畑ヶ田遺跡の現地見学会が開催されます。
富田林市教育委員会 生涯学習部 文化財課では、若松町一丁目における市営住宅の建て替えに伴い、平成28年(2016)12月より畑ヶ田遺跡の発掘調査を行ってきました。
今回の調査では、古墳時代後期(6世紀後半)から奈良時代(8世紀)にかけての建物跡や溝、土器などを多数確認しました。また、奈良時代のものとみられるベルトを飾った石製品が見つかり、古代の役所のような公的施設が存在した可能性が高まりました。
出土の石製帯飾り具(裏と表)
本市の歴史を知るうえでも重要な成果が得られておりますので、その成果を広く知っていただくために、下記の通り現地見学会が開催されます。
日時:平成29年5月20日(土) 午後1時から3時まで(小雨決行)
場所:畑ヶ田遺跡発掘調査現場(富田林市若松町一丁目地内)
地図はこちら
交通:近鉄長野線「富田林」駅南口より、徒歩約8分
※現地には見学者用の駐車場がありませんので、車でのご来場は固くお断りいたします。公共の交通機関をご利用ください。
参加方法:事前申し込み不要、参加費無料
問い合わせ:文化財課(TEL:0721-25-1000 内線507)
追加説明:
☆畑ヶ田南遺跡
畑ヶ田南遺跡 硯(すずり) 2014.3.23.「富田林百景」 富田林のヴィヴィアンさんより
平成25年(2013)に畑ヶ田遺跡の南東側120mのところで見つかった実際使われた硯です。
墨を擦る表面がつるつるしているので、使用されたものと分かります。
奈良時代に一般の家庭がこんなんつかわないですよね。やっぱり、役所跡かな?
畑ヶ田南遺跡 現地説明会資料のダウンロードはこちら 富田林市教育委員会 生涯学習部 文化財課のHP
☆畑ヶ田遺跡
平成23年(2011)8月27日、「畑ヶ田(はたけだ)遺跡」(若松町)で現地説明会が開催されました。
奈良時代の集落跡を発掘調査した結果、銅銭が5枚入った甕(かめ)が、ほぼ完全な形でみつかりました。
現地説明会資料のダウンロードはこちら 富田林市教育委員会 生涯学習部 文化財課のHP
この時の成果をちょっとイラストで見ていただきましょう。
なお、考察部分については、あくまでアブラコウモリHの所見です。発掘成果とは別のものですので、あらかじめお断りしておきます。
*粟ケ池は少なくとも、深溝井堰・井路と関連して、奈良時代にはその原形が完成していたようです。
お亀石古墳は方墳で、蘇我氏もしくはその従属関係にあった氏族が、7世紀初頭に中国の風水思想の影響を強く受けて新堂廃寺の位置と、さらにその先の役所および住居群(畑ヶ田・畑ヶ田南遺跡に相当すると思われる。明確な住居跡はまだ発見されていないが、今後の調査を期待したい。)の関係から、羽曳野丘陵東端に造った可能性が高いと思われます。その根拠については、また後日お話したいと思います。
2017.5月16日 HN:アブラコウモリH=林 保夫
大阪府文化財愛護推進委員、学芸員、 富田林市在住、中央公民館講座「富田林百景+」を玉城 幸男氏と担当
富田林のアケボノゾウ足跡化石と100万年前の化石木の第一発見者(2014.7.&2013.6.)
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