アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

強く風が吹く箱根駅伝、生応援!

2014年01月07日 | Weblog
 箱根駅伝…私の中では、「日本のお正月の楽しみ=箱根駅伝」。なぜかって?お正月の、飲み放題、食い放題は、「健康に良くない…」という、負い目があります。「運動しなきゃ。でも、朝から飲んでるしぃ…」ストレスです。そんなとき、大学生が箱根路を自分の代わりに走ってくれる。また、箱根駅伝は、大学駅伝の出雲とも、全日本とも違う雰囲気を持っている…簡単に説明することはできませんが…とにかくいいです!
 ハレルヤ氏は、これまであまり箱根駅伝に興味がなかったようですが、三浦しをんの、「風が強く吹いている」を読んで、「テレビ観戦しようかな?」と思ったそうです。おそらく、このお正月から箱根駅伝ファンになられたことでしょう。

 「風が強く吹いている」って、おもしろいのかって?「舟を編む」をおもしろいと感じた人にとっては、小気味よい展開がおもしろいと思います。
 主人公は寛政大学4年生の清瀬灰二くん。大学から徒歩5分で家賃3万円の「竹青荘」の住人。箱根駅伝に出場したくて、竹青荘の住人である寛政大学生10人を無理矢理誘って、箱根駅伝に出場するという…。仙台城西高校出身の、蔵原走(くらはらかける)くんも出るし、双子の兄弟、ジョータとジョージも出る。設楽兄弟(啓太、悠太:日本の大学を代表する長距離選手 双子で二人とも東洋大学)のパクリかって?むしろパロディがかってはいますが、パクリではないでしょう。双子の長距離選手は多いです。

 10人の胸中はさまざまで…「なぜ走るのかを考える者」「走りの先に何があるのかを追い求める者」「タバコへ伸ばした手を戻す者」「一度でいいから何かに全力で取り組む仲間に入ってみたかった者」…。で、10人がそれぞれの思いを胸に、灰二が作った練習メニューを毎日こなしはじめた。
 結果は予選会で落ちただろうって?ま、書評のブログじゃないので、結論は書きません。三浦しをんさんに、「本の売り上げが落ちる」と、叱られても困りますしね。

 小田急線の小田原から箱根登山鉄道に乗り換えて、「風祭」下車。これから山登りという5区で応援しました。「頑張っている人にガンバレと言ってはいけない」という人がおりましたが…。目の前を選手が走ると、「ガンバレーッ!」と、言ってしまいます。選手から、「カンバッテんだから、ガンバレと言わないでよ!」という抗議はありませんでした。目の前を行く、23選手全員に超大声で、「ガンバレー!」と言いました。日体大の服部翔太くん(日体大主将 日本の大学陸上長距離界のエース この日も区間賞)の腕と私のカメラがぶつかりそうになりました。それほど間近で応援できました。山梨学院が2区で棄権したので22選手じゃないかって?記録は「棄権」ですが、3区以降の選手は、走ることができたのです。オープン参加のような形。

 女子大生が、「この区間、お兄ちゃんが走ります」と。家内は、「お兄ちゃんが走るの?そりゃ大変だ。後ろじゃ写真が撮れない。私の場所で応援しなさい」と、場所を譲ろうとしました。女子大生は、「私のお兄ちゃんではなく、設楽兄弟のお兄ちゃんです」と、家内の申し出を固辞。その、設楽兄(啓太くん 東洋大学主将)はトップで我々の前を駆け抜けていきました。

 トップから23位が通過するまで、およそ30分間。その30分間のために、飛行機で東京まで行き、娘夫婦の家から、「京王相模原線→小田急多摩線→小田急小田原線→箱根登山鉄道」と乗り継いで…。
 時間と、お金を使いましたが、私の心に、「風が強く吹いていました」。帰宅した今も、風は吹いていますよ。