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大阪の東南部に位置する人口10万ちょっとのごく普通の町、富田林。その魅力を、市民の手で発見していきます。

富田林の民話めぐり 第2回(館外第1回)「富田林地区周辺」2024.10.13

2024年10月29日 | 公民館行事

富田林市立中央公民館の秋の講座で「富田林民話めぐり」を実施しました。

館内講座2回、館外講座(まち歩き)2回で富田林の民話のうち、「富田林地区周辺と錦織・甲田地区」を紹介しました。

富田林には数多くの民話が存在します。富田林民話に登場する地域を歩いて巡っていきま
す。

第2回の地域(館外1回目)は、妙楽坂-毛人谷城跡-西方寺-寺内町界隈(興正寺別院など)-「法螺坂(ほらんざか)」-「こんにゃく橋」-清水大師-光盛寺などを巡りました。この民話巡りを紹介します。参加者は16人で3班に分かれ、中央公民館9時前に随時スタート。朝から晴天に恵まれ、少し汗ばむ一日でした。

*資料は一番最後に付けています。

2024年10月13日(日)富田林の民話めぐり 第2回(館外1回目)「富田林地区周辺」

8:35 公民館で先着順に参加者の受付をしています。早い方は集合時間の30分前に来られています。

8:38 ロビーで班ごとに集合しました。

8:39 第1班の皆さんへの説明(予定など)。

8:53 第2班の皆さんへの説明(予定など)。

9:12 第3班の皆さんへの説明(予定など)。

8:55 2班が中央公民館より出発。

9:13 3班出発。本日は晴天でよかったです。

8:54 途中旧富田林街道にある一見地蔵祠に見える六字名号碑で。

お地蔵さまに見えますが...

どこにもお地蔵さまが居られません。

「南無阿弥陀仏」と記銘されているので六字名号の板碑です。

しかも脇に「右」「左ハ」と見えるので、道標を兼ねているようです。。

富田林の民話「妙楽坂」(旧富田林街道)から西山墓地に向かいます。

*民話についてはブログ末に解説があります。

9:00 妙楽池 いくつかの谷池を横につないでいます。珍しい溜池をつなぐ横掛かりの井路があります。

九郎五郎池→松ケ島池→上新池→(中新池)→新池→妙楽池→六反池→久保堂池→調整池→深溝井路

9:03 西山墓地より富田林の民話「城山の石像」があった毛人谷城跡(富田林モータスクール)を望みます。(解説についてはブログ末の資料を参照ください。)

こんなコンクリート製の像があったとのこと。城山公園ごと戦後になくなってしまいました。

9:17 西山墓地の向こうの削平された丘に楠公支城 毛人谷城(城山公園)があったと思われます。

9:25 ベツレヘム通り 花見木の街路樹が植えられていて、すこし色付き始めました。

9:27 ベスレヘム市との姉妹都市提携は今年で60年の節目を迎えます。

9:51 西方寺が見えてきました。

9:52天正山 西方寺 浄土宗のお寺です。

9:51 この境内の一角に「碁の上手なキツネ」の与九郎稲荷があります。

9:52 西方寺の与九郎キツネは大和郡山の源九郎キツネと兄弟という伝承があります。

お兄さんの源九郎キツネは歌舞伎の『義経千本桜』で有名です。大和郡山市洞泉寺町に源九郎稲荷大明神があり、関西三大稲荷にも挙げられているようです。

西方寺の境内にある与九郎稲荷大明神。

9:55 西方寺はこの他、民話「仏と腹痛武士」のお話も伝わります。

坂を上がり、じないまちに入ります。すぐに見えるのが旧杉山家住宅。国の重要文化財です。

10:00 旧杉山家住宅での解説。

10:08 城之門筋 興正寺別院

10:09 興正寺別院の城之門。

 

ご住職にお願いして、境内と本堂の参拝をさせていただきました。

興正寺別院の由来などの説明を聞く参加者の皆さん。狩野寿石の襖絵、二十四孝の蟇股、新堂大工建設の本堂などについて説明をしました。

富田林興正寺別院本堂正面

広い外陣の本堂 富田林興正寺別院公式WEBサイトより

富田林興正寺別院本尊阿弥陀如来

本尊「阿弥陀如来立像」 富田林興正寺別院公式WEBサイトより

制作年に関わる記録はありませんが、「富田林興正寺別院伽藍総合調査報告書」によりますと、17世紀後半の作品と比定されています。

松竹梅図 襖絵八面の内 右側四面が「松図」

後の御用絵師、狩野寿石により描かれました。江戸の下る前には京都にいて、わざわざ富田林に出向いてこの襖絵を描いたと云われています。

左側四面が「竹梅図」

「二十四孝」の内「楊香(ようこう)」

欄間の上の蟇股は七具あり、そこに中国の儒教説話の「二十四孝」の内、七説話が彫刻されています。

立派なものがたくさんありますね。

御坊町 じないまち展望広場へ

二上山、葛城山、金剛山、嶽山、金胎寺山などが見えます。

ここはじないまちの東端部、河岸段丘崖のきわに位置します。

10:23 じないまちの民話もたくさんありますが、「糸屋の娘」について説明。

富田林全体で91の民話があります。 

10:35 寺内町展望ひろばにてしばしの休憩。

10:43 山中田坂 富田林街道の東の出口。石川を渡り、河南町寛弘寺、千早赤阪村森屋を経て、水越峠、御所市名柄、下街道に至ります。

新道大師堂 現在は富田林(旧来は新堂)新道地区の集会所を兼ねています。

多くの仏像が安置され、特に平安後期の金銅製不動明王坐像が有名です。

大日如来坐像

弘法大師像

平安後期の金銅製不動明王坐像

どなたでしたかしら...

千体仏。

10:51 現在は使われていませんが、河岸段丘の崖面にある富田の弘法井戸。イギリス積みの煉瓦塀に囲まれています。

富田林には弘法の井戸が6つあります。

桜井の井戸、清水大師、富田の井戸、別井 慈眼寺の井戸、彼方滝谷の井戸、彼方 蓮華心寺(廃寺)の大師井。

10:58 法螺坂(ほらんざか)東高野街道の新堂本郷に行く途中にあります。河岸段丘面から氾濫原に降りる坂。

11:08 民話「村を助けた法螺貝」の舞台になっています。河岸段丘の比高が10m以上もあります。

11:10 下に降りると二上山が正面に見えます。

11:21まっすぐ堤防に出て石川。かつてはここに「こんにゃく橋」が架かっていたと思われます。

こんにゃく橋はこんな橋。ぐらんぐらん。

11:14 現在は新北橋と石川サイクル橋が架かっています。

悪い鬼は海へ流されていきました。

新北橋付近 民話「こんにゃく橋」の舞台。新堂と北大伴を結ぶ橋。

新堂大工町の清水大師。今も大師の井が河岸段丘の崖から、枯れることなく湧いています。

11:34 民家にたたずむ役行者さま。

11:44 木造のやさしいお顔の役行者さまです。

庄屋町の太神宮灯籠(伊勢灯籠)。ほかに大工町と南町に伊勢灯籠があります。

〈画面をクリックすると拡大します〉

12:03 新堂は近世初頭に作られた計画都市で、東西南北に格子状に町割りがされています。

北から北町・会所町・庄屋町・南町があり、現在はそれ以前から存在した大工町と一体化してしています。

12:07 民話「めおといちょう」の舞台 光盛寺。

これが「めおといちょう」。雌株。

ご住職にお聞きすると、「雄株はいつなくなったのか、存在したのかは、よく解らない。」そうです。

光盛寺は会所町にあり、真宗本願寺派のお寺です。

ご住職のご好意で境内を拝観させていただきました。この大きな木は富田林市指定の保存樹木 イブキ 幹回り3.6m、樹高5m。

11:53 南町の大神宮常夜燈 昭和三年(1928)建之。富田林で一番新しい伊勢灯籠。

〈画面をクリックすると拡大します〉

歯痛の観音さん 巡礼街道にある西国三十三度供養塔

歯が痛くて頬をさすっておられるようにも見えます(半跏思惟)ので、「歯神(はがみ)さん」とか「歯痛の観音さん」とか呼ばれ、近在の方々に慕われています。

通勤時間には列ができるほどの人気です。

12:10 富田林駅南口のこのでっかい木は何でしょう? 榎(エノキ)の木です。

幹回りは太いですが、樹齢は80年位のようです。

かつては、となりに楠や国道側にプラタナスもありました。

〈リバイバル・アーカイブス〉♫この木何の木、気になる木~富田林駅 2020.7.19

お昼過ぎに最終ゴール(公民館)に到着しました。 お疲れさまです。

全行程5.9km 約1万歩。ちょっと長かったですね。

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〈関連館内講座〉

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 碁の上手なきつね

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写真撮影:matsu 、kusu、☆kyo  2024年10月13日  

2024年10月29日 matsu 、アブラコウモリH 

 


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