デカダンとラーニング!?
パソコンの勉強と、西洋絵画や廃墟趣味について思うこと。
 




以前、リンクさせてもらってた方の日記で、美術館や博物館の近くにいたら、期限付きの入場券を何らかの事情で余らせた人から、入場券を無料で譲ってもらったというエピソードがあった。
「んなことってあるのか?」と思っていたら、一昨日、そんな降って涌いたようなことが私にも起こった。
それは京都会館で行われていた、このコンサートだった。



なんと、坂本冬美! 演歌のことなどまるで知らない私に、坂本冬美のコンサート!(笑)
たまたま近くの公園で、図書館の視聴覚室の順番をウクレレ弾いて待っていたら、突然横から見知らぬおばちゃんが、「チケット余ってるんだけど勿体無いからよかったら入らない?」と声をかけてきたのだ。ご姉妹が都合で来れなくなった、かといってチケットを無効にするのは勿体無いとのことだった。
図書館の視聴覚で予約していたのはパバロッティが出ていたオペラ「トロヴァトーレ」だったけれども、今回だけは追悼を後日にして、坂本冬美の方に足を向けた。そのとき、私の行く手を阻むかのごとく激しい夕立に襲われ、足元がずぶ濡れになってしまった。

プロの演歌歌手のステージを見るのは初めてで、その内容たるや、本当に盛りだくさん、そしてきめ細かい演出がなされたものだった。坂本冬美はその歌唱力だけでなく、浪曲を語り、最後には宮太鼓まで披露した。
そして、何より印象的だったのは客に対する懇切丁寧な営業活動、振袖を着た状態で舞台から身を乗り出し、客と握手しながら客層にうまく照準を合わせたトーク力は、すごい。まさに客を不快にさせない、気遣いのステージ!
これだけでも、脱帽ですよ。
歌われた曲は、紅白でかろうじて聴いたことがあるような曲しか分からなかったが、個人的には近松門左衛門作 「心中恋の大和路」という浪曲が一番印象に残った。
詳しい内容は忘れてしまったが、「一人行く大和路、あの世へ続く大和路、雪がちらちら舞う中を~」と言ったような名調子を聞いていると、歌舞伎でいう大向うでも飛ばしてみたくなるのだ(笑)。



公演終了後、売っていた土産物の一つでも撮っておいた。ファンの方はこぞって買って帰って行った。

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