Satsuma は、一旦根付いたらいくらでも採れるので、私も2、3回挑戦しましたが、残念ながら枯れてしまいました。日照量が多くないと育たないようで、近所で挑戦した人も根付きませんでした。
*https://ej.alc.co.jp/entry/20190606-nihongochosadan13 より
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます