デカダンとラーニング!?
パソコンの勉強と、西洋絵画や廃墟趣味について思うこと。
 



東京国立博物館

博物館の構内には本館や特別展が催される平成館のみならず、東洋館や表慶館、法隆寺宝物館、黒田記念館などいくつもの建物がある。丁寧に見て行けばとても一日で回れるものじゃない。
なので東洋館と本館と平成館をまわることにした。


ブレているが画像石の説明



上段の中央に西王母。中段には一頭立ての
馬車に乗る人物。下段には狩猟の場面。

後漢時代に作られた画像石。まさか東京に来て西王母の画像を見ることができるとは思わなかった。西王母は陰の気の精である仙女で不死の薬を持っているがこの画像では薬を捧げられているかのように見える。ちなみに西王母の持つ不死の薬は羿(ゲイ)に下賜されたものの羿の妻の嫦娥が盗んで飲み、嫦娥は月へ出奔してしまったという神話がある。





上部にヒキガエル、下半分に大禹

さらに夏王朝の祖・大禹の画像まで見れるとは。紹興市の会稽山大禹陵の大きい像を思い出した。
工事のための鋤を手にし笠を被っている姿はいかにもという感じだ。禹は治水工事を成功させ国を富ませたが、その統治はのちの支配者や思想家にも多大な影響を及ぼし、現在でも尊敬されている。





上段に西王母。中段に周公旦と成王(せいおう)。

周公旦(しゅうこうたん)といえば忠臣の鑑みたいな人物で、孔子が高く評価しているのも頷ける。統治システムに儒教が根を下ろす漢の時代はなおさらその忠義振りが手本にされたのかもと想像逞しくしてしまう。

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