熊本城は1591(天正19)年、加藤清正によっては、千葉城・隈本城の二つの城を取り込
む形で作られました。
二十数年前に友人の結婚式のため、熊本を訪れたことがあります。
当時の私は、まだ、城めぐりの趣味はなく、歴史についてもさほど詳しくありませんでした。
そんな、素人でも熊本城のすばらしさは強く印象に残っており、再訪を楽しみにしておりました。
開演時間の8:30にあわせて二の丸駐車場へ向かいましたが、
間違えて、「桜の馬場 城彩苑」の駐車場に駐めてしまいました。
「桜の馬場 城彩苑」は歴史文化体験施設「湧々座」や熊本の食やお土産品がそろう飲食物販施設「桜の小路」などを備えた観光交流施設です。
まだ、新しい施設のようで、駐車場も空いていましたので結果オーライです。
未申櫓
熊本城の石垣は、下部は緩やかなものの、上部に行くにしたがって垂直に近くなる「武者返し」と呼ばれる形状です。
力学的にも、見た目も美しいこの積み方は石垣の最終形と行っても良いものじゃないでしょうか。
戌亥櫓
熊本城は現存及び復元された建築物が多く、櫓や長塀を至るところで見られるのも魅力です。
西大手櫓門
いよいよ本丸へ
入園料:大人500円,小・中学生200円
開園時間:3月~11月 8:30~18:00(入園は17:30まで)
12月~2月 8:30~17:00(入園は16:30まで)
休園日:12/29~12/31
宇土櫓
創建当時から現存する建物です。
地上五階、地下一階ですから、ふつうの城の天守閣並みです。
往事の熊本城はこんな櫓が林立していた要塞だったのです。
宇土櫓最上階からの眺めです。
入場した西大手櫓門を見下ろします。
前日に引き続き、朝から暑い日でした。
山城である岡城は暑さ対策も万全で挑みましたが、街中にあり建物も多い熊本城はさほどでもないと思って油断しておりました。
そもそも、熱中して気にしてませんが城というもの本丸にたどり着くのにずいぶん歩かされますし、段差もあります、さらに宇土櫓を上り下りしたため、玉のような汗が噴き出してきてしまいました。
しょうがないので、売店で買っちゃいました。
自分へのお土産ができました。
いよいよ天守閣です。
大天守
地上六階、地下一階
小天守
地上四階、地下一階
1877(明治10)年の西南戦争では、政府軍の本拠地を置かれましたが、西郷軍の総攻撃2日前、原因不明の出火で天守閣は消失してしまいました。
現在の大小天守閣は1960(昭和35)年に再建された鉄筋コンクリート製です。
ちなみに西南戦争では政府軍は4000人の籠城しましたが、西郷軍14000人の攻撃に対し、誰一人城内に入れることなく守り切りました。
小天守内の井戸
天守最上部からの眺め
宇土櫓
2008(平成20)年に再建された本丸御殿です。
近年、あちらこちらの城で御殿の再建が行われています。
名古屋城でも、現在再建しているところで、完成が楽しみです。
御殿の中に入ってみました。
大広間
見事な障壁画です。
昭君之間
長屋櫓
本丸を下ります。
不開門(あかずのもん)
不浄なものを運ぶときだけこの門を開いたと言われています。
東十八間櫓
手前から四間櫓・十四間櫓・七間櫓
左に見えるのが飯田丸五階櫓
あらためて述べますが、とにかく石垣が美しい。
どこから見ても、そう思わせるところがこの城のすばらしさです。
大銀杏の木
熊本城にはたくさんのイチョウがいえられており、別名 銀杏城とよばれています。
これは、加藤清正が朝鮮出兵の際、苦しい籠城戦を経験したためであり、畳の床は里芋の茎で作られたと言われています。
井戸も至る所にあります。
熊本城の見所は多く、二時間半見て歩きましたが、まだまだ足りません。
しかし、九商フェリーの予約時間も近づいてきたため、後ろ髪を引かれる思いで、次へ向かいました。