2024年1月2日 8:27 藤井寺市藤井寺三丁目1-10
このユニークな建物はどこからでも目立ちます。
どこかのテーマパークのようですが、藤井寺市にあるこの建物はなんだと思いますか?
藤井寺市のHPに載っていました。
「藤井寺市立生涯学習センターは、世代を問わず学び、集い、遊び、交流しあえる、個性豊かな生涯学習活動を支援できる施設です。
「アイセル シュラ ホールの愛称でみなさんに親しまれており、アイセルとは、Activity(活動)、Information(情報)Consultation(相談)、Exchange(交流)、Learning(学習)の頭文字で、シュラは、藤井寺市から出土した古墳時代に巨石を運搬したと思われる修羅のこと」だそうです。
建物の外観デザインは、船形埴輪と修羅をモチーフに、合体して歴史を継承し未来へと出帆する船をイメージしているそうです。すごいですね。おとなりに見えるのは仲哀陵。
藤井寺市は古墳だけではありません。
藤井寺市は大阪府で一番面積が小さい市(8.9k㎡、一番大きな大阪市の25分の1)ですが、世界遺産に登録された古市古墳群や由緒ある神社仏閣などの歴史資産が豊富 です。
この西国観音霊場 葛井寺もそのひとつ。
西国三十三所観音霊場の第五番札所で、国宝 乾漆十一面千手千眼観世音菩薩坐像が本尊の参拝者が絶えないお寺です。本尊は大阪府下唯一の天平仏で、1043本もの手を持つ珍しい仏像です。
葛井寺の境内にある石造物。
護摩堂の前鬼と後鬼を従えた役行者。
本堂右脇の盃状穴。
葛井寺の近くにある辛国(からくに)神社。
延喜式にも記載のある古い歴史を持つ式内社で、物部の祖を祀ったことに始まります。室町時代には春日の神を合祀し、「春日丘」にその名を残しています。 その後、明治時代になって長野神社を合祀しました。
茅の輪がありました。
「辛国」の由来は辛国連に由来しているそうです。
辛国神社の案内板。
足元の丸石にご注目。
小さい扁平の黒玉石の上に、より大きな自然石の丸石が置かれています。これは邪気を神社の境内に入れないように意図されたものではないでしょうか?
丸石は邪気を跳ね返すことを意図して、南河内地方では賽の神として使われている例があります。
**************************************************************
富田林市 彼方(おちかた)地区 彼方小学校に至る南北道の地蔵祠の中にある賽の神。
地区の入口にあり、地蔵とともに町中に厄や魔物、病気など引き起こす邪気を入れないようにします。
賽(さい)の神 2015.3.6
**************************************************************
辛国神社の本殿脇に自然石の玉垣があります。
この玉垣は神域を区別し、外からの邪気を守る意味があるのかもしれません。
写真撮影:2024年1月2日
2024年1月9日(HN:アブラコウモリH )
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます