デカダンとラーニング!?
パソコンの勉強と、西洋絵画や廃墟趣味について思うこと。
CALENDAR
2012年5月
日
月
火
水
木
金
土
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
28
29
30
31
前月
翌月
ENTRY ARCHIVE
2024年10月
2024年09月
2024年08月
2024年07月
2024年06月
2024年05月
2024年04月
2024年03月
2024年02月
2024年01月
2023年12月
2023年11月
2023年10月
2023年09月
2023年08月
2023年07月
2023年06月
2023年05月
2023年04月
2023年03月
2023年02月
2023年01月
2022年12月
2022年11月
2022年10月
2022年09月
2022年08月
2022年07月
2022年06月
2022年05月
2022年04月
2022年03月
2022年02月
2022年01月
2021年12月
2021年11月
2021年10月
2021年09月
2021年08月
2021年07月
2021年06月
2021年05月
2021年04月
2021年03月
2021年02月
2021年01月
2020年12月
2020年11月
2020年10月
2020年09月
2020年08月
2020年07月
2020年06月
2020年05月
2020年04月
2020年03月
2020年02月
2020年01月
2019年12月
2019年11月
2019年10月
2019年09月
2019年08月
2019年07月
2019年06月
2019年05月
2019年04月
2019年03月
2019年02月
2019年01月
2018年12月
2018年11月
2018年10月
2018年09月
2018年08月
2018年07月
2018年06月
2018年05月
2018年04月
2018年03月
2018年02月
2018年01月
2017年12月
2017年11月
2017年10月
2017年09月
2017年08月
2017年07月
2017年06月
2017年05月
2017年04月
2017年03月
2017年02月
2017年01月
2016年12月
2016年11月
2016年10月
2016年09月
2016年08月
2016年07月
2016年06月
2016年05月
2016年04月
2016年03月
2016年02月
2016年01月
2015年12月
2015年11月
2015年10月
2015年09月
2015年08月
2015年07月
2015年06月
2015年05月
2015年04月
2015年03月
2015年02月
2015年01月
2014年12月
2014年11月
2014年10月
2014年09月
2014年08月
2014年07月
2014年06月
2014年05月
2014年04月
2014年03月
2014年02月
2014年01月
2013年12月
2013年11月
2013年10月
2013年09月
2013年08月
2013年07月
2013年06月
2013年05月
2013年04月
2013年03月
2013年02月
2013年01月
2012年12月
2012年11月
2012年10月
2012年09月
2012年08月
2012年07月
2012年06月
2012年05月
2012年04月
2012年03月
2012年02月
2012年01月
2011年12月
2011年11月
2011年10月
2011年09月
2011年08月
2011年07月
2011年06月
2011年05月
2011年04月
2011年03月
2011年02月
2011年01月
2010年12月
2010年11月
2010年10月
2010年09月
2010年08月
2010年07月
2010年06月
2010年05月
2010年04月
2010年03月
2010年02月
2010年01月
2009年12月
2009年11月
2009年10月
2009年09月
2009年08月
2009年07月
2009年06月
2009年05月
2009年04月
2009年03月
2009年02月
2009年01月
2008年12月
2008年11月
2008年10月
2008年09月
2008年08月
2008年07月
2008年06月
2008年05月
2008年04月
2008年03月
2008年02月
2008年01月
2007年12月
2007年11月
2007年10月
2007年09月
2007年08月
2007年07月
2007年06月
2007年05月
2007年04月
2007年03月
2007年02月
2007年01月
2006年12月
2006年11月
2006年10月
2006年09月
2006年08月
2006年07月
2006年06月
2006年05月
2006年04月
2006年03月
2006年02月
2006年01月
2005年12月
2005年11月
2005年10月
2005年09月
2005年08月
RECENT ENTRY
アドリブから生まれた「ぼく、ドラえもんです」…大山のぶ代さん死去
独立門
シューマッカー監督へのインタビュー
大谷翔平50-50を後押しした敵将の粋な采配野球人の誇り滲ませ…一塁空いた状況で「勝負に…
スキラッチ氏が死去…59歳90年イタリアW杯得点王&MVP、94〜97年に磐田でプレー
王宮里遺跡へのアクセス
広蔵市場(1)
東大門(1)
じっとしているべき時間
田中敦子さん死去で各業界が追悼出演作品・企業・声優仲間たち「素晴らしいお声で命を吹き込ん…
RECENT COMMENT
オペラ座の灰燼/
近江八幡(1)
will/
近江八幡(1)
オペラ座の灰燼/
久しぶりの東京
will/
久しぶりの東京
オペラ座の灰燼/
近江神宮(1)
will/
近江神宮(1)
オペラ座の灰燼/
大阪の市営バス
オペラ座の灰燼/
今年の紅葉(2)
will/
大阪の市営バス
will/
今年の紅葉(2)
RECENT TRACKBACK
CATEGORY
韓国
(134)
ひとりよがりな回想
(270)
タイ王国
(356)
西班牙彷徨
(75)
紐育(New York)
(28)
台湾
(24)
小説
(220)
デジカメ
(987)
オペラ
(15)
Movie
(77)
絵画
(77)
ミュージック♪
(205)
勉強の内容
(52)
Weblog
(415)
BOOKMARK
OperaLuciaのチャンネル
YouTubeでの私のチャンネルです。
マル恥メディア
シムリー(講座の先生)のサイト
京都&神楽坂 美味彩花
ぱすてるさん
―本のすこし窓を開けて―
アンナ・ドンナさん
本嫌いさんの読書感想文~カラマーゾフの兄弟はいつも貸出中?!
雪こぐまさん
露西亞彷徨!?記 第弐篇
ロシアでのつかの間の記憶
フレイムハウス
私が時々出没するカフェバーです。
goo
最初はgoo
MY PROFILE
goo ID
phantom_o_t_o-0567
性別
都道府県
自己紹介
「オペラ座の灰燼」です。美術館や古い建物や廃墟が好きです。メールは
nostalghia-1983★hotmail.com
★ → @
SEARCH
このブログ内で
ウェブ全て
URLをメールで送信する
(for PC & MOBILE)
グランド・ツアー
絵画
/
2012-05-05 01:46:48
ピラネージ「ティヴォリのシビラ神殿」(1761)
M・ユルスナールの画家論に「ピラネージの黒い脳髄」がある。日本語訳では白水社のユルスナール・セレクション5『空間の旅・時間の旅』に所収されている分が、手に取りやすいだろう。
ユベール・ロベール-時間の庭展
を見に行き、彼がピラネージから受けた影響について考えるにあたり、ユルスナールは「ピラネージの黒い脳髄」を再読した。ユルスナールはそのなかでこう書いている。
十八世紀末このかた、ピラネージの画集に直接間接の影響をまったく受けなかった建築の学徒はどこにもいないであろう。コペンハーゲンからリスボンまで、ペテルスブルクからロンドンまで、あるいはマサーチューセッツの若い州においてさえ、あの時期、そしてそれにつづく五十年間に設計図を引かれた建物や都市の展望は、もしそれらの作者が《ローマの景観》をひもといたことがなかったなら、現在あるとおりのものにはならなかったであろう。ゲーテをイタリアに惹きつけそこで第二の青春を見出させたあの執拗な固定観念、またキーツをイタリアに連れ去りそこで死なせたあの妄執のなかで、ピラネージがある役割を演じたことは確かである。バイロンのローマはピラネージ風であるし、シャトーブリアンのローマ、もっと忘れられているがスタール夫人のローマも、またスタンダールの「墓の町」も同様にピラネージ風である。少なくとも一八七〇年まで、新しいイタリア王国の首都にローマが選ばれるにともない不動産投機の波がおしよせるまで、この町はピラネージ風の外貌をとどめていた。そしていまなお、次第に変貌を遂げつつあるこの町へわれわれを否応なしに惹きつける魅力の大部分は、なかば古代的なかばバロック的なこの町の追憶なのである。
十八世紀末まで若干の芸術家や詩人に限られていた廃墟愛好熱を一般大衆にまで及ぼしながら、ピラネージの影響は、廃墟そのものを修正変化させるという逆説的な結果をもたらした。
「ローマの景観」シリーズとは、ピラネージが没するまで描き続けた一大銅版画シリーズである。総数は135点にのぼる。ローマ内外の建築物のモニュメントを、大胆な透視図法、超人間的なスケール、強い明暗対比によって描いた多様なイメージは、グランド・ツアー(裕福な家の子息が長期間フランスやイタリアを旅行すること)の潮流の中で広くイタリア外に流布し、永遠の都への憧れをヨーロッパ中に掻き立てた。
「ピラネージの黒い脳髄」を再読し、イタリア外の人が、ピラネージの作品を見てイタリアに足を運んでしまう気持ち、ロベールの作品を見てローマに行きたくなった自分の気持ちをだぶらせ、共感を覚えてしまった。
行っただけで分かったような口を利くような馬鹿をさらすようでなんだが、ヨーロッパにはなんだかんだ言ったって絵に描かれている場所や小説で出てくる場所が、描かれた時代のままの姿で目の前に現われてくれることが多い。とくに今回のロベール展で見た彼の手によるサンギーヌ(赤チョーク)素描のなかに、現地で見たことのある建物や彫像、光景を発見すると、自分が見たものは修正変化したもので、描かれているものがそうでないものだったという、ユルスナールのいっていることがそのまま体験できるような感覚に陥るのである。
くりかえすようだが、イタリア滞在中のロベールは、ピラネージとの親交も厚く、ピラネージから受けた影響は大きい。今回、ピラネージの作品もじっくりみて、イタリアから帰国後に描かれたカプリッチョ(奇想画)では、建築家が用いる図法や視点移動の方法に生かされているように思ったし、ロベールのルーヴルの改造案で発揮されるセンスにもピラネージは少なからぬ影響を与えているように思う。
ところで、ユルスナールの画家論を初めて読んだのはかれこれ何年前だったか、『ハドリアヌス帝の回想』を読んだ後であったことだけは覚えている。澁澤龍彦、稲垣足穂、J・L・ボルヘス、I・カルヴィーノと妙につながりが見出せそうな作家の作品とユルスナールの作品を関連付けようと、自分の中でやろうとしたころであった。
実のところ、彼らの作品を心から楽しんで読めたことはなかったこともあってか、「ピラネージの黒い脳髄」も読みはしたが、「幻想の牢獄」に関する論述については何が書かれてあるのか今ひとつわからなかった。
これを書くにあたって再読したものの、「幻想の牢獄」については未だ分からないというか理解が追いついていないのが正直なところだ。要するに18世紀に彼によって版画で創造された幻想牢獄が、20世紀の時代の負の部分や影の部分、とくに無関心のイメージとだぶり、その容赦のない救いのない冷たさのイメージは、時代を超えて常に現代的であり続けるもの、ってことがいいたいのだと思うが、詳しい方、突っ込みお待ちしています。
コメント (
0
)
|
Trackback ( 0 )
goo ブログ
編集画面にログイン
ブログの作成・編集
gooおすすめリンク
おすすめブログ
【コメント募集中】スタッフの気になったニュース
@goo_blog
【お知らせ】
【gooブロガー・先着】dアカウント連携でdポイント2,000pt
ブログを読むだけ。毎月の訪問日数に応じてポイント進呈
【コメント募集中】goo blogスタッフの気になったニュース
gooブロガーの今日のひとこと
訪問者数に応じてdポイント最大1,000pt当たる!