アマゾンわんわん日記 2018

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リオ旅行 5 集中治療室

2011年10月01日 | 旅行
Yさんは現在集中治療室にいます。
面会時間は午後5時から6時の間。
なので、午後4時半過ぎ、ホテルを出ました。

ホテルから病院はそう遠くないのですが、行き方はちょっと工夫が必要。
なので、一番行きやすい通りまで夫と歩きました。

あんおに、せっかく拾ったタクシーの運転手が道間違えるし!
まあ、間違えてぐるぐるまわった分、無料にしてくれて、ずっと謝ってたけどね。
よしとしましょうか。

病院にはYさんの奥様より先に到着。
受付を済ませてちょっと待っていました。

実はこの病院、娘が生まれた病院でもあるのです。



コルコバードのキリストが望めます。



拡大!

その当時...って今もか?リオでは有名な設備の整った病院。
最近ではLuciano Huckの子どもさんたちもここで生まれたのよ。

懐かしくって思わず受付のお姉さんに「うちの娘はこの病院で生まれたのよ~。その当時とすごく変わっちゃったね~。」なんておしゃべりしちゃいました。
本当、懐かしかったわ~。

少しして、Yさんの奥様と娘さんが到着。
娘さんは普段は外国住まいなのですが、お父さんのことがあってブラジルに戻っています。

奥様と「ひさしぶり~」って御挨拶して、集中治療室のある4階に。
面会は一回につき一人ずつです。
まずはYさん奥さん、それから夫。
夫、「何も言えなかった」だって。
職場でずっと同じフロアで、近くの机で仕事をしてきたYさん。
10歳年上ということで、いろいろ教えていただいたことも多いはず。
ご夫婦そろってテニスが大好きで、自分の農場にテニスコートを作ってしまうほど。
テニス好きの夫もよく遊びに行ってはテニスをしていました。
そんなYさんがいろいろな管につながれて、動けなくなっている。
ショックだったみたいです。

夫の次は私。
先日不覚にも電話で泣いてしまった私。
Yさん奥さんから「ペケママさん、絶対に泣いちゃだめよ。本人に負担になるからね。」とくぎを刺されました。

病室に入ると、Yさん、しきりに自分の目を指差します。
先程Yさん奥さんに「眼鏡がほしい」と意思表示をしたそうなので、もしかしたら娘さんと間違えてるのかな?
それでも、あんなに元気でいつも笑顔だった人が、大きな酸素マスクで覆われ、管につながれて...
夫ではないけれど、何を話せばいいのだろう?!
とにかく、頭に浮かんだこと、最近リオに帰るたびに連れて行ってもらっていたレストランのお料理の話をひとしきり。
そして「また早く元気になって、ご馳走してくださいね!」
そんなことを話していたら、どんどん目頭が危なくなってきた。
このままでは泣いてしまう!
「次は、娘さんが来るからね。」と言って立ち去ろうとしますが、Yさん、私の手を握って離さないんです。
本当は離したくなかった...けど次に待っている娘さんも息子さんもいる。
一本一本指を離して、出てきました。
すごく胸が痛みました。

娘さんが入って、次に入った息子さんが、Yさんが書いた言葉をもってきてくれました。

「ペケママさん、いい顔の色になってるね」だって。

顔中酸素マスクに覆われて、管につながれて呼吸をすることも難しいのに...

リオに来て夫と知り合って以来、結婚前からよく自分の農場に招待してくださったのがYさんご夫妻でした。
野菜の栽培のし方をいろいろ教えてくださったり、ご自分の農場で収穫した野菜でおいしいお料理を作ってくださったり、一緒にお酒を飲んだり。
特に野菜の栽培の話では、いろいろ相談にのってくださったり、野菜畑で、その場で採ったばかりの野菜を食べたり...
「いい顔の色になったね」って、きっと最近、野菜作りをやっている私のことをわかって書いてくださったのかな。

もっともっと話してくればよかった。
今私が作っている野菜のこと。
夫と自分のペットの話になると、お互いにペットの写真を見せ合って自慢合戦をしていた二人。
うちの犬たちの話もしてあげればよかった。
最近生まれた初孫さんのことも話してあげればよかった...

後で夫に「せめてあと一泊したかったね。もっとYさんに話したいことがいっぱいあった。」と言ったら、夫も「本当にそうだね」と行ってくれました。

面会時間が終わり、Yさん奥さんと娘さんとお夕はんに。
息子さんは7カ月になる赤ちゃんのお世話があるそうで。
別れ際に、「お母さん、今日は久しぶりにいっぱい飲んでおいでよ!」と言われていました。
Yさんが倒れて以来、ほとんどなにものどを通らなかった日が多かったそうです。

初めのうちこそ「最近のんでなかったから...」なんて言っていたYさん奥さんですが、
そのうちうちの夫と二人で3杯のカイピロスカ(ウオッカのレモン割り)を飲みました。
二人ともそれこそ底なしだったのにね!
気持ちよく酔って、Yさん奥さんは娘さんと一緒に帰って行きました。

我が家もタクシーを拾ってコパカバーナのホテルに。
ホテル近くでタクシーを降りて、近くの24時間営業のスーパーで水とビールを購入。
ホテルの部屋に置いてから、海岸の散歩に出ました。
「Yさん、今頃一人で眠っているのかな?」
「眠れていたらいいね。」
と夫と話しながら、歩きました。




コメント
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