吉野ヶ里遺跡は、弥生時代の環濠集落の史跡ですが、同時に城郭の要素をいろいろもっております。
このため、日本百名城のひとつに指定されています。
佐賀城から、一般道を使って30分ほどで到着
駐車料金はバイク100円(普通車300円 ,自転車 無料)です。
西口ゲート
日本百名城スタンプは受付で押すことができます。
ゲート脇に置かれた陣笠
6年ぶりに国内で40度を超えました暑い日でしたので、大変助かりました。
とにかく場内は広いです。
場内は無料循環バスが走っていますので、行けるところまで行って、バスで帰ってくる作戦でいきました。
いくつかの集落がありその廻りは柵で囲まれています。
まずは「南のムラ」とよばれるエリアに行ってみました。
ここは下戸(げこ)とよばれた一般の人々が住んでいた区域です。
土塁が築かれその上に柵が作られています。
その内側には堀が巡らされています。
さらに、逆茂木(さかもぎ)とよばれる恐ろしいバリケードがあります。
稲作が伝わってからは、水や土地を奪い合う争うが発生し、集落の入り口や重要な部分はこうして守ったそうです。
一般人の家
倉
展示室
王が居住し政治を行っていた、南内郭とよばれるエリア
正門
郭内には4つの物見櫓があります。
「あー登ってみたいなぁ」と思っていたら。
登ることができるのもありました。
櫓からの景色です。
柵と堀が幾重にもなっていることがわかります。
大人の家
大人(たいじん)とは支配層の人たちの呼び名です。
集会の館
王や大人が集まり、会議をする施設です。
北内郭
吉野ヶ里集落の中でもっとも重要で神聖な場所とされており、まつりごとが行われたと考えられています。
入り口は鍵形になっています。
ここにも物見櫓があります。
主祭殿
指導者達がまつりごとを話し合ったり、先祖の霊を祈りを捧げる儀式をした最重要施設。
斎堂
まつりのときに身を清めたり、儀式の道具が置かれた施設と考えられています。
東祭殿
夏至の日の出と冬至の日の入りを結ぶ線上にある建物
季節ごとのまつりの儀式に使われたと考えられています。
死者を埋葬する甕棺
祖霊の宿る柱
こうしてみると、土塁や柵・堀で周囲を巡らし、入り口を鍵形にし、櫓を建てているのでたしかにここに城郭の要素は取り込まれていますね。
急ぎ足でひととおりは見て歩きましたが、じっくり見るためには1日かかるつもりで行くのがよろしいかと思います。
帰り道は当初考えていたように、巡回バスに乗ろうと考えていましたが、夏休み中の猛暑日ゆえ、満員です。
しかたなく、歩き始めましたが、南に進んでいたつもりがいつのまにか西端に行ってしまいました。
気付いたときは大きなショックでした。
よくよく考えたら、スマホを持っているのでGPSで位置確認しながら歩けばよいのですね。
こうして、なんとか戻りましたが、もうヘロヘロです。
吉野ヶ里歴史公園
利用料金;大人 400円(小中生 80円,65才以上のシルバー 200円)
開園時間:9:00~17:00(夏場9:00~18:00)
休園日;12/31,1月の第3月曜日とその翌日
陣笠があるなんて、気が利いているというか、この対策を取らないと熱中症になるのかな~
被って歩きたい気持ちはあるんですけど(^_^;)
日陰が少ないこと、場内が広く嫌でも歩かなければならないこと、冷房が効くところが展示室のみであることから熱中症には細心の注意が必要です。飲み物に関してはところどころに自販機があるのでいいにしても、帽子または日傘は必須です。こんな笠を被るのは初めての経験でしたが助かりました。