デカダンとラーニング!?
パソコンの勉強と、西洋絵画や廃墟趣味について思うこと。
 



昨日、市内のあるお寺でスペインからの家族連れの観光客と話す機会に恵まれた。英語もスペイン語もろくすっぽできないがスペインへの若気の至りの旅行体験はあるので、たどたどしくかつ間違いだらけの英語でエル・カミーノ・デ・サンティアゴについて語ったら、やっぱりすぐに分かってくれた。
家族でバルセロナから日本へ旅行に来たという。ご主人がスマホでサグラダファミリア聖堂の画像を見せてくれた。他にもコルドバのメスキータの画像を見せてくれて、そこに写っていたのはローマ時代の柱をリサイクルして用い支える2段のアーチが印象的な内部だった。
もちろんバルセロナもコルドバも、行ったことはない。ただ、私の目にはご主人が熱心に見せてくれる画像がこの上なくリアルなものに映った。ネットでともすれば検索せずとも出てくるバルセロナやコルドバの画像を見るよりは、はるかに感動が大きく思えた。たぶん、多くの人々にとってパソコンやスマホで見るネット上の画像はこの世に存在しているものではあれどイメージの世界でしかなく、もっといえば絵空事であることが多いから、思わぬ出会いから生身の人が見せてくれるスマホ画像に「この人は自分の足でこの場所に行ったのだ!」という現実感がなせる業なのだろう。細々とブログを続けている立場でいうとある種の矛盾した感情を覚えるのだが、やっぱりこういった体験はどうにもネット上では表現しきれないものだ。
短い時間だったが、スペイン産のワインと日本酒の違いについても話したのだが、日本酒は酔うスピードが早いのだという。
ご家族がお寺を後にし、しばらくしてから私は帰途についたが、その時に土曜日に元スペイン代表のイニエスタがJリーグで見事な初得点をあげたことをふと思い出した。あのニュースを話題にしていたら輪をかけて楽しかったかもしれないと思った。ただ、それはそれでお寺の中がより騒がしくなっていたかもだが(笑)。

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