2024年7月6日 15:56 富田林市富田林町(市場筋・西林町) 旧杉山家住宅
入口に七夕飾り
旧杉山家住宅で「河内木綿の歴史」という展示をされていたので見に行きました。展示されている内容をご紹介します。
下機(しもばた)
江戸後期に杉山家で使用されていたものと考えられています。
収獲された綿花
錦織公園で作られたアジア綿だそうです。
享和元年(1801)刊 『河内名所図会』より「高安の里」
生産者宅に仲買人が買い付けに来ている様子が描かれています。富田林でも周りの村々で作られた綿を在郷町 富田林村のいくつかの商人が仲買し、近江方面に独自の直販ルート開拓していました。
大蔵永常『広益国産考』より大坂の木綿問屋の様子。
富田林には黒山屋(田守家)、木綿屋(木口家、後に陶器商)、新堂屋(北野家)、貴志屋(杉本家)、仲村屋徳治郎などの木綿商がありました。
庭の片隅に植えてある綿(アジア綿)。中心が紫色の黄色の花が咲きます。
寺内町センターの展示 河内木綿
木綿縞(しま)帳 文久三年(1863) 田守家所蔵 *田守家は元木綿商「黒山屋」
木綿仕切り帳 文久三年(1863) 田守家所蔵
鑑札「第壱号壱等 木綿問屋」 明治時代 田守家所蔵
和磁石 大坂はりや九兵衛製 江戸後期 田守家所蔵
おそらく行商の折使用していたものと思われます。
丈夫な革製の袋に入れて行商の折使用したのではないかと思われます。
ミセの格子窓
杉山家の屋号は「わたや」
屋号は「わたや」ですが木綿商に関わるものは何も残っていないそうです。貞享2年(1685)に酒造株を取得してからは造り酒屋として発展し、河内酒造業全体の「肝煎」=世話役を務めたこともあります。
京都 松尾大社にある「河州酒造家」銘石灯籠 明治二年(1869)建之
この石灯籠の基礎部分に河内酒造家組合の大行司(組合長)仲村徳兵衛と肝煎(世話役)杉山長左エ門の名前が記銘されています。
〈画面をクリックすると拡大します〉
「とんだばやし灯籠めぐり」 富田林百景 2018.3
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写真撮影:2024年7月6日
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