「舩坂酒造店 飛騨高山蒸留所」
江戸時代から続く老舗酒造メーカー、舩坂酒造店は、2007年に校区がダム湖で水没、及び過疎化のため児童数の減少に伴い廃校になった高山市立高根小学校の校舎を活用し、ウイスキー蒸留所として新たに命を吹き込みます。
総事業費は3億円。十六銀行と高山信用金庫がそれぞれ発行するSDGs私募債で資金調達。発行手数料の一部を指定先に寄付する仕組みで、高根地域の子どもが通う朝日小、中学校や、旧高根小学校の不動産賃貸借契約を結んだ高山市に寄せます。
2022年3月下旬からは、クラウドファンディングサイト「マクアケ」にて、目標金額1千万円の支援を募ります。
飛騨蒸留所建設地の高根小学校跡地の標高は900メートル近く。山々から湧き出る水と、年間を通じて気温の低いこの地はウイスキー造りに適した地と言えます。
富山県の若鶴酒造が開発した銅と錫を梵鐘の製造技術で作り出したポットスチル「ZEMON」を使用し、シングルモルトウイスキーを製造予定。体育館を蒸留所、校舎を貯蔵庫として使用します。また、校舎内にはウイスキー造りを学べる施設も併設予定。
舩坂酒造店の有巣弘城社長は「冬に日本酒、春から秋にかけてウイスキーを造ることになり、蔵人の雇用にもプラスになる」「旧学校施設に新たな命を吹き込み、観光や雇用につながる施設ができるのは、過疎に悩む地域の希望になる」と語ります。
2022年4月下旬に高根小学校の修繕に着工、2023年4月に稼働開始を予定。販売開始は2026年4月以降。
舩坂酒造店 飛騨高山蒸留所 岐阜県高山市高根町下之向164-2
*https://jpwhisky.net/2021/01/01/japanesedistillery/#4-17 より
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