2022年11月21日 16:26 河内長野市末広町 府営長野公園 長野地区(奥河内さくら公園)
前身の長野遊園地は、高野登山鉄道(現南海電鉄)が吉年作兵衛氏ほか地元有志の協力を得て、河内長野駅東側の諸越長者屋敷跡と伝わる地に、観光の目玉として遊園地を設けたことに始まるそうです。河内長野の温泉や自然を活かして、明治41年(1908)5月21日に開園しました。
宇治の平等院を思わせるようなこの建物は、回廊風展望休憩所です。公園のシンボル的な存在で、昭和35年(1960)に建て替えられ、すでに62年が経過しています。
近鉄 河内長野駅から公園に至る道の紅葉。 長野温泉「河内長野荘」からの眺め。
急坂を登る途中の紅葉。まだ半分。
春は桜、秋は紅葉のきれいな所です。桜は「新河内長野八景二勝(長野遊園の夜桜)」にも指定されています。
西斜面が切り立った丘陵になるので十分な日差しが得られ、山あいの夜間の冷え込み、さらに石川のほとりで適度な湿度が得られるというもみじの紅葉の好条件の公園です。
公園の入口横にある宝篋印塔と真っ赤なもみじ
長野公園は元弘二年(1332)楠木正成が築いた「河合寺城」の古蹟でもあります。
塔の後ろが急崖で、その横の窪みがいかにも人工的なため、ここに城塞を築いた時の堀切ではないか思われます。
園地からの眺め
現在は木々に被われていますが突出した丘陵地になっているため、見通しも効いて守るにあたっての好適地であったと思われます。
園地の片隅に「黄金塚」の石碑があります。
河合寺城のあった頃正成が軍資金を埋蔵したという伝承が残っているそうです。
「朝日さし 夕日かがやく みつばうつぎの その下に 小判千両 のちの世のため」という和歌も伝えられているということでした。(現地の案内板より)
発見されたということは聞いていないので、今も埋蔵金があるかも...
公園内の上の展望台にいたる道...
そして、公園内の遊歩道はところどころ真っ赤なもみじに彩られています
きれいなもみじの紅葉が見れる4つの条件があるそうです。
①秋晴れが続く。(もみじの場合、十分な日差し)
②夜の急な冷え込み。(気温差。最低気温が8度で色付き、5度で急に紅葉が進む。)
③適度な湿度(乾燥が進むともみじがシワシワに。小雨程度の雨か雨が降らなくてもある程度の湿度があればよい。)→川や池の近くや朝霧がよく出る谷あいの紅葉がきれいなのはその為)、例:嵐山、天野山金剛寺、観心寺、延命寺はすべて川が流れています。
④台風の被害のない年。
今年はおおむね4つの条件がそろう紅葉の当たり年です。例年の写真をみても今年は紅葉に深みがあると思います。
赤・黄・緑(青)と信号機のようなもみじ。
1枚で3つの色合いのもみじは珍しいのでは。きっと急激に冷え込んだからでしょうね。
これはまた全体で3つの色合いのもみじ。色変わりの時によくあるパターン。
上の展望台付近の紅葉は毎年見事です。
ちょっとまだ時期が早いようで色変わり中です。
背後が高木なのでもみじの葉っぱがみなこちらを向いていて密度が濃いです。
上の展望台まではさらに脚力が必要ですが、紅葉を見に行コウヨウ。
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写真撮影:2022年11月21日
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