8月13日(月)、東新町商店街アーケードで、阿波おどりの連の名前を書で書いた垂れ幕を垂らす活動に協力しました。
これは、昨年秋のまちなかキャンパスで長谷川晋理さんから提案があったものですが、いよいよ計画を実現したのです。
阿波おどりは既に前日の12日から始まり、街は活気に満ちています。12日だけでこのアーケードには約30連が踊りながら通りました。その歓迎の意味を込めてその名前を学生が書で書くのですが、それをアーケードでデモンストレーションとして行なうという企画です。
これに2名のゼミ学生に協力を求めました。4年生の岡加奈枝さんと稲井由香さんです。文字の事前練習もなく、その場でいきなり作品を書くには、身についた実力が問われます。
2名は汗だくになりながら約2時間半、大勢の方が通る前で、約30連の名前を書き上げました。通る方々はほとんどが立ち止まって、学生が書く場面を興味深そうに見ていました。写真を撮っている方もいました。途中、NHK徳島のカメラも撮影に来ました。
垂れ幕の大きさは幅48㎝、長さ2mです。出来上がった作品には本人たちの印を押しました。
出来上がって少し乾かしてから、祭りの実行委員の皆さんがその場で2枚を背中合わせに貼り合わせて金具を付け、早速アーケードに飾りました。やはり、書が入ると空間が締まる感じがします。祭りらしい雰囲気が演出できました。「歓迎」の文字だけは朱墨を使いましたので、少し華やかになったようです。
また、アーケードに書を飾る新たな方法を知りました。少しずつ新しいタイプの展示ノウハウを蓄積しています。
阿波踊りは15日で終わりですので、16日にはこの垂れ幕も撤去されると思います。
書の持つ力がまだまだいろいろな場面に使えることを感じます。
この日は昼間は暑かったのですが、夕方から雨が強く降り始め、でもその土砂降りの雨の中でも阿波おどりは予定通り実施され、びしょ濡れになりながらおどる皆さんのエネルギーに感動しました。
また、この書道企画の最中にもアーケードにはいくつかの連がおどりながら通り、「見る阿呆」になりながらの制作でした。