愛知県で紅葉といえば香嵐渓(豊田市足助町)です。
足助城は香嵐渓の近くの飯盛山にあります。
この地は尾張・美濃・信濃と三河が接する場所であり、現在においても交通の要所になっています。
足助城は、戦国時代の山城の様子を見ることができます。
斜面を利用して曲輪や土塁が築かれています。
西の丸は柵で囲まれており、西に向かって長く伸びています。
立派な藁葺きの物見台が建っていてます。
南の丸です。
はねあげ戸が設けられており、くぐるとかまどと厨があります。厨は、板葺きで、中には台所があります。
南の丸にも矢倉があり、他国からの侵入者を厳重に監視します。
一番高い位置には本丸があります。
本丸手前の建物は家来の住居である長屋です。
本丸からの眺めです。
足助の町が一望できます。
この城は、竹下政権時のふるさと創世事業の一億円をもとに当時の足助町が発掘した資料を基に忠実に復元したそうです。ボランティアのおばあちゃんが解説してくれました。
ふるさと創世事業では、城を再建した市町村が多くあります。
しかし、史実にはない模擬天守閣や金しゃちほこを作ってしまったところも少なからずあります。
その点、発掘資料を基に復元した、旧足助町の英断には拍手を送りたいと思います。
訪れたのは、初夏でした、今頃ならば本丸からはすばらしい紅葉を望むことができるのでは中と思います。おすすめの城です。