〈リバイバル・アーカイブス〉2024.11.4~11.18
原本:2020年10月4日
2020年10月1日 富田林市錦織東2丁目・彼方 深溝(ふこうど)井堰のゴム引布製起伏堰(風船ダム)
田んぼの水の利用がなくなり、起伏堰がはずされていました。毎年この時期から来年の彼岸まで堰の水が抜かれ、浸かっていた川底が出てきます。
逆に春から秋にかけて水に浸かっているということは、化石木の保全に大きく役立っていると思われます。
ということで、少し上流にある化石木も顔を出します。
川下から見た上流はこんな感じ。
〈以前にあった化石木〉
少し上流に向けて歩くと、見えてきました。以前からあるC-4の化石木。
これは前回調査(2020.2.9.)の分布図。
毎回少しずつ変化します。今年は大きな増水が少なかったので、大きな変化はないようです。
上流部(南側)から見たC-4。
100万年経過していますが、木の感じがよくわかります。針葉樹、おそらく日本で絶滅したメタセコイアと思われます。
これも以前からあったC-8と思われます。
これもC-4と同じく、立木化石に見えます。
これはC-6化石木。これらは現在の中国のメタセコイアのように根を張った感じがよく似ています。
分布図のC群が歯抜けになっているのは、最初の2013年6月の発見から消失した化石木が多く存在するためです。A・B・Dも消失。
〈新たに見つかった材化石〉
上流から流れてきたと思われる材化石。
化石木・材化石の集中している場所の300m下流で見つけました。
材化石は100万年経過して組織が圧縮されているので、水より比重が重く、浮かんで流されることはありません。増水による強い流れに少しずつ下流に運ばれたと思われます。
これはC群の場所にある大阪層群の粘土層から露出している材化石。
同じくC群 倒木片と思われます。
C群材化石
C群材化石 この場所は川砂が以前よりは流されているようで、多くの材化石が見つかりました。
C群材化石
C群材化石
C群材化石 小さなものが多いですが、このように大きいものもあります。
C群材化石
C群材化石
〈ゾウ足跡化石の可能性〉
前回の調査でもC群の場所にあったのですが、足跡化石の可能性のある層。
円の直径は40~50cm。
この層に足跡と思われる円形のへこみが10個くらいあります。
あ
蹄の跡に見えるかもしれません。
なんか、石舞台古墳にみえる、花崗岩の巨石
以前は中洲の砂の中に埋まっていました。
関連記事:石川化石木・足跡化石(32)
2020年10月4日 ( HN:アブラコウモリH )
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