徒然雑感 by おとぼけの父上

R中学のソフトテニスコーチ、エスパルスの応援、その他何でも、日々の雑感を記録していきます。

困った!悲しい!でも、ちょっと、関心!

2009-07-24 23:30:26 | 認知症
恋人はサンタクロース!



ではなくて、


お袋はアルツハイマー。

ちゃんと、毎月病院行って、
ちゃんと(でもないけれど)
毎日のように薬飲んで、
しっかりデイケアサービスを受けているのに、
進行が止まらない?
前にも書いたはず。

味覚がわからなくなっていて、
道に迷って、
日常の手順がわからなくなって、
あちこち支障が出始めているのだが・・・・・・


今日、お袋の家に行くと、
まだ、食事していないという。
それじゃあ、一緒に飯でも食うか?
と、でかけたが・・・・
食べるものがない。
寿しは依然まずいといった。
先日天丼を食べさせたら、やはりまずいと言う。
甘いたれは衣についていて、
例えばエビやししとうやキスは味がなくてまずいという。
しょうがないので、
前食べに行っておいしいといったうなぎ屋へ。
とりあえず、そのうなぎ屋さんで一番安いうな重を注文。
1600円。
鰻としては普通の値段?
特に期待していたわけではないが。
うなぎが出てきたところで、
私はがっついてたちまち食べきる。
まあまあ?
まずくはないが、先日食べた、大井川共水と比較したら、
月とすっぽん。
値段で倍ちがうのだから当たり前だが。
さて、お袋も静かに食べている。
でも、スピードは遅い。
私が食べ終わったときには、
お袋はまだ、5分の2くらい食べたところ。
そろそろ、経過時間を考えれば冷めてくる頃?
そのうち、おふくろがぽつりと・・・・

「まずい」

たくあんを食べながら、こっちの方がおいしい。

私は、

やれやれ、うなぎがまずくなったら、
食べさせるものがますますなくなる!
食べられるものがどんどん減っていくことは悲しい!

困ったもんだと思ったが、
もちろん口に出さずに顔にも出さず、
それじゃあ、残りの半分もらうよ。
そう言って半分食べたところ・・・・・・・






確かにまずい。

まず、生臭い。
時間がたって、冷めてしまったこのうなぎは、
生臭さが前面に出てきていた。
安い(もちろん私に取って1600円は高額だが)
うなぎを食べたお袋ははっきりまずいといった。
それって、実は舌がしっかり判断しているジャン。
少し感心した私であった。
むかし、「美味しんぼ」で、
ぼけかかった主人公のおばあ様が、
鶏肉をまずいと言ったのと同じ?
ひとりでそのシーンを思い出してしまった。

事態は何ら変わっていないし、好転もしていないが。
お袋がまだ、私を私と認識してくれているが、
それもいつまで大丈夫なのか?
家に帰って、家の中に入ろうとしたら、
カギがかかっている。
当たり前だ。
自分で掛けたのだから。
でも、家に入れなくて戸惑っている。
鍵を開けてと言うと、
おもむろに財布を開けて、
100円玉をカギ穴に入れようとしている。
もちろん入る訳もないし、
あく訳もない。
それは100円玉。
鍵は財布の中ではなく、手提げの中だよと教えてあげる。
最初、鍵って何?という顔をしている。
ようやく鍵を探し当てると、
さも最初からわかっているという顔をして、鍵を開けている。
そのしぐさはほほえましいが、
そのうちにそうもいっていられなくなるのか?

先日、ケアマネージャーと、次のステップとして、
小規模多機能サービスの利用を検討していただいている。
今後どうなっていくのか?
お袋と外食できるのもいつまでか?

少し考えてしまった。
コメント
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